概要
アイテム番号:SCP-106
オブジェクトクラス:Keter
SCP財団が管理するSCPオブジェクトの一つ。通称「オールドマン」。
老年の男性に似た姿の謎の存在。とにかく危険極まりない凶悪なオブジェクトの一体で、24時間体制で監視されているものの度々収容違反を起こしては財団に多大な被害をもたらす。しかも再収容の手段こそ確立されてはいるものの、必ず人的被害を被る(言い方を変えれば「生贄」が必要)という質の悪い存在。しかしその危険性故に決して外部へ脱走させるわけにはいかず、常に財団の頭を悩ませている。特別収容プロトコルも幾度となく改定されているが、脱走の懸念は未だに拭い切れていない。
人型ではあるが全身が腐敗しており、黒い粘液に覆われているため、遠目から見ても普通の人間ではない事は容易に判別できる。触れるもの全てを急激に腐食させる性質を持っており、物品は勿論の事、生き物の場合は生きながらにして全身を腐食させられてしまい、触れられた時点で生存はまず絶望的となる。全身が腐食しても即座に死ぬわけではないのが余計に恐ろしい。
更には「ポケットディメンション」と呼ばれる異空間を生み出し、その空間内を通り抜ける事でどんな場所にでも侵入する事が可能。移動自体は遅いので単純に逃げるだけなら容易に見えるが、このポケットディメンションによる移動があるために実際に目を付けられると簡単には振り切れない。ポケットディメンションを通じて侵入された場所には腐食性の粘液の跡が残されるが、この粘液に触れるだけでも危険なので要注意。ちなみに高低差のある場所へ逃げ込もうとどんな壁でも登ってくるし、延々と吊り下がったままでいても平気。
ただし複雑な構造や多様な性質を持つものに直面すると混乱するらしく、そのような条件を満たす場所であればポケットディメンションによる侵入にも大幅な遅れが生じる。また、急に強い光を浴びせられると即座にポケットディメンションに逃げ込んでいったという報告もあり、「光」も弱点の一つと考えられている。
特に10~25歳ほどの若い人間をその能力による「狩り」の獲物として積極的に襲い、ポケットディメンション内に誘い込んでは獲物を「弄ぶ」事を好む。獲物の内臓や健などを傷付けて動けなくすると、そのままポケットディメンションに落とし込む。過去にポケットディメンション内にこちらから侵入する実験が行われたが、その内容は一部のデータが削除されている。あくまで内容は推測するしかないが、相当えげつない事になっている可能性がある。なお、「狩り」そのものに食事などの目的は無いらしく、あくまでSCP-106は自身が楽しむために「狩り」を行っている模様。
ちなみに時折休止状態となり、最長で3か月間全く動かなくなる事がある。その理由については不明だが、財団ではこれも獲物の隙を突く作戦の一つと見ている。
SCP:CBでは
SCP:CBでは2つのエンディングに割り振られる。
ゲートA(プレイヤーが収容せずに来ると)
ゲートAでプレイヤーが106を収容せず来ると、突然床からテレポートし、特殊部隊がいるなか闊歩していく。対して特殊部隊は
「SCP-106 Has broke out the faqtory at gate A.Fire the H.I.D(オールドマンの光が苦手というのを活用した光線銃)turret To imeedentry,do not acssess the brige.」(SCP-106はゲートAより出現した。H.I.Dタレットを使用、すぐに発射する。橋を渡らせないようにしろ)と指示。その結果出た強烈な光によりやむを得ずオールドマンは撤退する。
ゲートA(オールドマンを収容すると)
オールドマンを収容し、ゲートAの前に来ると、特殊部隊に
「Stop right there.(止まれ。)」
「Class-D Has been found.(Dクラスを見つけた。)」
と言われプレイヤーは保護される。
余談
全オブジェクトの中でもかなりの古参であり、知名度も比較的高く、ファンからはその通称から「おじいちゃん」などと若干フレンドリーな呼ばれ方をする場合もある。
しかし、その実態は初期の財団の中でも屈指の凶悪なSCPオブジェクトの一つ。外見から性質まで何もかもがエグいし、報告書に添付された画像はR-18G一歩手前だし、やむを得ないとは言え収容違反時の対応までメチャクチャキツい。安易に報告書を読むと、人にとってはトラウマになるので要注意。
Theつぶろにて、SCP-106の被害者として使われている画像の差し替え前の画像の出所を探るという動画が投稿された。
上記動画から約半年後、出所判明動画が投稿された。