おせっかい焼きの概要
ジョジョの奇妙な冒険_第1部『ファントムブラッド』に登場するロバート・E・O・スピードワゴンが叫んだ台詞。
- 相手の言動が「きな臭い」「噓くさい」と感じる
- 『生まれついての悪(ワル)』な奴から"におう"本性の一端
といった正しく外道を表した言葉(パワーワード)。
実際に"ゲロ以下のにおい"をしているか分からんが、相手の非情っぷりを示す説得力・語力は半端ない。
おせっかい焼きの注意
本稿「こいつはくせえッー!ゲロ以下のにおいがプンプンするぜッーッ!」は、作品投稿サイト「pixiv」で使われるタグの文字数制限【30文字】の関係により、最後の「!」が一つ足りない表記。実際は「こいつはくせえッー! ゲロ以下のにおいがプンプンするぜッーーッ!!」だから、キャプションとかで原作通りに表記したければ、コピペする時にチョッピリだけ注意だぜ。
「におい」で分かる
父・ジョースター卿が日々衰弱していく奇妙な体調不良に不審なきな臭さを感じていた息子のジョナサン。親友・ディオの不可解な言動に「何か」を感じ取った彼は、真相を探るために赴いた食屍鬼街(スラム)で、信じられないことに「ジョースター家の養子でジョナサンの親友・ディオが、密かに養父であるジョースター卿の毒殺計画を進めている」真実を知る。
これを公にし、最愛の父が毒殺されるのを阻止するためディオを警察へ突き出そうとするジョナサン。
確実に身柄を確保するため、ジョースター邸にいる時を見計らって犯人(ホシ)へ迫る。しかし犯人・ディオは思っていた様な反撃はせず「自首する」と言い始めた為、親友・ジョナサンは拍子抜けしてしまった。
だがにおう。
この現場には、同行してきたおせっかい焼きの情に篤い男であるスピードワゴンが、彼の真意を見抜いていた。犯人の男は不意を突いて親友を裏切ろうと隙を窺っていると。そしてスピードワゴンは、暗黒街で育った流儀と下品な言葉遣いも併せて、周囲の人たちに告げる。
おれぁ 生まれついてからずっと暗黒街で生き いろんな悪党を見て来た
だから悪い人間といい人間の区別は「におい」で分かる!
『 こいつはくせえッー! 』
『 ゲロ以下のにおいがプンプンするぜッーーッ!! 』
こんな悪(ワル)には出会ったことがねえほどなァーーッ
環境で悪人になっただと?
ちがうねッ!!
こいつは生まれついての悪(ワル)だッ!
ジョースターさん早えとこ警察に渡しちまいな!
かくして、事態は収束に至ると思われた。
だが悪夢は続く。
『生まれついての悪(ワル)』は、人知を超える思惑を告げて、更なる本性を現していくのだった………
備考のにおいがプンプンするぜッーッ!!
今回の場面に限らず、ジョジョでは嘔吐物や下品な語句(ビチグソとか)を用いた言葉遣いが散見される。
これらのお下劣な表現を作者は相当気に入っているのだろうか。確かなことは、敢えて真人間が言わなそうな言葉を引き合いに加味される事で、より物語や登場人物に味や凄みのある世界が表現されている。
また、ジョジョ1部第1話から振り返れば分かるように、少年ディオもはじめの頃は父ダリオを純真に心配する様を見せるも、父からの虐待によって歪んでいったことが見て取れる。つまり、スピードワゴンが真っ向から否定したような、ディオのワルさが環境に全く影響を受けていないものだったかどうかは少々怪しい。