世界の危機に直面せよ。
概要
Call of Duty : Black Ops Cold War(コールオブデューティー:ブラックオプスコールドウォー)とは、Treyarch制作のCoDシリーズ最新作にしてCOD:BOの正統続編である。
舞台は、BO本編の先、冷戦時代末期(1981年以降)の非正規戦となっている。今作をもってPS5、Xbox Series X/S版がCall Of Duty史上で初登場した。
Call of Duty : Black Ops 6の登場により、この作品が『Black Ops 5』にあたる事が判明した。
(実際、アドラーはBO6にも引き続き登場している)
登場人物
今作では原語版俳優、吹き替え声優共々総入れ替えとなっている。
リブート版ではないのに何故このようなキャスティングにしたのかは不明だが
元のBO自体が有名なハリウッド俳優を沢山起用していた為、予算的な都合があったのかもしれない。
また、一部はMWシリーズで吹替を行っていた声優である。
アメリカ中央情報局(CIA)
ベル
今作のメインの操作キャラクター。
経歴や本名、性別はプレイヤー決定であり、性別に関してはジェンダーレスを選ぶことも可能。経歴は機密、CIA、MI6、元KGBから選択可能。
ラッセル・アドラー
英語版声優:ブルース・トーマス 吹き替え版声優:間宮康弘
あらゆる経歴が謎のCIA工作員。今作から登場する新キャラクター。
アレックス・メイソン(Alex Mason)
英語版声優:ノーラン・ノーリス 吹き替え版声優:岡林史泰
CIAの工作員。階級は大尉。前作BOの主人公。ミッションによっては操作キャラクターとなる。
60年代、キューバではオペレーション40、
そして東南アジアでは南ベトナム軍事援助司令部のSOGに所属していた。今作ではラッセル・アドラー率いるペルセウス追跡チームの一員となる。
ジェイソン・ハドソン(Jason Hudson)
英語版声優:ピョートル・マイケル 吹き替え版声優:辻井健吾
CIAの情報員、そしてメイソンの担当(handler)。
前作では前線に出撃し、操作キャラクターにもなったが今作では戦場には出ず、チームの指揮を担当する。
フランク・ウッズ(Frank Woods)
英語版声優:デイモン・ビクター・アレン 吹き替え版声優:星野貴紀
CIAの工作員。階級は軍曹。メイソンと共にオペレーション40やSOGに所属していた。
CIAの特殊部隊には階級がないため、彼が指揮をとることが多い。
エレアザール "ラザー" アズレイ
英語版声優:デイモン・ダユブ 吹き替え版声優:不明
CIAの工作員。アメリカ生まれ、イスラエル育ちの二重国籍スパイ。
イスラエル軍(ツァハル)、イスラエル諜報特務庁(モサド)に所属した後、現在は中東の専門家としてCIAに参加している。
ローレンス・シムス
英語版声優:レジ-・ワトキンス 吹き替え版声優:不明
軍人一家で育った黒人男性。父の死をきっかけにテクノロジーの世界に没頭することに。
奨学金を得てロチェスター工科大学を卒業後は陸軍を経て、CIAの一員になる。
グレゴリー・ウィーバー(Grigori Weaver)
英語版声優:ジーン・ファーバー 吹き替え版声優:不明
CIAのロシア系工作員。BOで目を潰されたため眼帯をしている。
今作ではゾンビモードのトレーラーに登場した。キャンペーンでは登場しないが、ゾンビモードではチーム「レクイエム」のオフィサーとして、チームのメンバーに指示を送っている。
秘密情報部(MI6)
ヘレン・パーク
英語版声優:不明 吹き替え版声優:不明
16歳でオックスフォード大学に入学した才媛。兄の事故死などを経てMI6の一員に。
理路整然した性格で、アドラーの判断には甘いと感じることも。
ソ連国家保安委員会(KGB)
ペルセウス
英語版声優:不明 吹き替え版声優:魚建
CIAから危険人物として登録されている人物。米ソの均衡を破るべく動き出している。
ディミトリ・ベリコフ
英語版声優:不明 吹き替え版声優:丸山智行
KGBの将校。CIAのために行動する二重スパイであり、ミッションによっては操作キャラクターになる。
アメリカ合衆国連邦政府
ロナルド・ウィルソン・レーガン(Ronald Wilson Reagan)
吹き替え版声優:岩崎ひろし
1981年から1989年までのアメリカ合衆国大統領。実在した人物。
アドラーにペルセウス捕獲の任務を任せる。
ソビエト連邦内務省
ミハイル・ゴルバチョフ
英語版声優:不明 吹き替え版声優:矢野龍太
ソ連共産党書記官。後にソビエト連邦大統領となる実在した人物。
KGB内のスパイ調査に関する会議のため、ベリコフ、クラフチェンコ、ザカエフを呼び出す。
現実世界、BO、MWそれぞれのソ連代表キャラクター達が一堂に会する光景は圧巻。
レフ・クラフチェンコ
ソ連高官の一人。KGB内のスパイ調査のため派遣される。
前作BOの黒幕ニキータ・ドラゴヴィッチの右腕であり、ウィーバーの右目を失明させた人物。今作より後の時代となるBO2にも登場する。
イムラン・ザカエフ
ソ連高官の一人。レフ・クラフチェンコによるKGB内のスパイ調査の監督役。
CoDファンなら知っての通り、MWシリーズの悪役であるイムラン・ザカエフと同姓同名の人物である。
CoD4から続く旧MWタイムラインとBOタイムラインは繋がっていないのだが
WARZONEとBOCWが統合化されたことを逆手に取り、BOシリーズとMW(2019)の世界観が繋がっている可能性がある。
プレイヤーの選択肢によっては殴り倒して気絶させる事も可能。
メネンデス・カルテル
ラウル・メネンデス
本編には登場しないがマルチプレイヤーのCARTELマップのポスターに映っている。
マルチプレイヤーでのCARTELマップはメネンデス・カルテルのアジトが舞台であり、BOD(ブラックオプス ディクラシファイド)で描かれたラウル・メネンデスの父ホセ・ルイス・メネンデスがCIAに殺害された任務と同日同所である。(マップ端の、メネンデスの写真がある家のベッドの上に倒れている死体がそれと思われる。)
今作マルチプレイヤーではCIA-JSOC特殊部隊とキューバのDGIに分かれて戦闘を行う。
過去作から受け継がれた要素
CoD:MWのガンスミスや構えながらのリロードが受け継がれている。
マルチプレイヤー
今作においてはCoD:BO2まであり、CoD:Ghost以降チームが二つしかなかった"勢力制"が復活しており、資本主義陣営はCIA、MI6。社会主義陣営はスペツナズ、DGIという風に分けられるようになった。
とどめの一撃はMWから引き継がれており、当初は後ろから迫って敵の首にナイフを刺すモーション一つだけだったが、シーズン1に伴い他のモーションも実装された。なお、全モーションどのオペレーターでも使用可能であり、MWのようにオペレーター固有のとどめの一撃は存在しなくなった。
スコアストリークのスコアがMW3のようにデスしてもリセットされないようになったため下手であっても毎試合ナパーム爆撃程度なら簡単に出せるようになった。その反面、キルで貰えるスコアは従来の100ではなく50ポイントのみである。しかし、連続でキルをする事に、キルした人数分ボーナスで追加スコアが加算されるためプレイスキル次第では、早いうちにスコストを回せる場合がある。しかし、そのシステム故に、初期リスで芋プレイをしたり、待ち伏せプレイが増えているのが、現在プレイヤーの間で物議を醸し出している。また、単独での連続使用を防ぐために、各スコスト事にクールタイムが設けられている。
更に賛否分かれる仕様としてPERKの「フラックジャケット」、及びワイルドカード「PERKグリード(PERKを赤枠、青枠、黄枠から二つずつ装備できる)」が必須レベルで強く、フラググレネードはおろか、ロケットランチャーが足元に着弾しようが死なない(流石に弾頭が直撃したり投げ返そうとして拾ったグレネードや貼り付けられたセムテックスグレネード等密着した爆発は死ぬ)というボマーにとっては冬の仕様となっており、更にトロフィーシステムの残弾4かつリチャージが早くあちこちにおけるため、投げ物全般が当てにならない。
このことも前述の芋プレイや角待ち等の有利に働いており、やはり物議を醸している。
そして赤枠二つ目に毒ガスやスタン、フラッシュ対策のタクティカルマスクが大抵置かれるため、最悪の場合投げ物が一つも役に立たない(一応トロフィーや地雷の破壊のためにエンジニアをつけている者もいるし、後述の隠密特化も居るため、完全に役立たずというわけではない)
PERKグリード及びフラックジャケットを付けない戦術は、「ワイルドカード「ロウブレイカー(過去作のオーバーキルに相当+PERK三つを色枠各一つの制限を無視して選べる様になる)」を使用した「足跡や音を消すニンジャ、移動中UAVに探知されないゴースト、フィールドマイク対策のスパイクラフト」の黄枠三つの隠密特化(ジャケットは赤枠)」しかない
更に隠密以外でロウブレイカーを使用する場合でもやはりジャケットは固定で、「それ以外は初心者か勝つ気がない」という論が公然とまかり通る世紀末と化している(ワイルドカードは全四種で先述二つの他に、アタッチメントを8個までつけられる「ガンファイター」、リーサルとタクティカルの初期所持を2つにできる「デンジャークローズ(初期装備)」の二つがあるが、今作ではアタッチメントよりPERKが強いのでガンファイターを選ぶ理由がなく、デンジャークローズに至ってはジャケットやマスク、高性能トロフィーのせいで完全に産廃と化している。)
その代わりと言ってはなんだが、体力はBO4の150が引き継がれており、ある程度硬くなっている。
従来のCSのCoDシリーズに標準搭載されていたエイムアシスト機能が今作ではマルチプレイヤーでは当初使用不可能になっていたが、後に実装された。
オペレーター(操作キャラクター)としてキャンペーンにも登場したウッズ、パーク、アドラー、シムス、ゾンビにも登場したサマンサの他、各国の特殊部隊やペルセウスの部下達が登場する。
ゾンビモード
前作BO4でいつもの4人たちの活躍の末、サマンサとエディは通常世界へと送られた。これにより、サマンサはマルチプレイヤーのオペレーターとしても登場する。
呪縛から解かれ、大人になったサマンサはCIAのウィーバーに連絡を取り、通常世界に他の世界の怪物が流れ込んでいる事について知り、チームを組んでエリアの調査に向かう。
今作のゾンビは前作まで一切本編に不関与だったのが逆転し、一気に本編と絡むことになる。
プレイヤーもウッズやアドラーといった本編のキャラやマルチのキャラを操作してゾンビと戦う。
また、今作では初期武器がピストルだけではなく、マルチで使える全ての武器が所持可能。
経験値や階級もすべてマルチと統合されたため、ゾンビでマルチの階級や武器のレベル上げを行ったりすることが可能になった。
また、キリの良いラウンドの節目(ラウンドベース:11ラウンド以降5ラウンド毎、Outbreak:1ステージ毎)ごとにヘリで脱出し、ゲームを終わらせることができる。
マルチとゾンビの統合化、謎解きの単純化で前作までの謎解きありき、初心者お断りの難易度だったのが解消され、よりカジュアルに遊べるようになった。
Perkコーラは瓶入りではなく、缶入りになった。
シーズン2にてOutbreakモード(マルチプレイヤーのFireteamモードで使用するマップのゾンビバージョン。1マップ毎に目標が提示され、目標の完了後は次のマップに進むか脱出するかが選べる)が登場し、更にカジュアルになった。(後に謎解きが追加)
正当な続編たる所以
これまでのBOシリーズは2以降、BODを除いてすべて未来路線の世界観でありオリジナルBOのような60~80年代の冷戦時代を求めるユーザーにとっては不満な点が多かった。
しかし、今作ではBO1とBO2の間の時系列であることがアナウンスされた。
また、BO1はベトナム戦争という時代背景でありながら、
WA2000やG11、L96等、時代錯誤で現代的な銃器が多かった。
今作にもその血が受け継がれており、80年代なのに95式小銃や
フラットトップレシーバーのCAR-15、そしてシリーズ恒例のM16の20連マガジンが
何故か30発保持している、等の点も受け継がれた。
なお、BOCWの次のブラックオプス作品は2023年になっても登場しなかったため、BOCWのソフトの価格はどんどん値下がりしている状況にもかかわらず、TreyArch社はなんと四年間も新作を出せない状況が作られてしまった。そのため、2023年に発売されたモダン・ウォーフェアIIIのゾンビモードのみTreyArchによって制作されている。こうなってはアクティビジョンの企業体制のいびつさすら問われる状況になってしまったため、マイクロソフト買収も必然になる理由の一つになったと言える。
WARZONE
Call of Duty: Modern Warfareにて追加された新たなバトルロイヤルWARZONEが引き続きBOCWでもタイトル画面に追加され、シーズンパス、武器、オペレーターが連携可能。
シリーズ順
発売順
CoD:BO→CoD:BO2→CoD:BOD (Black Ops Declassified)→CoD:BO3→CoD:BO4→CoD:BOCW(今作)
時系列順
1961年〜1968年 CoD:BO、CoD:BOCW(キャンペーン ベトナム戦争回想ミッション)
1975年〜1979年 CoD:BOD
1981年 CoD:BOCW(キャンペーン本編)
1982年 CoD:BOCW(マルチプレイヤー)、CoD:BOD
1983年〜1985年 CoD:BOCW(マルチプレイヤー)、CoD:Warzone(シーズン3)
1986年〜1989年 CoD:BO2(キャンペーン:ウッズ回想編)
2025年 CoD:BO2(キャンペーン:デイビッド編)
2040年 CoD:BO4
2060年 CoD:BO3