身長:176㎝
体重:65㎏。
人間体:根岸一正(加納修、第42話)、宮裕之(偽阿野助手、劇場版)
スーツアクター:岡田勝(第42話)、滑川広志(劇場版)
登場話数:仮面ライダー第42話「悪魔の使者 怪奇ハエ男」
概要
死神博士が「この男こそ、我らショッカーが探し求めていた男」と称するまでに冷酷非道な心を持つ轢き逃げ犯の加納修を素体とした、ネパール出身(素体ではなく能力のモチーフとなったハエの方か)のハエ型改造人間。
自分を懲らしめた一文字隼人への逆恨みが原動力であり、ショッカーが開発した人間を命令電波で意のままに操る薬を立花レーシングのメンバーに飲ませ、彼等と一文字を殺し合わせようとした。
なお、ショッカーが探し求めていたと言っている割には脳改造はしていたらしく後述の様に死神博士に敬語を使っていた。
偵察では小型ハエメカを操作し、口から吹く泡は浴びた者を爆死させる。
弱点は目とアンモニア。アンモニアは一時的に薬の効果を解除してしまう。
ハエ男に先駆けてはキノコモルグ、その後もイノカブトン・ウツボガメス・トゲアリ獣人・メカゴリラ等、凶悪犯人を素体としたライダー怪人は数多いが、ハエ男の素体となった加納は早々にショッカーに捕捉されたため逮捕・服役には至っておらず、その意味では彼は厳密には「犯罪者」ではない(あのまま一文字らが警察に突き出していれば、何らかの罪に問われた可能性が高いけれども)。だが「人としてどうか」という点では上記の犯罪者たちに引けを取らないものがある。加えてその母親も、「この親にしてこの子あり」と言うべき親バカ・毒親ぶりを披露している。
活躍
石倉五郎の友人であるヒロシ少年を轢き逃げした修の家に上がった一文字達を殺すべく、ハエメカを使ってコーヒーの中に薬を混入させ、飲んだ立花藤兵衛とユリを洗脳させることに成功する。また、修のお手伝いさんを襲い、至近距離で顔に白い溶解泡を浴びせて爆殺。現れた一文字と滝和也と戦闘に入り、仮面ライダーに変身した一文字に立ち向かうも劣勢になり撤退した。
病院でヒロシを看病する五郎とエミを例の薬で操り、一文字を再度殺そうと立花レーシングクラブに誘導し、彼を殺そうとするがヒロシの呼びかけによって失敗。
廃墟にて仮面ライダーと激しい戦いを繰り広げるも、ライダー回転キックを受けて爆死する。
なお、病院に向かう前にハエ男自体が
「早く日本中の人間にこの薬を飲ませてしまいましょう」と進言していたが死神博士は「それより」と提案を切っていた。
この点はハエ男の方が賢かったと言えるかもしれない(ショッカーが探していた条件に合致した悪人は伊達ではなかったと言える)。
劇場作品1作目「仮面ライダー対ショッカー」では、再生怪人として登場。
ザンジオーの泡に呑み込まれた大道寺博士の助手阿野に化けて、大道寺から地球の地軸を変えてしまう「人工重力装置GX」の設計図の在り処を聞き出そうとしたが、滝の妨害に遭い、2号ライダーのライダーキックで再び地獄へと叩き落とされた。しかし、設計図の在処は博士の娘である珠美の元にある事がショッカーに知られてしまい、大道寺宅にアリガバリとドクガンダーが向かった。
なお、サボテグロンとモグラングが倒されたときのセリフから、元が極悪人だが仲間意識はある模様。
備考
- 死神博士の配下の怪人で唯一名前に「○○男」と付く怪人である(SPIRITS版の設定を除けば)。
- 『ロストヒーローズ』ではなんとライダー系で一番弱い雑魚として登場。ショッカー戦闘員が登場しなかったため、ショッカー内での最下位確定はおろかマスカレイド・ドーパントやチャップより下になってしまった。この後中ボスで蜘蛛男が登場するため、「蠅は蜘蛛の大好物」であることを考えれば納得できないことも無い…かもしれない。
関連タグ
表記ゆれ
森高千里の作詞・作曲による楽曲『ハエ男』
犯罪者を改造したライダー怪人
キノコモルグ、イノカブトン、ウツボガメス、ガマゴエモン、カブト虫ルパン、カメレオンファントマ、アリカポネ、トゲアリ獣人、奇械人メカゴリラ
ハエの怪人達
ミュスカワーム ムスカ・ゾディアーツ ベルゼバブ グラニュート(裏モチーフ)