永井豪
1945年9月6日石川県輪島市出身の漫画家。石ノ森章太郎のもとで修行を積んだ後に独立。
異常なまでの速筆で知られており、ネームを描かずにいきなりペンで枠線を引いていたと言う逸話すらある。
デビューから1年目、「ハレンチ学園」(集英社『週刊少年ジャンプ』掲載)にて一世を風靡するが、高い人気と同時にエロティックな内容からPTAやマスメディアに人格を否定されるほどの糾弾を受けた。
このあたりの創作事情については、自伝漫画となる「激マン!」に詳しく描かれている。
ハレンチ学園を自ら終了させて(講談社に)打ち込んだ「デビルマン」でストーリー漫画家として新境地を開拓し、その後も数々の大ヒット作と打ち切り作品を星の数ほど世に残している。
これと同時期に『ジャンプ』で執筆していた「マジンガーZ」に関しては、「アニメは大成功をおさめた」と大絶賛しているものの、自身の描いていた漫画には多少の心残りがあることを後に述べている。
2012年には「デビルマン」「マジンガー」両作品が40周年を迎えたためイベントも開催された。
現役には深い拘りが有り、70歳となった現在も精力的に活動している。
それまでにない奇想天外な発想から生み出された作品群は、後の作品に与えた影響は良い面も悪い面も含めて絶大な漫画家である。
ちなみに庵野秀明は「新世紀エヴァンゲリオン」について「あんなにマネしてすみませんでした」と永井に謝ったという逸話がある。
スターシステムを導入しているため、人気キャラは作品をまたいで登場することが多い。
主な作品リスト
アラーくん(大人の事情で、永久封印)
魔王ダンテ ダンテ神曲(ダンテ・アリギエーリの詩を原作とする)
ゲッターロボ(原作)
ロボットガールズZ(原作、監修のみ)
太字は投稿数1000以上
なお、『ゲッターロボ』に関しては原作を担当しており、作画は弟子の石川賢によるもの。
石川の死後には漫画『デビルマン対ゲッターロボ』を執筆している。