概要
1989年、現在のバンダイナムコエンターテインメントが「ナムコ」という会社だったころに発売したアーケードゲーム(エレメカ)。
横一列に並んだ穴から出てくるワニをハンマーで叩く、もぐら叩きのようなゲーム。ワニの声は声優の渡辺久美子が担当している。
シリーズ化され、派生作品も含めて様々な商品が開発されている長寿作品。
エレメカの性質上、メンテナンスが必要であるのは言うまでもない。メンテが行きとどいていないと…。
このような状態になる。それに加えて、この手のゲームでは多人数プレイや付属のハンマー以外で叩く、許容範囲以上の力で叩く等と言ったプレイも目立つのだが…こうした不正プレイはメンテ的な意味でもお勧めできない。
(この時代のゲームはオンラインでスコアが集計されるタイプではないが)
作品詳細については後述の外部リンクを参照。
海外では、「Wacky gator」のタイトルで発売されている。
プレイヤーの取得点数に応じてワニの出方が変化、難易度調整が行われるシステムが搭載されている。
歴代作品
後述する2000年版を除き、概ね10年前後で新モデルが登場している。
- ワニワニパニック
1980年代末期稼働開始の初代機。1988年稼働開始説と、1989年稼働開始説があり、おそらくロケテストと本格稼働の間で年をまたいだと考えられる。
次作の「2」発売後の2000年に後期型(リメイクともいえる?)が稼働した。初期型と2000年版の違いは、点数表示のフォントおよび桁数の違いで、初期型は2桁表示、2000年版は200点未満まで対応している。初期型の最高得点は諸説あり、98~99点という情報もあれば、100点以上取れるが、点数がループしてしまうという情報もある。
- ワニワニパニックGRANDPRIX
初代ベースの対戦用筐体。
- ワニワニパニック2
1996年稼働。この作品では得点表示画面がLEDドット式となり、3まで続いた。
また、シリーズ初の100点以上に正式に対応した作品となり、高得点を取得すればもう1度遊べる機能がついている。
さらに、ハイスコア機能はランキング機能が追加され、初代やRとは異なり、自分の店内順位がわかるようになった。
- ワニワニパニックRT
初代機をベースにして、2003年に開発されたリハビリマシーン。
- ワニワニパニック3
2007年稼働。この作品のみナムコ(バンダイナムコ)ではなくホープ社による発売。
中央のワニが本作のみ、連打できるボスワニに変更されている。
- ワニワニパニックR
2020年稼働。初代の2000年版のリメイクといった内容。
派生機
- おかし大作戦
1981年にナムコより発売されたもぐらたたき系ゲームで、本作の先輩にあたる。制限時間内に40回以上ターゲットを叩くことが出来ると延長戦に突入するシステムや、評価メッセージが五段階となるシステムは本作に引き継がれている。
- カニカニパニック
1991年稼働。ターゲットであるカニは左右に移動し、減点要素こそないが、高い移動スピードや、上二段の中央部のトンネルなどで叩きづらくしてある。
- サメサメパニック
1994年稼働。本作のシステムを流用し、ターゲットをサメに、挙動を斜め上方向に変更したもの。
また、対戦用筐体「GRANDPRIX」が存在する。
ワニワニパニック2よりも先に生まれた、事実上の2作目と言えるようなゲームである。
- たこいかぱにっく
1995年稼働。ターゲットは片面がタコ、その裏側がイカの見た目をしており、音声で「タコ」「イカ」と指定されるので、指定された側がプレイヤーを向いているターゲットのみを素早くたたく判断力ゲームとなっている。
- ドキドキへび退治
2006年に登場したリハビリマシーン。足でヘビを踏むゲームとなっている。2013年に2作目が発売されており、こちらもワニワニパニック同様、プレイ状況に応じてゲーム後半のヘビの挙動が変化する。
関連タグ
櫻井孝宏/江口拓也:CV部制作動画にてワニワニパニックRのワニに声をあてた。
外部リンク
【JAEPO 2020】伝説のエレメカが最新テクノロジーで復活! 「ワニワニパニックR」 - GAME Watch