概要
年齢 | 二十七 |
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身長 | 四尺九寸 |
体重 | 七貫六斤 |
趣味 | 草むしり |
身分 | 鑢家家長 |
CV | 中原麻衣 |
鑢家家長。主人公鑢七花の姉。
弟の七花とは真逆の病弱な身体でありながら、働きたがりでしっかり者。
特異体質ゆえ七花ととがめが刀集めに向かった後も、不承島に残っている。
※この先ネタバレ注意
しかし実は、刀語における最強の存在である。
その実力は日本最強と謳われた錆白兵をも上回る事が、原作3巻(アニメ4話)で判明する。
読者(視聴者)の中には、その際に彼女が垣間見せた本性を見て、背筋に寒気を感じた人も少なくないだろう。
まず、一度見ただけであらゆる技を会得する能力の持ち主(本人曰く「見稽古」)であること。
技術だけでなく、肉体変化といった特殊能力や凍空一族の怪力のような血族由来の身体能力すらも眼にしただけで会得している。
七実自身が「戦って果てる」事を望んでいた為に、肉体の限界を超えた激闘の末に七花に敗れ死亡したものの、その気であれば七花に勝つ手段は幾らでもあった可能性が高い。
恐ろしいのは、その見稽古ですら真の目的は他人を真似することで自分を弱くすることである。
七実は作中最強だが、その強さに自分の体がついていけないため、延命措置として自分より弱い他人を真似ているに過ぎない。
最強ではあるが、元々千の病に侵された生き損ないと呼ばれる病弱な体なので、連戦に弱い。
(しかし、完成形変体刀十二本の一つである「悪刀・鐚」所有時は、鐚の能力によって実質的にこの弱点も打ち消していた。)
また、死なない程度の毒や痛みなどには頓着せず、自分の肉を平気で抉ることすらできてしまう程。
鑢七実が悪刀七実に変貌するまで
まず前提条件として、七実は相当なファザコンかつブラコンである。
幼き日の七実は、病弱の身でありながら父親である鑢六枝の全国行脚をストーキングして周り、道中で遭遇した錆黒鍵を含む猛者達を尽く返り討ちにしていた。(加えて言うなら、六枝が全国を回っていたのは飛騨鷹比等が大乱を起こしていた時期であり、剣戟飛び交う戦国時代真っ只中である。)
その人外じみた能力故に六枝は七実を恐れて殺害しようとしたが、それを幼き七花が止めて逆に六枝を返り討ちにし、殺害した。七実の性格を鑑みれば、七花が止めに入らなければ素直に六枝から殺害されていた可能性が高い。(七実自身も「そもそも父が島流しになったのは能力を恐れられたからではなく、単純に妻を殺した咎であり、その父も息子に殺されている。鑢家にとって身内の殺害など日常茶飯事」と述懐している。)
執着対象がこの時点で六枝から七花にシフトしたお陰か、七実はこの後の15年にも及ぶ無為の時間を甘んじて受け入れ、弟と一緒なら不毛の地である不承島に骨を埋めることも吝かではなかった。
一度目のきっかけは、完成形変体刀十二本を収集しようと目論むとがめが、七実ではなく七実よりも遥かに実力の劣る七花をパートナーに選んだことである。この時点では七花はすぐに完成形変体刀を集め終わって帰ってくるだろうと甘く見積もったのか、そこまで動揺した様子はなかった。
二度目のきっかけは、七実を人質にして七花と交渉をしようと目論み、不承島を襲撃してきた真庭忍軍・虫組の口から、七花ととがめのペアが既に4ヶ月もかかっているのにたった4本しか完成形変体刀を集めていないと知った時である。ただでさえ執着していた七花をとがめに奪われ、4ヶ月にも及ぶ孤独な生活に精神が摩耗していた七実は、ここで完全に我慢の限界を迎え、六枝が恐れていた怪物と化してしまう。
三度目のきっかけは、悪刀・鐚を奪取するために襲撃した死霊山でついでに習得した降霊術によって、降霊させた自分の両親から「お前は生まれるべきではなかった」「死ぬことができなくて可哀想」と繰り返し伝えられたことである。これが最後の一押しになったのか、とうとう鐚の所有者(悪刀七実)として七花に殺害される決心を固めた。
最後のきっかけは、七花の心がもう既に完全に自分から離れ、とがめのものになっていることを知ったことだろう。最早、嫉妬や憎しみなどでは表しきれないような感情をとがめに抱いたことは、想像に難くない。
七花との死闘に敗れ、全力で戦えば自分の体は持たないことは知っていた筈なのに、悪刀・鐚に頼ったせいで冷静さを失ってしまい自滅した=結局は自分も「刀を使えない虚刀流の一派」に過ぎなかったことを悟ると、微笑みながら死に際に七花へ恨みの言葉を吐いて事切れた。
関連タグ
黒神めだか…一度見た能力を完コピする能力の持ち主で原作者まで一緒。更に作中でも屈指のチートキャラと共通点が多い人物。ただし彼女は主人公である。
ティアナ・ランスター…演者が同じで正反対なキャラクター(七実が天才ならティアナは凡人)。