概要
超高精細度テレビジョン(UHDTV Ultra-High-definition television)とは、1995年ごろから現在まで提唱されている、「高精細度テレビジョン(HDTV)の次世代のテレビ」の概念である。
HDTVをさらに進化させ、より高い臨場感を伝えられるようにしたテレビシステムである。
特徴
- 更なる高解像度
映像を構成する画素が大幅に増加している。
HDTVの1920x1080、いわゆる「2K」から解像度をUPさせ、3840x2160の「4K解像度」及び、7680x4320の「8K解像度」が使用される。
高い解像度は、視聴者を画面に対してより接近させることが可能であり、視界いっぱいの映像を実現できる。
- 高色域(WCG)
映像で使用される色の範囲である「色域」を拡大。HDTVよりも鮮やかな、彩度の高い色を表示できるようになった。
HDTVで使用していた色域では、現実世界に存在する色を一部カバーできていなかった。
- 高フレームレート(HFR)
フレームレート(一秒間に再生されるコマ数)を拡大。HDTVが最大で60FPSであったところ、UHDTVでは最大で120FPSとなった。これにより、よりリアルで、なめらかな映像となる。
- 高ダイナミックレンジ(HDR)
映像信号の強弱の範囲である「ダイナミックレンジ」を拡大。映像の中の「とても明るい」「とても暗い」部分を指定できるようになった。これにより、テレビ上で強い明暗差を表現することができる。
- 高階調
UHDTVはWCGはHDRなどにより、映像信号が扱う空間の範囲が広がった。これを、デジタル上で適切に数値化するために、信号の量子化ビット数が向上している。