この項目では、ゲーム『鋼鉄の咆哮』シリーズに登場する、敵の超兵器を分類・解説する。
なお、ここでいう超兵器とは、主に主人公が敵対する組織が建造した、ゲームにおいて『ボス』として登場する、超巨大兵器を指す。
現実に存在する兵器カテゴリ、すなわち『航空機』、『艦艇』、『地上兵器』をそれぞれ魔改造したものと言ってよい。
中には『衛星』・『UFO』型超兵器も存在するが、ここでは便宜上『飛行型』に分類する。
おおむね全ての超兵器に共通するのは、巨大であること、火力や速力等何らかの性能に特化していることである。
使われている技術については、主人公たちの世界の技術のみで制作されたもの(WSC,3WSC)もあるが、別の世界の技術を使ったもの(2WSC,EK,2WSG)や、古代文明の特殊な機関を用いたもの(WSG2)もあり、作品によって大きく異なる。
作品略称
鋼鉄の咆哮 ウォーシップコマンダー | WSC |
---|---|
鋼鉄の咆哮2 ウォーシップコマンダー | 2WSC |
鋼鉄の咆哮2 ウォーシップコマンダーエクストラキット | EK |
鋼鉄の咆哮2 ウォーシップガンナー | 2WSG |
鋼鉄の咆哮3 ウォーシップコマンダー | 3WSC |
ウォーシップガンナー2 鋼鉄の咆哮 | WSG2 |
艦艇型超兵器
艦艇型超兵器の数は多いため、ここでは水上艦型と潜水艦型に分割する。
水上艦型超兵器
超高速巡洋艦『ヴィントシュトース』
『無印』に登場する、60ノットの速力を誇る巡洋艦。青い艦体が特徴的。
砲・対艦誘導弾(前半)・ガトリングや、レーザー砲(後半)で武装している。が、あくまで巡洋艦なので、装甲は薄い。
2作目以降では後述の『~ヴィント』にとって代わられた。
登場作品:WSC
超高速巡洋戦艦『ヴィルベルヴィント』・超高速巡洋戦艦『シュトゥルムヴィント』
前項『ヴィントシュトース』に代わる高速巡洋戦艦。作品によって順番が異なるが姉妹艦であり、ドイツ語で前者は『つむじ風』・後者は『暴風』を意味する。
80ノットという凄まじいまでの高速を誇るが、巡洋戦艦なので装甲は薄く、ステージが進むにつれ絶好のカモとなるため、一部では『超高速HLG輸送艦』とも揶揄される。
登場作品:(シュトゥルム)2WSC,EK,2WSG,3WSC,WSG2
(ヴィルベル)2WSC(PS2のみ),2WSG,WSG2
超高速戦艦『インテゲルタイラント』
巨大な高速戦艦。
シュトルムヴィントよりは速度は劣るものの、AGSと呼ばれる長距離誘導砲やミサイルを主兵装とし、アウトレンジでの火力に優れる。
登場作品:3WSC
超巨大ホバー戦艦『アルティメイトストーム』
陸上を航行可能という、恐ろしい能力と速度性能をもった巨大ホバー戦艦。
大口径主砲やミサイルを使い、2隻同時に襲ってくる。
登場作品:3WSC
超巨大高速空母『アウルス』
PC版にのみ登場する、60ノットの速力を誇る空母。
大きさと速力以外にこれといった特徴はない。
『2WSC EK』になるとモデルチェンジし、トーネード戦闘機が翼を閉じたようなシルエットとなる。またある程度損傷させると、その『翼』部分が展開して再度艦載機を飛ばすようになる。まさに『死にそうで死なない、いやみな奴』である。
登場作品:WSC,2WSC(PCのみ),EK,3WSC
超巨大二段空母『ペーターシュトラッサー』
PC版にのみ登場する、巨大な空母。
2ではレーザー兵器、3では大口径主砲を装備しており、接近戦にも強いが所詮は空母なので戦艦との撃ち合いには弱い。
登場作品:2WSC(PCのみ),EK,3WSC
超巨大強襲揚陸艦『デュアルクレイター』
双胴型の強襲揚陸艦。
後部にランプドアをもつ船体2つを並べ、飛行甲板を渡したような形をしている。揚陸艦のはずなのに戦艦と比べても劣らない火力を持っている。
この超兵器が登場するステージは、おおむね『上陸の阻止失敗』が敗北条件として設定されている。
登場作品:2WSC,EK,2WSG,3WSC,WSG2
超巨大双胴航空戦艦『近江』
航空戦艦の弱点である火力と搭載機数の不足を、船体を横につなげることによって解消した巨大航空戦艦。
しかし、船体後部を飛行甲板としており、後方への火力はあまり高くない。
登場作品:3WSC
超巨大双胴戦艦『播磨(ハリマ)』
大和型船体を二つ並べ、その中央に艦橋を配置、その両舷に主砲を配置している戦艦。火力と耐久力が高い。
『2EK』では改良された上に、さらに装甲を展開させるので、自艦の設計によっては撃沈に手間取る。
PSP版のWSG2では、凶悪な強化(主に火力面)が施されており、中途半端な設計だと、例え戦艦であったとしても一撃で沈められてしまうので、設計には注意するべし。
PC版では漢字表記、PS2版ではカタカナ表記。
またこの双胴戦艦型の船体はストーリーを進めていく事でプレイヤー側も手に入れる事が出来る
登場作品:2WSC,EK,2WSG,3WSC,WSG2
巨大戦艦『荒覇吐』
初代作にのみ登場する巨大戦艦。
この頃はドリルは搭載していないものの、その強大な火力と装甲によってプレイヤーを苦しめる。
登場作品:WSC
超巨大ドリル戦艦『荒覇吐(アラハバキ)』
艦首に巨大ドリル、舷面に巨大ブレードを装備した異色の巨大戦艦。
シリーズによっては、艦首ドリルが2本の『超アラハバキ』を『アラハバキ』と言う事も。
播磨(ハリマ)と同じくPC版では漢字表記、PS2版ではカタカナ表記。
WSG2版では必要な条件を達成すれば、プレイヤー側も使える様になる
登場作品:2WSC,EK,2WSG,3WSC,WSG2
巨大戦艦『ナハト・シュトラール』
初代に登場する、荒覇吐以上に巨大な戦艦。
100cm砲や光学兵器を搭載し、凄まじいまでの打撃力を持つ。なぜかステルス性まで持っている。
登場作品:WSC
超巨大レーザー戦艦『グロース・シュトラール』
電磁防壁を搭載していないと勝ち目は薄い。逆に言うと電磁防壁(もしくは電磁防壁管制艦)を持っていけばダメージはほとんど食らわない。
PSP版のWSG2では、光学兵器よりも大口径主砲(実弾)のほうが脅威になるため、防御重力場もいる。しかも一定量のダメージを与えると悲鳴(本当にこう表記するしかない)を放った上で暴走し、紫色のオーラをまとって更に激しい攻撃(主に光子榴弾砲)をしてくるなど、物理・視覚の両面で凄まじく厄介になる。
登場作品:2WSC,EK,2WSG,3WSC,WSG2
巨大ステルス戦艦『マレ・ブラッタ』・超巨大光学迷彩戦艦『リフレクト・ブラッタ』・超巨大光学迷彩戦艦『シャドウブラッタ』・超巨大光学迷彩戦艦『パーフェクト・プラッタ』
※何も描いてない訳ではありません。光学迷彩により目視できないだけです。
タンブルフォーム船型という現実にもステルス性が高い船型で、レーダーに稀にしか映らない。
「リフレクト・ブラッタ」以降は光学迷彩を備え、姿が見えなくなり、自動兵装も働かなくなる。だが、残念ながら航跡を隠すまでには至らないようだ。
3WSCでは耐久力が減るとエネルギーを光学兵器に回すため、光学迷彩が切れる。
WSG2では『パーフェクト』の名に恥じない、完全な光学迷彩を装備している。が、パーフェクトなのは船体の光学迷彩のみで、やっぱり航跡は隠し切れない上、レーダーにも普通に映るようになっている。
登場作品:(マレ)WSC
(リフレクト)WSC2(PCのみ),EK
(シャドウ)3WSC
(パーフェクト)WSG2
超巨大擬装戦艦『ストレインジデルタ』
見た目は巨大な戦艦。
だが、実はホログラムであり、実際の船体は駆逐艦程度の大きさで中心部に存在する。
登場作品:2WSC(PCのみ),EK
超巨大要塞艦『ストレインジデルタ』
巨大な5角形をした海上要塞。
頑強な船体の甲板上に滑走路と大口径主砲を備え、さらに時間がたつと艦内から3隻の艦艇を出してくる。しかしその大きさと形状から、速度は遅く攻撃も当てやすい。
登場作品:3WSC
超巨大航空戦艦『ムスペルヘイム』
中心に巨大戦艦を据え、両側にペーターシュトラッサーを連結した巨大な航空戦艦。
飛行甲板を攻撃すると、甲板が大破したり空母部分を切り離したりしてくる。
後者の場合は事実上の2連戦となるため殆ど持久戦の様相を呈する。
一部の作品では重力砲を装備しており、自爆覚悟で撃ってくることがある。
鋼鉄シリーズ皆勤の超兵器。
登場作品:シリーズ全作品
超巨大氷山空母『ハボクック』
常時回復という厄介な特性を持っており、また耐久力も非常に高い。
氷で出来ていることから、火炎放射砲に弱い。
登場作品:2WSC,EK,2WSG,3WSC,WSG2
なお、この氷山空母というアイディアは、第二次世界大戦時にイギリスのジェフリー・N・パイク氏が発案し、真剣に検討されていた。
そのためにわざわざパルプなどと混合して融点を爆発的に上昇させた特殊氷塊・『パイクリート』が発明されている。
が、バカ高い製作・維持コストが掛かる上、戦局が有利に傾いたことでわざわざ新型空母を作る必要がなくなったため、1943年に開発中止となった。
巨大航空戦艦『テュランヌス』
無印に登場する航空戦艦。
無印の敵組織その物の名を冠している。
航空戦艦なので、空母型の超兵器よりも素の攻撃力・防御力が高い。だが純然たる戦艦ではないため、ナハト・シュトラールなどと比べると脆い。
登場作品:WSC
超巨大航空戦艦『リヴァイアサン』
艦の左舷に飛行甲板を持ち、右舷にレールガンを搭載した巨大航空戦艦。
3WSCでは連合軍最後の超兵器として、WSG2では1週目のラスボスとして登場。
登場作品:3WSC,WSG2
超巨大戦艦『ヴォルケンクラッツァー』
鋼鉄シリーズではお馴染みかつ皆勤賞の超巨大戦艦。
作品によってはラスボスを務めることも多い『未来への脅威』。
無印では味方側が(組織の方の)テュランヌスへの対抗策として建造した物が、色々あってテュランヌス側に譲渡された。
波動砲等の高火力兵器(初代はレールガン)を搭載している。WSG2では波動砲のチャージ中に波動砲を攻撃すれば暴発させ大ダメージを与える事も可能。
『ヴォルケンクラッツァー(Wolkenkratzer)』とは、ドイツ語で『摩天楼』を意味する。これは、艦のすべての砲身を上に向けたときに、まるで摩天楼のように見えたためである。
登場作品:シリーズ全作品
超巨大戦艦『ルフトシュピーゲルング』
船体の形状は超ヴォルケンクラッツァー(ヴォルケンクラッツァー2)だが、搭載されている兵装が変更or大幅に強化されている。
PC版2WSCでは「波動砲の制作が間に合わず、代わりに余剰の重力砲を搭載したヴォルケンクラッツァー」という設定。
PS2版2WSCでは別の世界から転移してきた、最強にして究極の超兵器。
超兵器としての意思を持っており、「我ハ スベテヲ滅ボスタメニ生マレシモノ」との事。
2WSGでは、ヴォルケンクラッツァーの2番艦。性能(主に耐久力)が大幅に上がっている上に、ヴォルケンクラッツァーとの連戦となるため、弾薬切れを起こすことも。
なお、PS2版には重力砲は存在せず、ヴォルケンクラッツァー2と同じ連装波動砲を搭載している。
登場作品:2WSC,EK,2WSG
究極超兵器『フィンブルヴィンテル』
『WSG2』にのみ登場する究極超兵器。
過去に存在したと思われる前文明の遺産で、北極に存在した大陸を消し去り、「大いなる冬」をもたらしたとされる。
兵装は多数のレーザー兵器や光子榴弾砲などを搭載し、その他にも命中すれば対消滅反応を起こす黒い雷球(反物質砲)を発射する。
自我を有しており、自分を復活させたヴァイセンベルガー(ウィルキア帝国元首)を手始めとばかりに後述の超巨大潜水艦「ノーチラス」ごと消滅させ、プレイヤーに襲い掛かってくる。
登場作品:WSG2
究極なまもの兵器『キョウフノダイオウイカ』
その名の通りイカの姿をした巨大ナマモノ兵器。
予言書によると「火星から降ってきた恐怖の大王」で、世界を滅ぼしたり統治しちゃったりするらしい。はちまきと額の『天』の字がトレードマーク。
その姿とは裏腹にイカ墨波動砲やイカリングレーザーなど強力な兵器を搭載しており、強さは『リヴァイアサン』の数倍(当社比)との事。
登場作品:WSG2
潜水艦型超兵器
巨大潜水戦艦『レムレース』
鋼鉄シリーズ初代作、かつ作品内で最初に登場する巨大潜水艦型超兵器。
後半には特殊弾頭ミサイルを搭載したりする。しかしそこまで来ると周りの雑魚と同レベルなってしまい、ヴィントシュトースと同じ扱いをされる。
登場作品:WSC
超巨大潜水戦艦『ドレッドノート』及び『ノーチラス』
鋼鉄シリーズではお馴染み潜水艦の超兵器。一定のダメージを与えると浮上してくる。なお作品によっては浮上後一定時間が過ぎると再び潜行する。
PS2版2WSCのノーチラスは、潜行状態で多弾頭ミサイル連射→浮上させると試作レーザーで攻撃と、出てくる時期が間違っているのではないかと思うくらいの強さで、多くのプレイヤーを絶望させた。
3WSCのドレッドノートは潜水空母となっており、浮上すると航空機を発進させてくる。
※画像は3WSC版。
登場作品:2WSC,EK,2WSG,3WSC,WSG2
超巨大高速潜水艦『アームドウイング』
3で新登場の潜行型超兵器。
エイのような形をしており、水中を50~70ノットという高速で航行する。多連装魚雷やミサイルを主兵装とし、艦尾から小型の潜水艦を放出することもある。うかつに接近すると本体+子機による魚雷の飽和攻撃を食らうので注意。
登場作品:3WSC
飛行型超兵器
超巨大爆撃機『アルケオプテリクス』
巨大な双胴爆撃機。
その巨大さと重武装故に航空機としては若干遅い。大量の爆弾や魚雷、速射砲、空対空ミサイルなどを装備している。
『3WSC』では、あるステージで味方として登場する。
登場作品:2WSC,EK,2WSG,3WSC,WSG2
超巨大未確認飛行物体『ヴリルオーディン』
巨大なUFOっぽい航空機。
レーザー系の武器を多数搭載していることが多い。
登場作品:2WSC,EK,3WSC
超巨大爆撃機『ジュラーヴリク』
3つのローターをもつ巨大なヘリコプター。
ヘリなのでアルケオプテリクスなどの固定翼機に比べると速度は遅いが、大量に放たれるミサイルや砲弾の雨を避けきるのは至難の業。
登場作品:3WSC
超巨大攻撃衛星『ソビエツキー・ソユーズ』
超高空(もとい、衛星軌道上)を移動する巨大な人工衛星。
対宙レールガン以外では攻撃することすらままならない。
登場作品:3WSC
超巨大攻撃機『フォーゲル・シュメーラ』
4つのジェットエンジンに胴体(砲台?)がぶら下がっているという異形の攻撃機。
エンジンの種類と出力の割に足は遅い方であるが、異形であるが故に可能となったヘリコプター顔負けの3次元機動という最大の利点があるため、足の遅さが欠点になっていない。
巨大レーザー砲で海を割るような射撃を行い、海面にレーザー砲台を投下する。
登場作品:WSG2
地上型超兵器
超巨大地上戦艦『スレイプニル』
陸上を移動する超兵器。
硬い装甲に覆われている上に物理ダメージを減衰させる防御重力場とレーザー攻撃を弾く電磁防壁を装備しており、艦船の攻撃では歯が立たない。
弱点は艦底で、地上部隊による攻撃が有効。
登場作品:3WSC
超巨大列車砲『ドーラ・ドルヒ』
陸上の軌道線上を移動する超兵器列車砲。
列車線4本を占領するほどの巨体を持ち、その巨砲から隕石のごとく砲弾の雨を降らせる。
観測気球によって着弾地点を計測しており、気球を破壊されれば命中率が著しく落ちる。
また、前後に連結されている電源車両を破壊すると移動速度が落ちる。
登場作品:WSG2
超兵器水上要塞『ヘル・アーチェ』
建造中の海上油田を改造した超大型海上固定砲台。
ただし、時期的に『海上油田はカムフラージュで、最初から要塞型超兵器として建造されていたのでは?』との説もある。
鏡で集めた太陽光を凝縮し、巨大ビームとして発射する。架脚には砲門と航空機離発着場を備える。
登場作品:WSG2
※基が海上油田なので地上型とは言えないが水上艦型でも無いのであえてこちらに記入
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※ただしWSG2に登場する超兵器の情報しか載っていないので、閲覧は自己責任で