角田六郎
かくたろくろう
演:山西惇
警視庁組織犯罪対策部組織犯罪対策五課(現薬物銃器対策課)の課長。通称・課長、暇課長。
(Season4までは実在の部署と同様「生活安全部薬物対策課」だった)
やや額が広くなりかけた丸刈り頭に黒縁眼鏡がトレードマーク。
しかし、かつては眼鏡も掛けておらず、ふさふさの黒髪だった。所帯持ちだが、妻の尻に敷かれ気味。
京都府警に顔の似た兄がいるらしいが余り良い感情を抱いていないという(この人物は相棒と同じスタッフが製作したテレビドラマ『オヤジ探偵』で角田役の山西氏が演じていた六角一二三であることが『オフィシャルガイドブック 相棒』にて語られており、裏設定でもある)。
また.特命係が居を構えている部屋が五課の奥にあるため、ちょくちょく特命係にやって来ては、雑談をしたり、特命係の捜査に首を突っ込んだりしている。
顔を出す度に挨拶として用いる「暇か?」という言葉は、もはや特命係との挨拶の域である。
性格は至って温厚で、普段は家庭内の出来事を語りながら飄々としているが、自身が担当する薬物や銃関係の事件捜査の際は、容疑者に対して容赦なく大声で怒鳴りつけるなど厳しい一面を見せることもある。ただし、自分の課の職務には誇りと責任を持って取り組んでおり、殺人事件に銃や薬物が絡んでいた場合には、捜査一課と手柄の奪い合いを繰り広げている。
また、捜査のためには暴力団との内通者を利用する等、所謂グレーな手を使うこともやむを得ないという考えも持っており、どのような理由があろうと不正な手段を用いるべきではないという信条の右京とはそれが原因で激しく対立したこともある。
自身は「これ(現在の課長ポスト)以上の出世」を半ば諦めている節もあるが、彼の階級は杉下右京より一ランク上の警視であり、ノンキャリア出身者が警視まで昇任し、且つ警視庁の課長ポストに就くのは大出世である。ゆえに事実上は「ノンキャリアの頂点」と表現しても過言ではない。
ただし、小野田官房長など自分より階級が高い人に出くわすと極端に腰が低くなり、すぐに取り乱すお茶目な一面もある。また、ミーハーの事情通な面があり、特命係に色々と話題を振る事が多い。
基本的には温厚な性格だが、それ以外の感情表現も豊かで、逃走中だったヤクザを追い詰めた際、相手から「メガネザル」呼ばわりされた際には、我を忘れて殴りかかったことがある他、同期である捜査二課の恩地課長が殺害された際には、事故死と判断されたため葬儀が2階級特進の警察葬でなかったことに対して悔しさを滲ませ、出棺の際には号泣していた。
訪れる度に勝手に特命係の部屋のコーヒーを飲むため、特命係の棚にはいつの間にか課長専用のパンダのマイカップが置かれている(現在は取っ手にパンダが乗っている2代目。初代はパンダ柄のマグカップだったが、ある事件で亀山薫が勝手に子供にあげてしまった)。
個人的にパンダ好きなのか、パンダ柄のランチョンマットや、パンダ型のシガレットケースも所持している。
特命係のコーヒーの味を気に入っているということも特命係の部屋にくる理由らしいが、インスタントと挽きたての区別が付かなかったり(彼と同じくコーヒー好きである冠城亘曰く「アメリカン」)、『美和子スペシャル』と言う奇妙な色をしたスープを綺麗に完食した上「アンタ天才だよ!」と絶賛する等、割と味音痴。
中学生時代は写真部に所属しており、後に妻となる女性ともそこで出会ったらしい。
なお、この時妻のお手製のパンダのベストをよく着用していたらしく、彼が好んでベストを着用するファッションはこの頃に培われたもののようだ。
Season15では、中学生時代の部員仲間が何者かに撲殺される事件が発生し、特命係に「なぜ友人が殺されなければならなかったのか調べてほしい」と依頼。自身も被疑者と思われる男性の取り調べに当たった。
特命係に対して個人的に何かと面倒は見ているが、直接の上司というわけではない。
ただ、特命係の能力については評価しており、事件情報を流したり、五課が担当する事件の手伝いを特命係にさせたり、逆に特命係の捜査のために課員を同行させたり、警察上層部や政府が関係した事件の場合には、特命係が警察内部で信頼出来る数少ない警察関係者であるので、事件の重要人の護衛を依頼されたりするなど、関係は良好。大河内には特命係を監視してると言いつつ、特命に自分の監視は抜けやすい事を伝えている。
上記のように持ちつ持たれつの特命係に半ば命じられる形で物事を依頼されては、「俺、偉いんだよ~?」と愚痴りつつも、しっかり要求に応えてくれるあたり、イイ人である。
また、彼の何気ない言動が右京にヒントを与えることもあり、その際には右京から感謝されている。
なお、右京に対しては尊敬と嫌味をそれぞれ半分ずつ込めて「警部殿」と呼んでいたが、近年では彼に対して直接「杉下」と呼び捨てにしたり罵倒する事も増えてきている。ただ、稀に「警部殿」と呼ぶこともある(Season16第16話)。
Season17第4話では、四課の賭博担当で長年の戦友である源馬が賭博組織と癒着しているのではと右京が調べ出したことや、組織犯罪対策という部署の性質上ネタ元との繋がりがあるのだが、それを『必要悪』とする角田と『必要な悪など無い』とする右京の間がこじれて一触即発の事態になりかけてしまった。
しかしこの話がネタ元との関係の危険性…どころかそれ以上のインパクトを遺す結末になったこともあってか、その後はまた右京らとの関係はこれまでのエピソード通りまで修復された様子。
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