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CV:伊藤静(東京ムービー版)

演:佐伯日菜子(ドラマ)

概要編集

「乙部のりえ」とは「ガラスの仮面」の登場人物。熊本県出身の女優

メカクレそばかすの冴えない田舎娘で、熊本弁が話せるという理由で大河ドラマのちょい役に起用された。

共演した北島マヤが才能を妬まれ、苛烈な嫌がらせを受けているのを知って告発するなどフォローに回っていた。

その後もマヤに付きまとい、ヒマだからといって付き人を買って出た。


正体編集

本名は「田代鈴子」で、良家の令嬢

故郷では演劇大会で個人大賞を取り、演技の天才少女と呼ばれスカウトも絶えなかった。

冴えない姿はメイクによる変装であり、子供のころから雑誌のモデルにスカウトされるくらいの美少女。

(作中の扱いは美少女だが、作画上では典型的な悪女面が多い)

素性を隠していたことを問い詰められると、芸能界入りを反対され家出してきたこと、マヤと仲良くなって演劇を勉強したいと涙ながらに語った。

だが、その申し開き自体が正に「一世一代の名演技」であり、マヤに取って代わる機会を虎視眈々と狙い続けていた。


その悪行編集

マヤが生き別れていた母親に先立たれて自失状態になったのを見て、本格的な行動に出る。

速水真澄が宣伝のためにマヤの母親を軟禁していたという事実を突き止め、あえてマヤに打ち明けることで自暴自棄に陥れ、金で雇った暴走族にマヤを夜遊びに誘わせ、睡眠薬入りの酒を飲ませて浜辺に放置。

舞台の初日に主演が行方不明となりパニックに陥る舞台裏で、乙部のりえはマヤの代役を志願。

マヤに付きまとうことで身に着けた「北島マヤそっくりの演技」により舞台を大成功に導いた。

そう・・・ わたしは田沼沙都子・・・!

スキャンダルにより立場を失ったマヤに取って代わる形で脚光を浴びた乙部だったが、マヤが再び舞台に上がったこと知ると、部下を潜り込ませて野次を飛ばして演技を妨害させた。

それまでの苛烈な嫌がらせの数々も、ほとんどは乙部と所属している芸能プロがマヤを引きずり下ろすために行ったものだった。


制裁編集

マヤのスキャンダルを疑問に思った姫川亜弓が乙部の演技を見たが、評価に値しないものとして一蹴。

その際、偶然にも乙部と芸能プロの悪行を知った亜弓は「役者の風上にもおけない」と激怒。

生まれて初めて親のコネを使い、乙部のりえ主演の舞台「カーミラの肖像」に脇役として自らをねじ込ませた。

姫川亜弓は脇役・・・恐れる事はない!

乙部は向かい合った時点で亜弓に威圧され、開演前には緊張のあまり当たり散らして牛乳をがぶ飲みするなど小物じみた奇行に走る始末。

(開演前に牛乳を飲まないと落ち着かないらしいが、この時はコップ6杯も飲んでいた)

舞台上では小細工なしの演技力だけで主役を乗っ取られ、乙部の評価は地に落ちた。

姫川亜弓との実力の差を思い知り、同時にその唯一のライバルであった北島マヤの才能に「完全な敗北」をしたことを受け入れざるを得なかった。


その後編集

その後の顛末は作中で描かれていないが、作者の公式ページに設けられた質問コーナーにて「その後の乙部のりえ」を心配する声が相次いだらしく、乙部のりえ自身がその事実に驚愕しながらインタビューに答えている。


すっかり自信を喪失した乙部は事務所を変え、雑誌のモデルになったが本気になれず断念。

海外に出てアルバイトをしながらニューヨークダンススタジオに通っている。

許されるのであれば、もう1度、脇役でも良いからマヤや亜弓たちと同じ舞台に立ちたいと本気で願っているそうだ。


余談編集

スピンオフギャグアニメ『ガラスの仮面ですが』では公式ツイッターを任されている。


関連タグ編集

悪役令嬢 美内すずえ

ブギウギ(朝ドラ):主人公の元に突然押しかけて付き人になる「小林小夜」という人物が登場し、放送中は「乙部のりえ」がトレンド入りしていた。

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