解説
SCP-1374-JPというのは認識災害をもった情報であり、SCP-1374-JPに関する図形、文章、音声が認識災害をもっていることがわかる。
そしてこの記事にはPQL(許容クオリア値)というものが出てきており、PQL値が閲覧上限値よりも高くなっている場合はそこに書かれている内容は読めなくなっている。この記事では省略しているが、本家記事ではPQL値を下げている様子が書かれている。
説明ではPQL値は100が一般的な数値であり、SCP-1374-JPになった物は非汚染PQL上限値というものが設定させていて、設定されている非汚染PQL上限値より読む人のPQL値が低くかった場合はSCP-1375-JPの影響を受けないが、PQL値が低ければ低いほど感情がほとんどなくなる。
そして、肝心のこのオブジェクトの異常性はPQL値が100前後の状態でSCP-1374-JPを認識した場合、SCP-1374-JPの内容に関係せず「楽しそう」「幸せ」など楽観的な考えになり、笑い声と共にSCP-1374-JP-V(以下、影響者と呼称)に変化するというものである。
影響者に変化したものの顔面には目、鼻、口などが無く、SCP-1374-JP-Aが顔に現れる事がわかる。
口がなくても声を出す事ができ、常にSCP-1374-JP-Cを発している。
影響者に変化した場合、変化した人が元々持っていた病気、障害などが完全に治り、それと同時にあらゆる物理的な攻撃に耐性ができ、今までに影響者が死亡した事例は確認されていない。
変化して数日間経つと、影響者は座標1374-JPに移動し、座標1374-JPに到着した影響者は先に到着している別の影響者と手を繋いで円をつくり、SCP-1374-JP-Cである歌を歌う。(なんだかSCP-427-JPみたい)
現在、SCP-1374-JPの増殖により、AK-クラス:世界終焉シナリオ及びXK-クラス:世界終焉シナリオが完了する恐れがあるため、瀬戸芝博士が解決方法を研究していると書かれている。
そしてこの報告書にはログが記載されており、その内容を要約すると、
1番最初は一つの小さな村でSCP-1374-JPが発生したことから始まり、太陽、植物、雲、最終的には全ての生物までもがSCP-1374-JPの影響を受けてしまった。すでに世界終焉シナリオは完了したということになっていった。
インタビューログにて、現在発生している終焉シナリオはSCP-1375-JP-V曰く望まれない選択だったと言っている。そして、このログにて瀬戸博士は「これを知るのは、この世界のごく一部の人間と、あちらの世界の人間だけで十分でしょう。」と発言している。瀬戸博士が言うあちらの世界の人間というのは、この記事を読んでいる我々のことを指している。
そして、インタビューログの最後の発言で
「あなた達は何故、私たちのしあわせを望まないのですか?」
「質問にお答えください。どうして彼らと我々を{PQLが閲覧上限値を超過しています}するのですか?」
と言っているが、本来この質問はSCP-1374-JP-Vが瀬戸博士に言っていると解釈するであろうが、本当はこの記事を読んでいる我々やSCP記事を作成している人たちに向けた質問なのである。SCP記事執筆者はさまざまなSCP記事を作成し、その記事のほとんどが財団世界の人間を苦しませるものとなっている。それに疑問をもったSCP-1374-JPが財団世界の住民に幸せを与えようと行ったものであると分かる。
この報告書の最後はこう締めくくられている。
「お疲れ様でした、F.Guest。いつものように、我々を苦しめ、痛め付け、絶望させる選択肢を希求/創作しにお戻り下さい。」
「それでは、さようなら。」
関連タグ
CC BY-SA 3.0に基づく表示
SCP-1374-JP - 大団円
by KanKan