概要
『ジョジョの奇妙な冒険』第3部「スターダストクルセイダース」でDIOからジョースター一行へ送り込まれた刺客のマライア。
普段は無慈悲かつ大人しい褐色美女で、スタンド「バステト女神」の力でジョセフ・ジョースターとモハメド・アヴドゥルを一方的に追い詰めていき、とどめに線路のレールに密着させそのまま通りかかった電車で二人を轢死させようと企む。
しかし、アヴドゥルの機転で線路の枕木を焼き切り真下に掘った穴の下に回避され電車をやり過ごされると表情が一変。それまでとは想像もつかない変顔を披露しながら
「こっこのビチグソがぁ〜っ」
と汚い言葉を吐くという素の醜い性格が表面に出たのだった。
TVアニメ版でも担当声優の高垣彩陽女史の怪演っぷりに爆笑した視聴者も多いとか。
原作ではこのシーンで話が終わるため、TVアニメでは次の話でもマライアの変顔が冒頭で新たに描き直され
「味なまねをしおってこのッ!ビチグソどもがァァーッ!」
と改めてセリフを言い直している。TVアニメでは両方の表情をワンシーンにまとめるというアニメならでは手法でどちらもアニメ化している。
ちなみに、ジョセフとアヴドゥルの挟み撃ち策に嵌り、二人の磁力で吸い寄せられたガラクタに押しつぶされ再起不能になったマライアの断末魔の台詞は
「ビ・チ・グ・ソ・が……」
であった。
カプコン製作の格闘ゲームではタイムオーバー敗北時にこの変顔を晒す他、KO時のセリフが
「ビチグソがぁ〜っ」
であり、仮にも公共の場に設置するアーケードゲームであるにもかかわらずこの下品なセリフを押し通したスタッフの覚悟にぼくは敬意を表するッ!
またこの「ビチグソ」という表現は作者が相当気に入っているのか、第3部ではこの話以前からラバーソールも何度か使用している。しかし最初に使ったのは家出少女のアンである。
余談
いかにも放送禁止用語に含まれそうなこの単語であるが、TVアニメでも無事に発言。更にNHK放送の実写版『岸辺露伴は動かない』第2話「くしゃがら」でも発言された為、公共放送でも問題が無いことが判明した(特に後者はよりにもよって禁止用語を扱った作品であり、作品内に登場した禁止用語のリストにはご丁寧にモザイクまでかけられる徹底ぶりであったため、視聴者からは「ビチグソは問題ないのか」とツッコまれることになった)。
日本語では禁止用語扱いは(一応)されてはいないが、英語字幕では「Fuckin' bitch」や「Shit eatin' bitch」など問答無用で放送禁止用語であった。