曖昧さ回避
- ウイルスのスペル。(こちらを参照)
- HUDSONSOFTのゲーム作品(本項で解説)
概要
『VIRUS』は、1997年に発売されたCGとアニメを合成させたハイブリッド・ビジュアル、ハイブリッドアドベンチャーゲームである。ハドソン、セガ、エイベックスの三社共同プロジェクトで、クリーチャーデザインには韮澤靖が参加している。
本作を原作とする漫画及びアニメ作品の詳細は→VIRUS -VIRUS BUSTER SERGE-
インターネット普及直前にサイバーパンクを扱ったゲームであって、作中用語は割とデタラメな部分が多い。盛大な広告や有名スタッフ起用の割りにゲーム自体は不評で、セガサターン末期には中古ショップでかなり値崩れしていた。
ストーリー
22世紀、全面戦争により地球は汚染され、シェルターの外ではサイボーグに生体改造しなくては生きていけない程の悲惨な状況となっていた。人類は数百年をかけて火星をテラフォーミングする計画を最後の望みとして、スペースコロニーやドーム都市に閉じこもって生活していた。
そんな人類の唯一の生きがいは、コンピュータによって巨大な仮想現実の世界を作り出し、その世界に特殊な機器を用いて精神を飛ばし、その仮想世界の中で生活する事。人々は専用のダイブ装置を使って仮想世界に入り、今では失われた青い海、緑の大自然、虚構の世界に築いた理想郷を楽しんでいた。
しかし、この仮想世界にパラサイトウイルスが発生する。ウイルスに感染した人間は醜いモンスターと化し、現実の身体に戻れなくなったまま、他の人間を襲ってモンスターを増殖してしまう。元に戻れなくなった人間は「身体はここにあるのに、精神が行方不明」として扱われている。
舞台は火星。主人公サージ・シャディックスは、兄も所属している傭兵部隊ブルーメタルの一員であった。政府の依頼を受け、初めての仮想世界での戦いに挑んだブルーメタルは、想像以上の激戦に陥って、サージ1人を残して全滅してしまう。
サージは死んだ仲間達に解決を誓い、軍を辞めて、仮想世界専門の犯罪捜査組織「STAND」に志願、自分の手でパラサイトウイルスの正体を暴こうとして活動を始める。
ゲームシステム
スタイルとしては時折アニメパートが挿入されるアドベンチャーゲーム。背景はCG、キャラは手描きアニメ風。フルCGモンスターとアニメ調モンスターが混在して登場する。
仮想世界のダンジョンはポリゴン表示される。ここでセガサターンの時計機能が利用されていて、「制限時間以内に目的を果たせ」というミッションが結構出てくる(これは落ち着いて行動すれば十分に間に合うレベル)。
ストーリーの途中で携帯電話をかける事が出来て、ここで株を買って稼ぐ事も出来る。
終盤に二択が出て来てストーリーが分岐。ラスボスが替わって二通りの結末に進む。
不便なのはセーブポイントが限られている事。ストーリーの途中で「セーブしますか?」と聞いてくる所しかセーブ出来ない。
それと同時に、数多くの謎解きを行わねばストーリーが進まない。暗号解読、モンタージュ製作、回路接続パズル、その他の「謎解き」を解かなければ一切進行せず、いつまでも同じ画面で待たされる。
謎解きの解決方法がわからない人は、詰む。
攻略本でも探して正解を見つけなければ、いつまでも同じ画面で進まなくなってしまう。
例えば、手元に武器が無い状態で日本刀を拾う。だが錆びていて使えそうにない。なんとかこれを使う方法が無いだろうか…?そのまま進めていくと、錆びた日本刀で無理に敵兵を斬ろうとして失敗。撃たれて終わり。攻略方法を推理出来なければ、この後は一切進めない。
登場人物
- サージ・シャディックス(CV:井上和彦)
アドベンチャーゲームの主人公がフルボイスである(モノローグも多め)。モンスターとの戦闘では前面に立つ。
- エリカ・クレスフィールド(CV:皆口裕子)
- レオン・シャデックス(CV:菅原正志)
- ヘレン・ミラー(CV:佐々木るん)
- メロディ(CV:笠原弘子)
- アシュケナージ・シャンツォ(CV:速水奨)
- ベンゲル・フォン・ツァイネル(CV:石田太郎)
- ウォルフガング・ゲイリー(CV:玄田哲章)
- エイブラハム・マクノートン(CV:小林清志)
- ドナ(CV:佐久間レイ)
- SCOW(CV:甲斐田ゆき)
- スマイリー
- II-10・カーク(通天閣と読む)