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SCP-200-JP

うかばれないあひる

SCP-200-JPとは、怪奇創作サイト「SCP Foundation」に登場するオブジェクト(怪異)の一つ。
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概要編集


アイテム番号:SCP-200-JP

オブジェクトクラス:Safe


SCP財団日本支部が管理するSCPオブジェクトの一つ。通称「浮かばれないアヒル」。

見た目はお風呂などに浮かべて楽しむための一般的なゴム製のアヒルのおもちゃ。メーカーや生産された工場などは財団の調査によって特定されているが、それらについて特異性は確認できず、同じ生産ラインで作られた他のおもちゃについてもSCP-200-JPと同様の異常性は見られない。


このアイテムの異常性は主に二つ。

まず一つ目だが、この手のおもちゃは圧迫すると音が鳴る場合が多い。SCP-200-JPもその点においては同様だが、圧迫する時間や力の入れ具合などの鳴らし方と音の強弱や鳴る時間の長さが一致しない。

しかしこれについてはひとまず置いておいて、先に取り扱う上で注意すべき二つ目の異常性について詳しく解説する。


SCP-200-JPの第二の異常性は、水に濡れる事で活性化する。

水に濡れた状態のSCP-200-JPの下方向(半径10cm、下方5m以内)に人間の体が一部でも存在する場合、SCP-200-JPは僅か数秒で数百kg以上にまで急激に重量を増加させる。当然、下に存在する人間(の体)はその重量に耐え切れず、水底に沈められるような勢いで押し潰されてしまう。そしてこの重量による圧迫や水没による溺死などで対象者が死亡すると、重量は元通りになる。以上の性質から「生きている人間」と「死体」の判別はできるらしい。

なお、その性質からプロトコルでは実験時以外は常に乾燥した状態を維持する事、持ち運ぶ場合は万が一に備えてつまむようにして持ち上げる事が義務付けられている。


このアイテムはとある市営住宅の浴槽にて発見された。元々の所有者によるととある川原で拾ったらしく、普通にお風呂に浮かべようとしたところで異常性が発現した模様。この事故により所有者は骨盤を損傷するも幸い命に別状はなかったらしく、財団は所有者及びその保護者に記憶処理を行った上でこのアイテムを回収した。

SCP財団としては平常運転というか、ある意味当たり前で日常的なこの対応が、後々意外な形で財団を悩ませる事になってしまうとは、当時は誰も想像しなかっただろう。


実験記録8941-07編集

水に濡れた時は危険な存在となり得る(財団の実施した実験では死亡者も出ている)が、逆に言えば濡れてさえいなければ特別危険なものでもない、「変な鳴き方」をするアヒルのおもちゃという事で、当初は「ゴムのアヒル」と通称されるAnomalousアイテムに認定される予定であった。しかし、ある実験をきっかけに財団がこのアイテムを見る目が大きく変わった。


件の実験は、一つ目の異常性である「鳴き方」について調べるためのものだった。このアヒルを200回鳴らし、その鳴き方に何らかのパターンが無いかを調べるという実験である。

そして結果的に財団はこのアヒルの鳴き方にある規則性を見出した。そしてその鳴き方を和文モールス符号に変換してみたところ、あるメッセージが浮かび上がってきたのである。



ただ、その内容は……


あ の こ が み ず の そ こ に


という、どう解釈しても嫌な予感しかしない意味深なものだった。



この実験結果を受けてこのアイテムは知性を有している、もしくは何らかの情報を保有している可能性が急浮上。Anomalousアイテム認定は取り消され、SafeクラスのSCPオブジェクト「SCP-200-JP」として管理される事が決定された。

また、メッセージを解読した財団は直ちに再調査を実施し、このアイテムに関する新たな情報を得ようとした。しかし、既に関係者全員に記憶処理を施してしまっていたため、新しい情報は何一つ得られなかった。


浮かばれないアヒルは、それ以上は何も語らない。

あのメッセージは誰からのものなのか、何を意味しているのか、その真相には誰も辿り着けていない。


関連タグ編集

SCP_Foundation

SCP-1356 - 本家出身の「ゴムのアヒル」と通称されるSCPオブジェクト

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