概要
『Dead by Daylight』に登場するキラー(殺人鬼)の一人…いや一体。
2019年9月にリリースされたDLC『Chapter XIII: "Stranger Things"』にて実装された。
Netflixドラマ『ストレンジャー・シングス』に登場する異世界の怪物。これまでも元人間から怪物に転じたキラーは数多くいたが、純粋に生まれ持っての怪物は本作初。
呼称の「デモゴルゴン」とは、『ストレンジャー・シングス』に登場する少年たちがTRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』から付けた名であり、キリスト教においては「悪魔」もしくは「異教の神」など、対立する強大な存在の固有名詞とされる。
人(?)物
プロフィール
本名 | 不明 |
---|---|
性別 | 不明 |
出身地 | 裏側の世界(次元外) |
声優 | 不明 |
五体(頭・左右腕・左右脚)からなる長身と直立二足歩で移動するなど、全体的な骨格は人間に近いが、顔にあたる部分に針状の牙がびっしりと生え揃った花弁のような大きな口、標的を襲うための曲がりくねった鋭い爪と強靭な脚を持つ怪物。普段は口を閉じてクリッと丸い頭をしているが開くとグロテスクな口控が露わになる。
背景
デモゴルゴンは、元々は「裏側の世界」と呼ばれる次元外の住人であった。
狩った獲物をバラバラに引き裂きその血肉を一片も残さず貪り食う恐ろしい怪物であり、その脅威は異世界のみに留まらず、人間の世界においても例外ではなかった。
ドラマ内で起こったある事件により、デモゴルゴンはホーキンス国立研究所に降り立った。
彼には人間の理性、ましてや慈悲や自制心などはなく、ただその空腹を満たす上で他者は全て好物の肉でしかない。そして鋭い爪や牙を人間たちに一切の容赦なく振りかざし、多くの犠牲者を生んだ。
その残忍な狩人と評すべき凶暴性がエンティティの目にかない、彼の故郷とはまた異なる霧の奥の「裏の世界」へ誘われる要因となった。
性能
※以下、2024年9月現在の性能や効果であり、調整やリワークが入っている可能性に注意。
基本情報
移動速度 | 4.6m/s(通常)、3.86m/s(ポータル設置)、18.4m/s(シュレッド) |
---|---|
心音範囲 | 32m |
視点 | 高い |
凶器 | 野蛮な爪 |
鋭く尖った自らの爪。 | |
固有能力 | 深淵のいざない |
根城 | ホーキンス国立研究所 |
デモゴルゴンが「裏側の世界」からこちらの世界に出現した場所。 |
マップ上に設置したポータル間を行き来しての高速移動と、ポータルから発せられる「忘却」というデバフ効果を持ち味とするが、数の制限、再設置不可などネックの多い能力の持ち主。また、飛びかかり攻撃であるシュレッドは前後の隙きが大きいものの、狭い部屋や通路など、タイミングを間違えなければ中々に強力。ポータル設置と合わせ、それぞれのマップとの相性を分析して立ち回りたいところ。
メメント・モリは、相手の頭部に齧り付き、そのまま食いちぎらんばかりに横にブンブン頭を振って蹂躙するもの。大人の事情か、流石に本当に食いちぎることは出来ないようで。最後はそのままちゅるんっと吐き出す。
固有能力
深淵のいざない(Of the Abyss)
自らの足元にポータルを設置し、裏側の世界を通ってポータル間を行き来できる。さらにチャージまたはホールドボタンを押すとポータル近くの生存者がハイライトされる。ポータルから出現したデモゴルゴンは、一定時間心音とステイン(目線を示す赤い光)が消失する。ポータルは一度使われなければ生存者側からは視認できず、使用されたポータルは破壊可能だが、破壊中は「忘却」状態となりデモゴルゴンの心音が聞こえなくなる。
また深淵のいざないをチャージまたはホールド中に攻撃ボタンを押すと「シュレッド」という飛びかかり攻撃を行える。長い直線距離を高速で攻撃できるが、障害物に当たると隙ができるので注意。板に当たると高速で破壊できるためヒルビリーのような芸当もできる。
固有パーク(販売中の名前 / 販売終了時の名前)
サージ(Surge)/ 景気づけ(Jolt)
通常攻撃で生存者をダウンさせると一定範囲内の発電機全てを爆発させ修理度を後退させる。
通常攻撃でしか発動しないものの一気に多くの発電機の修理を遅らせることができるため強力なパークである。
マインドブレーカー(Mindbreaker)/ 不安を煽る者(Fearmonger)
生存者が発電機を修理中、目くらまし状態と疲労状態となり発電機から手を離した後も3〜5秒間継続する。
生存者ご用達の「全力疾走」、「デッド・ハード」などのパークを封じ込められるが、チェイス中に回復される可能性もあり、過信はできない。
無慈悲の極地(Cruel Limits)/ 閉所恐怖症(Claustrophobia)
発電機が修理される度、その発電機の一定範囲内にある乗り越え可能な場所が封鎖される。
「まやかし」の広範囲バージョンとも言える能力であり、ポータルを使えばすぐ修理した発電機に駆けつけることができるため簡単にチェイスに持ち込める。
アドオン
ポータル関連のアドオンが多めであり、動物の内臓といったヤバめの物も。
ちなみにウルトラレアの「赤い苔」は、当初「シュレッドで板を破壊できるようになる」だったが、それがデフォルトとなり現在は「ポータルからの出現速度が低下する代わりに、出現時の音が静かになり、探知不可の時間がとてつもなく増加する」という効果になった。
特徴
長所
ポータルやシュレッドなど強力な移動手段と攻撃を持ち合わせている点。
特に地下の攻防に強く、地下の入り口にポータルを設置し相手が救出しようと近くを通ったら移動…といった芸当が可能。
また、ダッシュ攻撃であるシュレッドをデフォルトで発動できるため、多くのキラーが苦手とする※小屋でのチェイスが得意である。
※後述の「レリー記念研究所」などの様なマップは例外だが、「マクミラン・エステート」など、平野の様なマップに生成される小屋。サバイバーにとってチェイスが有利にできる場所であり、多くの徒歩キラーが苦手とする場所でもある。
短所
とにかくうるさい。攻撃を当てたら叫び声を上げ、足音もドスドスと大きく、挙げ句の果てにはポータルを使用すると生存者に音で通知されるので隠密性なんてほとんど無いようなものである。
それならポータルから出てきたときの心音が消える効果はどうなのかと言われると、まずデモゴルゴン自体が背が大きく色が白いため目立ちやすいといった欠点があるため視認されやすいという点がネックになってくる。
だが逆に生存者から見れば叫び声を上げ襲ってくるその異形の姿は、正に「恐怖」そのものである。
多くの能力を活かし相手にさらなる恐怖を覚えさせる…それがデモゴルゴンというキラーである。
余談
専用マップについて
デモゴルゴンの根城として同DLCに封入された新マップ「ホーキンス国立研究所」は、2階建ての構造とそのマップの複雑さ、見通しの悪さからあの「レリー記念研究所」と並ぶ面倒なマップである。
そのためシェイプと「永続でレベル1になる代わりに、凝視すると生存者が見える」効果のアドオンを組み合わせた通称「手鏡マイケル」といった普段は見かけない構成のキラーが猛威を奮ったりしていた。
販売終了~復刻まで
2021年11月18日午前4時をもって、諸般の事情でDLCチャプター『Chapter XIII: "Stranger Things"』及びゲーム内ストアの専用スキンが販売終了することが発表された。
ただし購入済みの場合は販売終了後もデモゴルゴン、ナンシー、スティーブの使用は可能。
これら3キャラの固有パークは共通パークへと変更され、上述のマップ「ホーキンス国立研究所」については永遠に封鎖された。
しかし2023年11月7日AM5:30、公式からDLCチャプター『Chapter XIII: "Stranger Things"』の復刻が正式に発表された。
デモゴルゴンだけでなく、ナンシーとスティーブも同時復刻。マップ「ホーキンス国立研究所」も復活し、2024年9月現在も購入が可能となっている。