「丁度いい。前々から仮面ライダーとは戦ってみたかったのだ‼」
登場作品『仮面ライダー』
第14話『魔人サボテグロンの襲来』、第15話『逆襲サボテグロン』登場
概要
ショッカーメキシコ支部から派遣されたサボテンの能力を移植して制作された幹部怪人で、ショッカーの別計画を追い日本を離れた本郷猛、仮面ライダー1号に代わり、新たに日本の守りを任された一文字隼人こと仮面ライダー2号が初めて対決した改造人間。「魔人サボテグロン」の異名を持つ。
メキシコの占領作戦を90%達成した実績から、最も占領が遅れている日本へと首領直々の勅命を受け、自分を追って来たFBIの捜査官(演:ジョン・エアーズ)を殺害して彼に成り済ますという方法で来日した。
鳴き声は「ヒィヒィヒィヒィヒィ」。
戦闘時にはサボテン型の棍棒や手から発する弾丸、全身に生えた棘(設定ではその棘に毒が塗られている)を活かした体当たりた腕を使った打撃で相手を打ちのめし、メキシコで猛威を奮った『メキシコの花』と呼ばれる外見上普通のサボテンと全く見分けがつかない超強力爆弾を使い日本中のダムを破壊し、その混乱に乗じ一気に日本の各都市を占領する作戦を押し進める事を使命とする。
日本に派遣される命を受けた際は「一度仮面ライダーと戦ってみたかった」と豪胆し、日本支部の戦闘員に対し「日本支部の戦闘員の実力を見せてみろ!」と激励するなど、メキシコでの実績からか、言葉の端々に自身家を窺わせる発言を垣間見せる。
また、日本占領作戦の会議中に黒戦闘員として紛れ込んだ滝を、赤戦闘員しか会議に参加できないという理由により即座に看破するなど、洞察力にも優れているシーンも存在する。
さらに、自分たちのアジトを調査する滝和也らを欺くため敢えて『メキシコの花』の起爆装置のスイッチを切りただのサボテンのように見せかけて相手の目を欺く、ライダーに捕り捕虜になった戦闘員を「ただでさえ、日本占領作戦の人員が不足してるんだ。今回だけは特別に助けてやる」と(大抵使い捨てにするのが当たり前であるにも関わらず)自ら救出に向かうなど、メキシコの占領作戦を90%達成した実績者かつできた上司らしい大胆かつ柔軟な思考を合わせ持っている。ほかの幹部怪人たちにも、もう少し彼を見習ってほしいものである。
来日後、メキシコと同じ方法で着々と計画を推し進めるが、2号ライダーの活躍により、爆弾の起爆装置や貯蔵庫を破壊され、作戦が未然に防がれてしまい、今まで築き上げた栄光をすべて失ってしまう。自暴自棄になった彼はショッカーに自身の栄光を残す為、2号との無理心中を図り、体に『メキシコの花』を多数身に着けての特攻を試みるがライダージャンプでアッサリかわされてしまい、哀れにも自ら『メキシコの花』へと激突、爆死して果てた。
その後のサボテグロン
その後、映画『仮面ライダーVSショッカー』において再生怪人の1人として復活。
『地球物理学研究所』の大道寺博士の発明した『人工重力装置GX』の方程式を奪うため、ザンジオーの補佐として、方程式を持つとされる博士の1人娘、珠美を狙い、大道寺家を再生モグラングと共に襲撃する。なお、この際、前回の『メキシコの花』を体中に装着しての特攻死のインパクトがよっぽど強かったためなのか、生前の設定が忘れられがちな再生怪人には珍しく今回も『メキシコの花』を引っ提げて地中から登場している。
最期は投げた『メキシコの花』を仮面ライダー1号に蹴り返されて(よく誘爆しなかったなと突っ込んではいけない)、再生モグラング共々爆死した。
その後、PS2専用ソフト『仮面ライダー 正義の系譜』に登場。邪眼の力により再生を果たして1号の前に立ちふさがり、『メキシコの花』(サボテン爆弾と呼称)で彼を爆殺しようと企むが、駆けつけた2号と共に放たれたライダーダブルキックの直撃を受け爆死した。
『スーパーヒーロー大戦Z』にはスペース蜘蛛男配下のスペースショッカー怪人として登場。さそり男と組んでサイコロン奪還のために東京に襲来した。
棍棒を持っていたため、飛んできたサイコロンを野球の様にかっ飛ばすシーンがある。
また、映画『仮面ライダー大戦』でも地獄の底から蘇りバダンの戦士として暴れ回った。