ダリエル
だりえる
「今の俺に、命などどれほどの意味があろう。」
CV:杉田智和
物語の主人公。元魔王軍の暗黒兵士。年齢は物語開始時点で32歳。
魔族なのに魔法が使えない(後に人間だったからと判明)ため最下級の暗黒兵士だったが、高い用兵術と交渉術を持ち、育ての親である先代四天王の一人・グランバーザに見い出され四天王補佐に抜擢。補佐として遺憾なく力を発揮し、四天王を支えていた。しかし、グランバーザの息子のバシュバーザに目の敵にされており、世代交代したバシュバーザ達新四天王達に一方的な解雇通告を受けて魔王軍を追い出される。
失意のうちに人間の領地の森で彷徨っていた中、魔物に襲われているマリーカを助け、彼女の厚意でラクス村に滞在する。その後、『人間族のギルド登録の儀式』(オーラを持つ人間族しか登録できない)により冒険者となって自分が人間だと判明した上に、人間族が使える武器に生命力をまとわせる強化術「オーラ」の適性が「スラッシュ(斬)」「スティング(突)」「ヒット(打)」「ガード(守)」の全ての特性で最大レベルであることもわかり実力が開花。強力な魔物を退治したり、村の近くのミスリル鉱山(魔王軍時代に監督をしていた)を確保し寂れたラクス村を復興させるなど多大な功績を示す。そして、マリーカと結婚し一年後には息子のグランが産まれて新しい村長として第二の人生を歩む。
だが、当代の勇者や新四天王をたやすくあしらう実力のせいで勧誘されたり絡まれたりなど、何度もトラブルに遭う。
真面目で恩を大事にする性格であり、自分を受け入れてくれたラクス村に強い思い入れがあるが、グランバーザに育ててもらった恩や魔王への忠誠も忘れていない為、魔族と敵対しようともしない。本人は自覚していないが、新四天王達を除いて魔王軍の者達からは一目置かれており、彼がいなくなってから魔王軍が綻び出している。
漫画版及びアニメ版ではマリーカの巨乳を真顔でガン見している場面が多かったりと、ややムッツリな気がある。
その最たる例が冒頭のセリフ(正確にはダリエルの心の声)のシーン。
原作小説ではマリーカ達にラクス村に住むことをすすめられて、「自分を必要としてくれるなら」と誘いに乗ることを決意したのだが、漫画版及びアニメ版では上記の通りマリーカの胸を真面目な顔でガン見しながらこのセリフであり、原作では真面目なシーンがギャグと化している。
解雇された暗黒兵士(30代)のスローなセカンドライフ マリーカ(暗黒兵士)
キョン:もはや伝説的作品ともなっているであろう『涼宮ハルヒシリーズ』の主人公にして語り手。杉田ボイスで彼主観のモノローグが多いなどの共通点がある。余談だが、本作のアニメ版と同時期には彼が主役を務める『涼宮ハルヒの憂鬱』の2009年放送版がBS日テレで放送されている。
ルーデウス・グレイラット:こちらも(前世から引き続きの心の声が)杉田ボイスで、モノローグが多いなどの共通点がある。
※以降、ネタバレ注意
実は先代勇者アランツィルの息子。アランツィルと同様4特性のオーラ全てに最適合しているのもそのため。おまけに母親は先々代勇者エステリカであり、謂わば勇者のサラブレッドである。