概要
小学生の男児をメインターゲットとしたバトルアクション。
筐体はフラットパネルを搭載したもので2人対戦やネットワークマッチング対戦ができる。
ファンからの通称はマジボ、マンボと呼ばれる。
アニメ&マンガ概要
アニメは2014年4月より放送開始。
主人公・竜神翔悟が「ボーンカード」の力によって「ボーンファイター」となり、地球を守るため、謎の敵「ダークファイター」と戦う設定である。
気功波を一切使わず、敵味方を問わず徒手空拳で戦闘する(一部は付属武器を使用)。プロデューサーの一人に『プリキュア』シリーズの生みの親として有名な鷲尾天がおり、素手で戦うヒーロー(ヒロイン)といった作風に共通点がある。
ギャグ要素は所々にあるものの、物語の根幹と共に一貫してシリアスを通している。次回予告はその回の端的な台詞を並べたに過ぎず、かなり短い。
途中から、作品に登場するボーン紹介コーナーが設けられた。
2015年2月からBRディスクが発売する。
登場人物
ボーンファイター
アンナ・クリスティン(CV:小林愛)
ダークボーン / ネポス・アンゲリス
フレイド / ダークバット(CV:なし)
ネポス評議会
バーリッシュ / ダークベヒモス(CV:楠大典)
レボルト一派
その他
ダークグリフォン(CV:小西克幸)
ゲームオリジナルキャラ
ダークアクロマンティス
ダークホーネット
ダークタランチュラ
ダークスタッグ
ダークタイガー
ダークウルフ
フォックスボーン
ファルコンボーン
ロバートボーン
ダークホワイトライオン
用語解説
魔神
上記該当エントリにある通りの「荒ぶる神々」である。基本的にはニュートラルな存在であり、地球側でもネポス側でもラインを組めば呼び出すことが可能。火・水・土・風・木・雷・時間・空間の八属性を司る八体の魔神達に加え、彼らを創造した「始まりの魔神」が存在する。
降臨(ディセント)
ラインを組んで、魔神を呼ぶ行為のこと。しかし、魔神を呼ぶことでボーンに負荷がかかり、ボーンクラッシュしてしまう場合がある。ディセントの際に出てくる魔神達は、全て視覚的イメージによって具現化した存在に過ぎないが、始まりの魔神と対話する時は惑星サイズに巨大化し宇宙や地上からでも目視出来る。
宇宙をリセットする力を持つ『終焉の結び』と呼ばれるラインが存在するが、これは始まりの魔神があえて用意したトラップであり、実際は何の効果もないどころか、人間達が自身に抱いている反逆の意思確認を行なうための「地雷」である。
ボーン
本作の物語の中核に深く関わる生ける鎧で、「始まりの魔神」や八属性の魔神たちが創造した星々を見守るために作られた「魔神の眷属」とでもいうべき存在。核となるボーンが奪われれば重力崩壊を起こし滅んでしまう。ドラゴンやグリフォン、フェニックスなどはその要で、始まりの魔神を関知する事も可能らしく、例え異星間同士で離れていても同様の現象が起こる。魔神たちと同じく火・水・土・風・木・雷・時間・空間の八属性の力を持つ。地球側で予測していたのは当初は翔悟の母親である智恵が24年前仮説として唱えていたが、その当時は突飛すぎる異端そのもので誰からも相手にされず無視され続けていた。しかし、これが現実になったのは劇中より12年前ルークがシャークボーンの適合者と判明してからである。ボーンカード所持者同士であれば異星の言葉であっても話は通じるが、適合者でも所持(恐らく触れていることが条件)していないと言葉が通じなくなる模様。
ホワイトボーン
ボーンの通常、あるいは初期状態。ボーンの基本形態であり、この状態のボーンはネポスでも下級扱いされている。アイアンボーンに覚醒すると、原則この状態に戻ることはない。上位のアイアンボーン相手であれば一撃でコアボーンクラッシュ、最悪の場合、着装者ごと死亡させられる危険性すらあるほど、力の差は歴然であるが、一部の使い手はアイアンボーンとすら打ち合えるほどの力を持っている。
アイアンボーン
魔神を呼び出し、その力を纏うことで発生する粒子に感応して覚醒するボーンの強化体。各ボーンに存在するコアボーンに過剰な負荷がかかった場合、覚醒への条件を得る。アイアンボーンとなったボーンは本体に光沢が生まれ、若干外見自体も変化する。魔神を降臨させたホワイトボーンすら圧倒出来るほどのパワーを持っており、これに加えて魔神を降臨させた場合のパワーは計り知れない。条件を満たしているボーンでも覚醒出来ない場合があり、覚醒出来るボーンは限られている模様で、ネポスでは一つ目上の存在となる。
レアメタルボーン
ネポスにおいて伝説と称される特殊形態。魔神を降臨しながらも外部から力を与えられるのではなく、本当に実体化した魔神の内部にフェードインして力を直接得ることで一時的に進化した状態を指す。上級者アイアンですら片手でボーンクラッシュさせる力を持ち、計測値は測定不能レベル。クルードがレボルトに苦戦した際に初登場した。真に強き心を持って魔神に認められる事が条件で、使い手は非常に少ない。科学的に解析しようとしても、アイアンとは違いマジン粒子は検出されておらず、人為的に量産できるものでもない。
リベレーションコクーン
地球側のボーンは着装者の力の都合上、重力下では使用出来ないため、その負担を軽減し自由に行動する戦闘空間。真の目的は『始まりの魔神』を呼ぶための器(対話のための場所)であり、地球のボーンへの負担を軽減させる効果はあくまで副次的に生まれたものにすぎない。宇宙空間の一種で展開時間には限りがある他、『始まりの魔神』の介入や魔神の出現など激しい戦闘があると破壊されてしまう。予備は製造出来ないらしく、基本は1つしか携帯させてもらえない。
完成形にはネポス・アンゲリスで対話の間として使われていた神殿に描かれていた模様が利用された。
評価
丁寧なストーリーの描き方などの評価が高い反面、残念ながら商業的な評価としては失敗と言わざるを得ない。データカードダスマジンボーンも過疎が目立ち、半年以上経っても第一弾のカードが眠ったままの筐体もよく見られたほどだった。なお、筐体でプレイしていたプレイヤーで多く見られたのは、本来の対象年齢層よりも、腐ったお姉さん達だったという報告もあるが定かではない……。
玩具展開もイマイチで、モデラーにも評価されるほど出来が良く拡張性の高かったプラモデルシリーズも、いろいろ計画はあったようだが、ドラゴンボーン-アイアンボーン-を最後に放送中にも関わらず打ち止め状態となってしまった。その後は固定フィギュアなども発売されたが話題性は薄かった。
ニンテンドー3DSでゲームが発売されたものの出来はかなり悪く、クソゲー・オブ・ザ・イヤー2014でも一時話題にあがるほどの内容だった。選外にこそなったものの、ファンというだけで買うにはキャラゲーとしても普通のゲームとしても、あまりにクオリティが低すぎるためオススメは出来ない。
そんな商業面では惨敗となったマジンボーンだが、アニメの内容としてはかなりコアなファンが付くほどの人気を誇っている。丁寧なキャラ付けやストーリー展開、進歩していく3D描写のボーン戦闘、SFバトルものとして魅力のある世界観・ボーン設定と、やや年齢層の高いアニメファンからは特に高い評価を受けている。
実績としても、東京アニメアワードフェスティバル2015において、2013年11月1日から2014年10月31日の間に放送されたアニメーションの中で一般視聴者が最も良いと思った作品を投票する企画「アニメファン賞」では、総投票数約56万票の内、15,795票を集めて9位という成績を残している。
丁寧過ぎて序盤はやや盛り上がらないという批判もあり、実際、対象年齢層にウケなかったのはこの点にあると見られる。しかし、その丁寧なキャラ付けが、本作のストーリー評価をあげたのだとも言える。実際、1年(4クール)アニメにはありがちな「中弛み」の面を指摘されることも少なく(序盤があったからか)むしろ3D戦闘のパワーアップはその頃から見られる傾向だったため、内容の評価自体は常に右肩上がりだったと言えよう。
Wikipediaにおいて、悪意か天然かは不明だが、ブルーレイボックスの発売予定が78話分あるという記述がなされ、本作の延長に期待が膨らんだ。が、後に宇田監督直々の発言から予定通り1年で終了することが確定。すると残り話数が少なくなるにつれ、本作の終了を惜しむ声がツイッター上のあちこちであがり、ネットでは少し話題となった。
Pixivでの扱い
そんな中、一際輝いているのがお姉様方からの支持、つまり腐女子人気である。登場キャラの8割は男性なので、そうなるのはある意味必然であったと言える。敵味方含めその個性は非常に豊かであり、実力派・女性人気の高い声優も多く参加していたため、それぞれのキャラクター人気は高かった。
本作はボーン同士の戦いを描いたガチガチのバトルアニメだが、Pixivで検索すればわかるようにボーンのイラストはほぼなく、人間のイラストが大半を占めている。ボーンとキャラを比較したイラスト投稿の割合は、目測でほぼ1:9、勿論キャライラストが圧倒的な差で人気である。
その人気に活路を見出したためか、公式サイドもどんどん大きなお姉様方に対するアプローチを強化しており、子供向けのアニメでありながら商品展開に関しては段々と対象年齢が上がりつつある。ドラマCDなどアニメオタク向けの特典がブルーレイボックスに付いてくるのはこのためだと言える。
雑誌でも「マジボ系女子」的な煽りで読者にアピールしてくるなど、腐女子サイドからの支持率の高さは雑誌社にも広く認知されている模様。