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概要

2019年のロシア映画。原題は『T-34』。全長113分(日本公開版。原語版は139分)。

第二次世界大戦の東部戦線を舞台に、ドイツ軍の捕虜になったソ連軍戦車兵たちがたった4人でドイツ軍と戦う姿を描いた戦争アクション映画。

ロシアでの観客動員は800万人を記録、日本でも興行収入約6500万円を記録した。


あらすじ

1941年11月、ソ連軍の新米将校イヴシュキンは、ネフェドヴォ村での戦車戦の末ドイツ軍III号戦車と相討ちになり、ドイツ軍の捕虜となった。

それから3年後、イヴシュキンは収容所でかつて激闘を繰り広げたIII号戦車の戦車長イェーガーと再会。彼に命じられ演習の的になるT-34/85を操縦させられることになった。

一緒に戦車に乗ることになった捕虜と共謀し、戦車の中に実弾を隠すイヴシュキン。はたしてイヴシュキンは収容所を脱出できるのか?


主要登場人物

  • ニコライ・イヴシュキン

ソ連赤軍少尉。モスクワ出身。ネフェドヴォ村の戦いではT-34/76の車長兼砲手を務める。

イェーガーのIII号戦車と相討ちになり捕虜となったが、SIII強制収容所でイェーガーと再会。通訳を人質に取られて有人標的と化したT-34/85の指揮を任される。

  • クラウス・イェーガー

ドイツ国防陸軍大尉。第11装甲師団の戦車隊を率いてネフェドヴォ村で激闘を繰り広げる。

1944年時点では第12SS装甲師団の大佐になっており、戦車兵育成のために捕虜のソ連兵が操縦する戦車を実弾演習の標的にすることを提案。SIII強制収容所で偶然再会したイヴシュキンに有人標的戦車の車長になることを要求する。

  • アーニャ・ヤルツェヴァ

SIII強制収容所の通訳。ブスコフ出身。ソ連から連れてこられた東方労働者。

イェーガーによって人質に取られてしまうが、イヴシュキンの脱出作戦に乗じて収容所を脱出。彼らと共に逃避行を繰り広げる。

  • ステパン・ザヴェリエヴィチ・ヴァシリョノク

ソ連赤軍戦車隊の軍曹。ベラルーシのボリシャヤ・ウホロダ出身。ネフェドヴォ村でイヴシュキンと出会い、彼の指揮するT-34/76の操縦手を任される。

後に収容所でイヴシュキンと再会し、再びT-34/85の操縦手を務める。

  • ディミヤン・ヴォルチコフ

SIII強制収容所に収容されていたソ連軍の戦車兵。ペルミ出身。

通称「ヴォルチョク(小さな狼)」。

T-34/85の砲手を任される。

  • セラフィム・イオノフ

SIII強制収容所に収容されていたソ連軍の戦車兵。ケゴストロフ出身。

T-34/85の装填手を任される。

  • ハイン

ドイツ国防陸軍伍長。通称「ヴォルフ」。

ネフェドヴォ村の戦いでイェーガーのIII号戦車の砲手を務めた。

  • ティーリケ

ドイツ武装SS大尉。イェーガー指揮下のパンター戦車112号車の車長を務める。


スタッフ

監督・脚本:アレクセイ・シドロフ

製作:ニキータ・ミハルコフ

製作総指揮:ミハエル・キタエフ


キャスト

日本語吹替はソフト化の際に行われた。



余談

2016年に公開された特報映像では2018年2月23日公開予定とされていた。この特報映像は本編の映像は一切使用されておらず、イヴシュキンに相当する人物をアントン・シャギンが演じていた。

原語版はドイツ語の台詞にボイスオーバーでロシア語の吹替がされていた。

日本公開版は「インターナショナル版」と呼称されるもので、イヴシュキンとイェーガーの会話シーンや収容所から脱出に成功したイヴシュキンたちが戦車に給油する場面などがカットされていた。ソフト化の際に日本語吹替が行われたのはこのバージョンのみ。

カットされたシーンを含めた「ダイナミック完全版」が2019年11月にIMAXで上映され、その後2020年2月にボイスオーバーをカットするなどインターナショナル版と同様の編集が行われたバージョンが公開された。

2020年5月には新たなシーンを追加したエクステンデッド版がロシアの国営テレビで放送された。このバージョンは日本では「最強ディレクターズ・カット版」として2020年7月に劇場公開された。全長191分の大作でロシアでのテレビ放送時にも前後編で分割されていたが、日本での劇場公開ではインターミッションが挟まれることもなく(前後編の間にアイキャッチが挟まっていた)ぶっ通しで上映された。


関連タグ

戦争映画 T-34 第二次世界大戦

WarThunder:日本での公開時にコラボキャンペーンを行った。

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