航空母艦・祥鳳
元は剣埼型潜水母艦「剣埼(つるぎざき)」であった。
ロンドン海軍軍縮条約により空母の保有量を制限されていた日本海軍は、後に空母に改造できる艦船を建造する事で条約の制限を乗り切ろうとした。
そのような意図で建造された一隻が祥鳳の前身である「剣埼」であり、当初は高速給油艦として設計された。
だが、建造中に潜水母艦に変更され、1939年1月15日横須賀海軍工廠で竣工。
さらに軍縮条約脱退を受けて、1940年11月から計画通りに航空母艦への改装工事に入ったが、不調のディーゼル機関をタービンと交換したため工事に約1年以上かかり、結局起工から6年後の1941年12月22日に改めて空母「祥鳳」として竣工した。
その後の1942年1月26日に正式に第4航空戦隊所属となり、横須賀港出港しトラックへの航空機輸送任務につく。
1942年5月7日の珊瑚海海戦に参加。
だがその日の内にアメリカの空母「レキシントン」と「ヨークタウン」から発進した攻撃隊によって爆弾13発・魚雷7本を受け、操舵装置が作動しなくなり直進しかできなくなった末に撃沈された。
これによって祥鳳は太平洋戦争において戦闘で最初に失われた日本海軍の空母となる。空母として竣工してからわずか5ヶ月ちょっとの短い生涯であった。
(wikipediaより引用、一部改変)
余談だが、元が潜水艦乗組員の休養所も兼ねた潜水母艦だっかためか、居住性は上々であったことから、某大戦艦と似た「剣埼ホテル」というあだ名を“称賛”として貰っていたという。
艦隊これくしょん
「軽空母、祥鳳です。はい、ちょっと小柄ですけど、ぜひ提督の機動部隊に加えてくださいね!」
概要
上記の改装軽空母をモデルとした艦娘。
最初から軽空母であり、龍鳳のように補給艦・潜水母艦時代は今のところ無い。
龍驤と共に序盤から手に入る空母であり、任務で手に入る赤城と違って性能は低めだが燃費が良いため、こちらのほうが空母運用初心者向けとして一定の人気を得ている。
容姿
脹脛くらまである黒髪を先っぽで2つ括りにしていると思われがちだが、bob氏のインタビューによると、リボンで腰辺りでひとつ、顔の左で小さめにひとつ結んでいるとのこと。ワンレンの前髪とキリリとた黒い目が特徴。
体型はスレンダーで上は黒と白の和服を重ね着しており、下は黒のミニスカート。
足には紺色の甲板を模したニーソックスが履かれ、靴は黒のローファー。
他の艦娘のような機械的な艤装はなく、腰の両側にボートを一艇づつと、手に身の丈ほどある弓をもつ。
ちなみに矢筒などは見受けられない。
一番特徴的なのがその片肌を脱いだ姿。左肩から腰にかけてが完全に露出しており、残った右袖は朱い襷によって肩にしばれている。
なお、これは『肌脱ぎ』といい、弓道において改まった場で弓を射る時にする作法なのだが、本来女性はやらないものである。(女性が射る場合は一航戦コンビや鳳翔のようにたすき掛けを行う)
特に彼女のような立派な胸部装甲だと、弓の弦が当たって危ないため。
なお胸に巻いているのは一見サラシのようだが、実はボーダー柄(飛行甲板?)のチューブトップ。中破グラフィックを観察するとわかりやすい。
損傷グラフィックが露出しまくりでエロいのが『艦これ』だが、彼女の場合損傷していなくても露出度高いってどういうことなの……
公式4コマでの日常風景では16話からきちんと巫女服風の着物に両袖を通しており、なかなか新鮮。
さすがに普段からああいう格好ではないという事を担当絵師のbob氏が桃井氏とのその16話に関するTwitterのやり取りおよびfebriのインタビューで明かしている。
性格
見た目に反して少々幼く、自分が活躍できたり提督に改修・補給されると普段の物静かな雰囲気が一転して無邪気にはしゃいだり、提督のために戦う場面では凛々しい口調で檄を飛ばすなどとても可愛らしい。
改装空母な所為か、生真面目ながらどこか自信なさげな発言も目立つ。
正規空母などに多少のコンプレックスを持っているのかもしれない。
提督の関係は良好で無邪気に懐いている。
特に秘書艦にした時の台詞が印象的であり、
「あの…あまり触られると、艦載機が発進できないです」
あ…その、ごめんなさい…
…!?
以上のように提督に懐いていることや身体を許しているような台詞から二次などでは提督LOVEの一人だとも認識されている。
性能面
初期スロットが3つと多いが、艦載機の割り振りが極端で第一スロットの搭載機数が18機なのに対し、第二:9・第三:3と、かなり偏っている。
しかし、レベルを25をまで上げて改造すれば、第二・第三ともに12機、そして第四スロット解放で6機分が更に追加され、合計48機という正規空母に負けない艦載数にまで成長する。
極端に搭載数の少ない最終スロットをどう活かすかが、提督の腕の見せ所だろう。
艦載機の偏りも、一点特化戦法をさせやすいという点では十分なアドバンテージとなる。
一方、軽空母の宿命と言おうか、装甲値が19という紙装甲。
耐久値自体は32とさして低くは無いが、改造しても伸び率はあまりよくない。
その分、速力は「高速」であり、艦隊の回避能力の向上や、羅針盤の制御に一助できる。
また、レア度は「3」(銀レア)で、瑞鳳よりもドロップする海域が多いため、資材やレア度の関係で正規空母勢が運用しにくい序盤でも、充分に活躍してくれる。
そして運用方法はそのまま一航戦・二航戦の空母達に転用できるため、空母運用の練習にもなる。
メディアミックス
他の艦との関連性が少ないためか、姉妹艦である瑞鳳とは対照的にメディアミックスでの出番は非常に少ない。
但し、プレイ記漫画である「艦々日和」では『最初に加入した軽空母』として随所で活躍している(なお彼女の建造に投入された資材はオール999である)。
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瑞鳳――(姉妹艦)