作・村枝賢一
概要
仮面ライダー1号~スーパー1までの活躍をオマージュたっぷりに1話完結の形で描く第1部。
記憶を失った村雨良=仮面ライダーZXの苦悩と葛藤を描いた第2部。
ライダーたちと合流したZXと世界征服を完成しつつある「BADAN」との死闘を描いた第3部に分かれている(『新仮面ライダーSPIRITS』も第3部である)。
作者の村枝氏自身が大の仮面ライダーファンであり、本作連載以前から熱血かつ丁寧な作風で知られる作家であった事が貢献し、昭和ライダーらしい熱血路線と、TVシリーズの設定や人物像を如実に彫り込んだ重厚な人間ドラマが魅力的な作品となっている。また村枝氏は、本作連載直前に放送されていたライダー新シリーズ第1作『仮面ライダークウガ』を面白く視聴していた旨の発言をしており(本作の前に漫画を連載していた週刊少年サンデーの作者コメントより)、その影響も散見される(昔のライダー作品によく見られた描写への、リアリティを持たせた新解釈など)。そういった点も手伝い、古くからのライダーファンはもちろん、昭和ライダーをあまり知らない世代でも十二分に堪能できる作品となっている。
など、オリジナル要素(各怪人のオリジナル形態については下にまとめる)や他の仮面ライダーを題材にした作品を元にした所もある。
「オリジナルキャストが揃わなければ映像化をしてもファンは満足しないであろう」という条件の為、実写・アニメを問わず、映像化は考えていない・・・と公言される作品。
特撮版との差別化の問題も映像化しない理由の一つである。
過去にアニメ化の依頼もあったが作者は「昭和ライダーファンのイメージを大切にしたい」と依頼を断ったらしい。
魂震わす名台詞の玉手箱
その強烈な作品愛は随所に滲み出ており、その多くが名台詞となって随所に滲み出てくる。
それらは村枝賢一の丁寧かつ独特の作画と相まって非常に強いインパクトを与える。
用語
SPIRITS
仮面ライダーをサポートする目的で結成した対バダン特殊部隊。詳細はリンク先参照。
本作のオリジナルキャラクター
協力者
バダン
各怪人のオリジナル形態
怪人自体はテレビ作品に登場しているものの、本作オリジナル形態をとる怪人も少なくない。
- 地獄大使(不完全な再生の姿)
- 巨大モグラ獣人
- ジェネラル・シャドウ(片手・片足を失った状態)
- 鋼鉄参謀(半身を失った状態)
- ドクロ少佐(ほぼ全身を失った状態)
- 岩石男爵(鋼鉄参謀の鉄球代わり)
- ヨロイ騎士(ほぼ全身を失った状態)
- ジェットコンドル / 暗黒大将軍
- 岩石大首領(竜と一体化した姿)
余談
なお、元々仮面ライダーファンであった村枝賢一がこの作品にかける熱意は凄まじく、既に東映から三面図が紛失していたアマゾンの柄を放映された映像から自力で作り出すほどであったとか。
関連イラスト
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