フルアーマー慧音
ふるあーまーけいね
東方Projectに登場する上白沢慧音にまつわる二次創作の一つ。
慧音は初登場した『東方永夜抄』において日本神話に由来する「三種の神器」をモチーフとした<国符「三種の神器」>の名を持つスペルカードを使用しており、難易度によって<国符「三種の神器 剣」>、<国符「三種の神器 玉」>、<国符「三種の神器 鏡」>などと変化する。
モチーフはそれぞれ「天叢雲剣」(草薙剣)、「八尺瓊勾玉」、「八咫鏡」。
慧音が弾幕を伴って登場した最新の登場作品が「弾幕アマノジャク」であるとき、これらは原作中ではいずれも弾幕表現のものであり、具体的なアイテムなどとして登場したものではない。
一方二次創作ではこれらのアイテムを慧音が具体的に表現し、時には装備する様子が想像されており、これが「フルアーマー慧音」の想像にも繋がる。例えば剣や鏡、お守りとしての勾玉などの形で弾幕を打ち払ったり、弾幕アクションさながらにそれ自体をアクティブに使用したりなど、様々な応用が想像されている。
また個別の三種の神器に限らず同じく慧音のスペルカードである<国体「三種の神器 郷」>にも関連して慧音本人の「歴史」にまつわる能力を象徴的に表現するような物品(例えば書物や巻物、筆や硯のようなもの)を備えていたりと、慧音個人に由来する要素も備わった、さらなる「フルアーマー」の在り方も想像されている。
創作によってはスペルカードルール普及以前の幻想郷、または幻想郷以前の慧音において具体的に妖怪などと闘う力として慧音がこれらのアイテム(の象徴)を実体として所持・使用していたのではないか、とする二次創作の在り方もあるなど、「フルアーマー慧音」は慧音本人の「歴史」にも考察を広げるアプローチの一つともなっている。
なお、東方Projectでは三種の神器のうち天叢雲剣は幻想郷へとやってきており、その影響力の大きさを危惧した森近霖之助が「霧雨の剣」と銘を変えて密かに保管しているなど、その実体が幻想郷にある。
「フルアーマー慧音」以外に東方Projectに関連して同様に多数または全ての装備を身に着けた状態
を指すというコンセプトとしては、鬼人正邪が『弾幕アマノジャク』に登場した際に使用した複数のアイテムを全て装備した状態などを指す「フルアーマー正邪」がある。
こちらは元々実体のあるアイテム群を装備するという点が「フルアーマー慧音」とは異なる。
先述のように慧音もまた『弾幕アマノジャク』では正邪と弾幕を交わしているが、二次創作的想像においては「フルアーマー正邪」と「フルアーマー慧音」との対決もあり得るのかもしれない。
ただし『弾幕アマノジャク』における慧音の登場は「三日目」であり、この時点では正邪はすべての装備を揃えていないほか、ゲームシステムにおける「サブアイテム」(アイテムを複数装備できるシステム)も解禁されていないなど、慧音と正邪のフルアーマー対決を実現するには状況が整っていないなどの時系列的な難点もある。