「楽園を築く──それはいつか誰かが成し遂げなければならないこと。その誓いは太陽のようなもので、この身は触れる前に溶けて空から落ちてしまうかもしれませんが…耐えなければならない苦難もあるのです」
概要
「秩序」の美しい夢は散ったが、それでも最初の願いを諦めない者がいる。
──翼を失い地に落ちた旅人よ、その足で次はどこへ向かう?
プロフィール
人物
頭上に天使のような金環を浮かべる「天環族」の青年。
幼い頃に故郷と両親を失い、唯一の肉親である実妹ロビン共々オーク家のゴフェルに引き取られ、ファミリーの一員として迎え入れられる。
成人後はオーク家当主の座を受け継ぎ、ファミリー5大クラン全体の代表として、夢の地ピノコニーを運営していた。
献身的な博愛主義者で、幼少期にロビンと誓い合った「誰もが平和を享受できる真の楽園を築く」を実現するために、人々の声を聞き入れている。
その一方、「苦しみや不幸を味わうのなら永遠に鳥籠の中で過ごせばいい」という閉鎖的な考えを持ち、楽園の実現にもその思想が現れていた。
対外的には柔和な外面で通しているが、立場相応に権謀術数を巡らせるのも得意。一方で妹より直情的な部分もあり、敵対者に対しては声を荒げたり慇懃無礼な態度が強く出る。
そんな若さを残す彼に当主の重責は重く、皆のためにと物事を1人で抱え込んだり、身嗜みや家具の配置等を整えることに異常なこだわりがあったりと、ワーカホリックおよび強迫性障害の傾向も診断されていた。
表向きは「調和」の賛歌を広めることに尽力している裏で、夢の主ゴフェルと共に「秩序」の勢力として暗躍し、人々を永遠と続く幸福な夢の世界に閉じ込め、自身の想像する楽園を実現しようと画策していた。
しかし、ナナシビトを始めとした勢力によって打破され、歪んだ楽園は終わりを迎えた。
その後は最初の願いを見つめ直すためオーク家を離れ、外の世界を放浪しながら違う視点から人々の声を聞き入れている。
今度こそ兄妹が願う楽園を築くために。
能力と装備
景元やトパーズ等、召喚物を扱う味方単体のサポートを最も得意とするバッファー。
多くのバフ効果を付与でき、召喚物を持たないキャラに対しても十分なサポート能力を発揮する。
軌跡
- 通常攻撃
「悔い改めなさい」
指定した敵単体にサンデーの攻撃力100%分の虚数属性ダメージを与える。
- 戦闘スキル「紙と式典の賜物」
「安寧が、目に映る」 「寧静、瞳に」
「苦よ、去り給え」 「苦よ、去れ」
指定した味方キャラ単体とその召喚物を即座に行動させ、与ダメージ+30%。ターゲットが召喚物をすでに召喚していた場合、与ダメージアップ効果がさらに+50%、2ターン継続。
「祝福されし者」状態の味方に戦闘スキルを発動した後、SPを1回復する。
なお、「調和」の運命を歩むキャラをターゲットにした場合、即座に行動させる効果は発動しない。
- 必殺技「抱擁と傷痕の賛歌」
「この身を以って...」
「アナタと共に歩み、守り、そして導きましょう」
「アナタを守り、導こう」
指定した味方キャラ単体の最大EP20%分のEPを回復させ、ターゲットとその召喚物に「祝福されし者」状態を付与し、会心ダメージをサンデーの会心ダメージ30%分+12%アップさせる。
「祝福されし者」状態はサンデー基準で3ターン継続し、継続中は付与キャラの後頭部にヘイローが浮かび上がる。
また、スキルの効果は必殺技で最後に指定したサンデー以外のターゲットにのみ発揮される。サンデーが戦闘不能状態になる時、「祝福されし者」状態も解除される。
- 天賦「肉体の告解」
戦闘スキルを発動する時、ターゲットの会心率+20%、3ターン継続。
- 秘技「栄光の秘儀」
「安息の日」
秘技を使用した後、次の戦闘でサンデーが初めて味方にスキルを発動する時、ターゲットの与ダメージ+50%、2ターン継続。
- 追加能力
「主日の渇望」 | 必殺技を発動する時、ターゲットが回復するEPが40未満の場合、回復するEPを40までアップさせる。 |
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「崇高なる浄化」 | 戦闘開始時、サンデーのEPを25回復する。 |
「掌上の安息」 | 戦闘スキルを発動した時、ターゲットのデバフを1つ解除する。 |
星魂
①「千年の静寂の果て」 | サンデーが戦闘スキルを発動する時、スキルターゲットに以下の効果を付与する。キャラがダメージを与える時、敵の防御力を16%無視する。召喚物がダメージを与える時、敵の防御力を40%無視する。2ターン継続。 |
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②「瑕瑾を補う信仰」 | 初めて必殺技を発動した後、SPを2回復する。「祝福されし者」状態の味方の与ダメージ+30%。 |
③「静謐な茨の隠れ家」 | 必殺技のLv.+2、最大Lv.15まで。通常攻撃のLv.+1、最大Lv.10まで。 |
④「彫像の序言」 | ターンが回ってきた時、EPを8回復する。 |
⑤「銀湾に漂う紙の船」 | 戦闘スキルのLv.+2、最大Lv.15まで。天賦のLv.+2、最大Lv.15まで。 |
⑥「群星喧騒の黎明」 | 天賦の会心率アップ効果が累積可能になる。最大で3層。また、天賦効果の継続時間+1ターン。サンデーが必殺技を発動する時、ターゲットに天賦による会心率アップ効果を付与する。また、天賦による会心率アップ効果が発動する時、ターゲットの会心率が100%を超えている場合、1%超過するごとに会心ダメージが2%アップする。 |
装備・編成について
- 光円錐
✦5「大地より天を目指して」
装備キャラが味方キャラ単体に戦闘スキル、または必殺技を発動すると、装備キャラはEPを回復し、スキルターゲットは「聖なる詠唱」を1層獲得する、3ターン継続。最大で3層累積できる。
「聖なる詠唱」1層につき、所持者の与ダメージをアップさせる。装備キャラが味方キャラ単体に戦闘スキル、または必殺技を2回発動するたびに、SPを1回復する。
- 遺物
作中の動向
開拓「喧噪と騒動」
ピノコニーを訪れた開拓者達星穹列車のナナシビトを出迎え、“物質化した記憶”「憶質」で造られた世界『夢境』へと案内する。
ところが、絶対安全なアミューズメントパークであるはずの夢境に突如謎の記憶域ミームが現れ、ホタルという少女と、あろうことかロビンが無境では起こりえない死を迎えるという異常事態が発生。
開拓「鳩たちの中の猫」
怒りに燃えるサンデーは直前にロビンから届いた手紙の情報もあってファミリーの内部に裏切者がいると確信し、ロビン殺害の第一発見者であるスターピースカンパニーのアベンチュリンを罠に嵌めて事件の調査を強要する。
そして夢境の警備を務める「ハウンド家」のギャラガーを裏切り者と断定し、彼をオーク家におびき寄せるが、彼が裏切り者であると突きつけた直後背後から怪物の爪がサンデーの胸を貫いた。
開拓「私たちの時代で」
目を覚ましたサンデーがいたのは、ファミリーさえも知らぬ夢境の深層「ドリームリーフ」だった。
実は怪物は人々を殺めておらず、この場所へ移動させているだけだったのである(やり方は過激だが……)。妹との再会を喜ぶのもつかの間、開拓者たちとホタルも交えた中で、「時計屋」の同士であったギャラガーの口からピノコニーの真実が語られる。
それは、この夢境がファミリー内部に潜む、本当の裏切り者によって作られ、“万界の癌”と呼ばれる危険物質「星核」に人々の命を生贄に捧げる「夢の監獄」であるというものだった。
セレモニーがそのための儀式であると告げられたサンデーとロビンは、調和の運命の行人としてそんな暴挙は断じて認められず、ナナシビトの一人ヴェルトと共に、先代オーク家当主であり現在の夢の主となったゴフェルと話し合いに向かう。
案の定、ゴフェルは「調和」の勢力ではなく「秩序」に与する者でありロビンとヴェルトは彼を糾弾するも、ここでサンデーも踵を返し、逆にロビンとヴェルトを夢に捕らえてしまう。
そう、ファミリーはすでにオーク家に潜伏していた「秩序」の意思に乗っ取られており、サンデーはその意思と力の代行者として育成された存在であった(正確にはロビンもそのように育てられたが、その事実を知っていたのは兄であるサンデーだけだった)。
「誰もが平和を享受できる真の楽園を築く」という願いのために、オーク家当主として人々の声を聞き続けたサンデーは辛い現実から逃避するため夢境に永住する者の声を聞き入れていく内に調和の理念に限界を感じていた。
さらに、和平活動で紛争地帯に赴いたロビンが流れ弾で瀕死の重傷を負ってしまったことを知り、次こそ家族を失うかもしれぬという恐怖に耐えられず、妹と人々を完全に現実と隔絶された世界に閉じ込め、苦しみのない「週休七日制」「永遠に続く日曜日」を実現させるため、ゴフェルの真の計画に荷担したのである。
そして本来であればロビンを計画のための人柱とする予定だったが、代わりに同じく「秩序」の子として育てられた自身を人柱となることを選び、ピノコニー大劇場で開拓者たちと決着をつけるべく、星核の力で「秩序」によって歪められた「調和」の使令『「ハルモニア聖歌隊」ディエス・ドミニ』に変貌。指揮棒を振るい、開拓者たちを、そしてピノコニーを中心としたアスデナ星系全域を秩序の旋律で覆い尽くしてしまった。
たとえ、自分だけが楽園を維持する守護者として現実に残り、永遠に休日の訪れない孤独の道を歩むことになろうとも……。
しかし開拓者はピノコニーで出会った者達…1人の星核ハンターが捨て身で行った現実への警告、ブラックスワンを始めとしたメモキーパーによる「秩序」の夢からの覚醒、ブートヒルの放つ弔いの信号により銀河中より集結する巡海レンジャー、黄泉の運命を切り裂く「虚無」の斬撃、さらにロビンの歌声で夢境の人々が自助の意思に目覚め始めてゆく。
そして、調和と秩序の旋律がせめぎ合う不協和音の中、ついに集結した開拓者たちとの決戦に敗北。偽りの秩序を破られ、舞台から転落していく。
サンデー「やはり夜は…短すぎる……」
無境の空を落ちていく中、明日への不安をこぼすサンデー。そこにロビンが抱き留める。
ロビン「兄様…夢から…覚める時よ」
こうして最後の夢想者サンデーも夢から覚めるのだった。
開拓「さよなら、ピノコニー」
一連の騒動は表向きは「秩序」に染まったオーク家の独断として処理された。そして首謀者であるサンデーは密かに逮捕・拘束され、裁判にかけられるまで幽閉されることとなり、その場所はロビンにすら秘匿されていた。
最早自分の処刑は確実と半ば自棄になっていたが、そこへスターピースカンパニーの幹部ジェイドが現れ、サンデーに取引を持ちかけ、もう一度楽園を本当の意味で実現させるために外の世界を地に足をつけて見てくるよう促した。
ジェイド「人生は辛く短い、好機を失することなかれ」
余談
他キャラクターからの呼び名
一般的には「オーク家当主」「サンデー」などで通っているが、劇中ではピノコニー編の主要人物から色々ヒドいアダ名を付けられてしまい、ファンの間でも定着した。
また、名前的にも思想的にも"曜日"や"休日"という概念が肝となっているキャラクターな為、以降も公式から曜日や週休に関連したネタをよく振られている。
天環族の体質
服装の下に隠れているため非常に分かりづらいが、腰にも翼が生えており、普段は小さく折りたたまれて腰に巻き付いている。後頭部の羽も動かして目を覆う程度には使え、頭の光輪も手元くらいには引っ張って磨いたり出来る模様。
なお、狐族の尻尾やピピシ人のポンポン同様、他人が無闇に触るのはマナーに抵触するらしい。
衣装替え
プレイアブル化にあたって、作中に登場した当初のスーツ姿から変更されたのだが、プレイアブル発表直後に追加された最適遺物「再び苦難の道を歩む司祭」はそのスーツや装飾類をモチーフにした物であり、公式ファン問わず「身ぐるみ剝がされたから別の服装を用意した」と疑われるネタが入った。
関連動画
- 光円錐
- 声優インタビュー
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関連タグ
放浪者:同社作品であること以外特別関わりは無いが、Ver2.7PVの一シーンや光円錐のイラストが、彼の実装時のPVやキービジュアルに似た構図になっている。
ストーリー上で大ボスを担当してから、後にプレイアブル化され己の過去と戦う等、ある意味一つのセルフオマージュなのかもしれない。