「マァ…イイ…オタガイ一度ハ死ンダ者ドウシ。再会ハモット劇的ナ時マデ……取ッテオコ…。ナァ…結城丈二…イヤ、ライダーマン…」
概要
『仮面ライダーSPIRITS』第6話「右腕の記憶」に登場するヨロイ元帥オリジナルの新たな姿。
自身が立案した数々の計画が風見志郎・仮面ライダーV3や保身の為に“裏切り者の濡れ衣を着せた”ライダーマンこと結城丈二の活躍により阻止され続けていたことから、身の危険を感じたヨロイ元帥が万が一の時に備え、密かに造り出していた自らのクローンで、彼の死ぬ直前までの記憶がダウンロードされており、オリジナルが組織に処刑され滅んだ後に起動し、タヒチで奇跡的に一命をとりとめた結城丈二を付け狙っていた。
顔自体は生前の頃の面影を残しているが、その姿は人間とはかけ離れたザリガニを思わせる肢体をした人間時の時の面影など微塵も無い禍々しい化け物(自身の正体であるザリガーナの動物性部分が前面に露出したかのようなザリガニと人間の融合体のような容姿。遊星からの物体Xの物体Xがザリガニと人間と融合したかのような感じ?)と化しており、このような姿に成り果てても生前から持っていた異常な出世欲と冷酷非道さは全く変わっておらず、結城の頭脳を手土産に新組織(時期的にはGOD機関だと思われる)に入り、嘗ての栄光に返り咲こうと結城を付け狙い続けていた。
主な戦力としては左腕の鉄球と人間を容易く切断できる程の切れ味を持った右腕のハサミ。
首がカマクビガメのように伸縮自在に伸ばせるほか、ザリガニ型改造人間の名残なのか、水中でも活動が出来る。
また、以前よりも体の甲羅の硬度がアップしており、並みの攻撃では傷一つ付けることは出来ないが、皮肉にもこの事が自身の墓穴を掘る事となり、彼と結城との長きに渡る因縁に終止符を打つ事となった(この手のお約束で、外は堅いが内部組織はそうでもなく、さらに硬い外骨格が災いして内部に叩き込まれた銃弾が跳弾により偉い事になった)。
作中ではタヒチの村を襲い、結城丈二にヘルメットを渡したアンリエッタ・バーキンを負傷させたが、最後は記憶を取り戻して復活したライダーマンのパワーアームやドリルアームなどによる一点集中攻撃により硬い外骨格を突破されてしまい、貫いた穴へマシンガンアームを叩きこまれ、跳弾により体内組織や内蔵メカをズタズタに破壊され、爆散。地獄へと送り返された。
余談
初期のラフスケッチでは生前の面影が色濃く残ったものも有ったのだが、最終的には上記のような化け物の姿に決定した(作者曰く、出世欲に駆られて行き着くところまで来てしまった(とうとうこんな姿になっちゃった)とのこと→おれは人間をやめるぞ!…)。