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概要編集

2013年9月のフランクフルトモーターショーにて発表された、BMWの『i』ブランドのスポーツカー。

フロントに131馬力相当のモーター、車体中央にモーター用のバッテリー、231馬力相当のMINI由来の1.5リッター直列3気筒ツインパワーターボエンジンは、BMWにしては珍しくリアミッドシップにマウントされている。


エクステリア編集

市販される自動車の多くは、発表されたコンセプトカーとの外観が大きく異なる事が多いのだが、i8に関してはかなりコンセプトカーのデザインを崩さずに市販されている。非常に近未来的な外見になっており、i8以前のBMW車とは、一線を画すものとなっている。

またリアホイール上部のカウルには大きな空洞があり、非常に高い空力性能を誇る。


ドアはBMWとしては珍しく、ピラーを軸とした斜め前方上に跳ね上げるバタフライドアを採用し、単純な外観以外の面でも「未来のスポーツカー」を強くアピールしたものになっている。


スペックの特徴編集

駆動は前輪をモーター、後輪をエンジンが担う4WDである。

ぱっと見たスペックは、(ターボ付きではあるが)1.5L3気筒エンジンという一般的なコンパクトカー並みの小さいエンジンで、さらに出力もモーターとエンジンを合わせても400馬力に満たいためこのクラスの車としてはかなり心もとないスペックに見える。

しかし、カーボンの多用などで実現させた群を抜いた低重心と200kgのバッテリーを含めても1500kgを下回る車重、優れた前後の重量バランス、そして、ターボエンジンとモーターの低回転から高回転までカバーする太いトルクで時速100kmまでの加速は4.4秒(700馬力近いランボルギーニアヴェンタドールが約3秒)と驚異的なものになっている

もちろん燃費もカタログ上ではあるが40km/l超えと、非常に良いものとなっている。


活躍編集

市販されてすぐに、単純な環境配慮車と言うだけでなく、そのスポーティな外観から電気自動車のF1とされるフォーミュラEのセーフティーカーや東京マラソンの先導車などに採用されるなど、次世代スポーツカーの象徴として長らく活躍した。


また日本の著名な芸能人でも所有者は多く、YOSHIKI(XJAPAN)や宮迫博之平成ノブシコブシ吉村崇(後にお見送り芸人しんいちへ譲渡)などが購入していた。


公式に「BMW史上最も成功したスポーツカー」と称されたこの車は2万台以上を売上げ、2020年に販売を終了している。


関連項目編集

BMW ハイブリッドカー

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