概要
バラの細胞から生み出された改造人間で、ZX及びスカイライダーの抹殺を使命とする。
ちなみにバラがモチーフの改造人間なだけに、素体は女性だと見せかけて、実際は「谷川哲郎」という名の中年のオッチャンが改造されたという事が、小説『仮面ライダーZX オリジナルストーリー』(著:平山亨)で語られている。なっなんだと…!?
ちなみにこの谷川氏、バダンに協力する会社の社長なのだが、娘の絵理香をバラの人形に改造しようとしたりするなどの猟奇的な一面を持っているようだ。
大多数のバダン怪人と同じく人間の血液を主なエネルギー元としており、蔦を鞭のようにして伸ばして人間を絡め取って棘から血液を吸い取り、口に当たる部分から相手を発狂させる毒ガスを吐く能力を持っている。また、バラの顔を巨大化させて取り外し、敵に投げつけて圧殺させる攻撃を得意とする。更に、体のあちこちに咲いているバラの花びらを手裏剣のように投げつけて切り刻んだり、顔に付着させて窒息死させることも可能である。
テレビランド版では一号、Xと共に薔薇邸なる廃屋の調査に向かい、蔦に絡まり引き込まれての戦闘になる。
小説では幻覚作用のあるサイケガスを使って敵を幻惑し、その隙にバラの鞭や花弁、そして短剣を駆使して襲い掛かる能力を持っていた。
最後はZXとスカイライダーの『ダブルキック』、または『ZXパンチ』で倒された。
テレビランド版ではトリプルキック、小説では『ZXキック』の前に敗れ去った。
その後、最終決戦に置いて再生怪人軍団の1人として再生復活を遂げる。
仮面ライダーspiritsでの設定
「あらぁホセさんったら こんなものが恐いの? 」
原作と違いこちらでは女性怪人という設定で、SPIRITSの第1部の第7話・第8話「機鎧の海(前編)、(後編)」に登場。
デザイン面では上半身はほぼそのままではあるが、下半身はフラメンコのドレスを穿いている為、見る事ができず、全体のシルエットもどこか女性的である。また、原作で使用した特殊能力は一切オミットされている。
その正体は40年前、スペインのとある村に流れて来た旅のフラメンコダンサー・ロッサを改造して誕生したバラの能力を持つ改造人間。
ロッサは後にその村で知り合ったグレコの息子・ドメニコと結婚して彼の妻となるが、グレコが海から引き揚げた銀のドクロ(その正体はバダン総統JUDOの同胞・アマテラスの頭がい骨)が引き起こした疫病をよそ者であった彼女が元凶だと決めつけた村人たちに愛する夫を殺害され、自身も深い悲しみの末、投身自殺する。
その時の村人たちに対する深い怨念を気に入った銀のドクロ=アマテラスの手引きによりバダンに導かれた彼女は、改造人間・バラロイドとして生まれ変わった。
その為、40年間前と変わらない姿をしており、ショッカー怪人のハエ男と同じく記憶は殆ど処理されている様であるが、40年前に自身が受けた村人たちに対する自分たちへの仕打ちと強い憎しみだけはそのまま残されている。
それ故、どちらかというと銀のドクロ姿になってしまった為、自力で動くことの出来ないアマテラスが自身が自在に操ることの出来る代わりの器としての役割で再作された改造人間であるようで、彼女自身は特殊能力や自我意識は殆ど無い模様。
様はネオショッカーのサソランジンと同じく自由に動くことが出来ない、アマテラス専用の肉体を果たす遠隔操作型改造人間ともいえる。
その為、敵を攻撃する際はアマテラスの人の憎しみを喰らい、相手が恐れている者の姿をした銀を精製する能力で相手に襲いかかる。
因縁のかつて自分たちが繰らしていた村で、性能テストを兼ねたアマテラスのうっぷん晴らし、そして相応しい肉体を得る為に暗躍していた。
彼女たちが引き起こしていた事件の調査をしていたXライダーと海上で対峙。
かれの心の奥底に眠る恐怖から生み出した銀のキングダークを操って、Xライダーを追い詰め、村人たちを皆殺しにすべく海上に浮上する。
しかし海上で待ち構えてえていたグレコと滝によって彼女を操っていたアマテラスの頭蓋骨に寸前まで接近、銛を撃ち込まれた所へ天空から放たれた『Xキック』を食らいアマテラス諸共貫かれ敗北。
それにより核となるアマテラスの頭蓋が破壊された事で、彼女の呪縛と強い怨念から解き放たれた事でロッサとして笑みを浮かべ乍ら愛するドメニコの元へと旅立っていった。