概要
テレビ番組(特にバラエティ番組には欠かせない)・アニメ・映画・演劇などの中で、音声(声)のみを用いて状況の説明を行うこと。語り。演出の一種。
声だけで、その物語の筋や内容を説明したり、状況や場面の解説を行ったり、登場人物の心理などを言語化して説明すること。
基本的には、映像の中には登場しない無関係な人物(キャラクター)の声であることが殆どだが、演出として実は作中重要な人物の声だったり、画面に写っている登場人物自身の「心の声」をナレーションとしてかぶせたり、「あのとき…」など回想への導入あるいは回想部分としての声であったり、メタフィクションとして物語に関わったり(ナレーターを呼び出したり、突っ込んだりする掟破りの作品もある)、視聴者に直接語りかけたりなど、バリエーションは様々。
特にバラエティ番組やニュース番組のレギュラーとしてのナレーション業務は、安定性と継続性があることから、声優にとってはアニメよりも貴重な収入源となっている。
アニメファンにはあまり知られていない事実だが、本当に「声優業」だけで高収入を得ている声優は、人気声優などではなく、実はこのナレーション業務がメインのベテラン(例として平野義和や銀河万丈など)となっている。
絵媒体
絵媒体だと、「むかしむかし、あるところに」「めでたしめでたし」のようなナレーションは吹き出しではなく四角い枠(ウィンドウに似ている)に書かれることが多く、メタ発言に近い文章が書かれる。
ラジオやスピーカーのアナウンス、祭り・大会の実況に使われるギザギザ付きの角ばった吹き出しもある。