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平成ゴジラの編集履歴

2016-07-06 10:27:48 バージョン

平成ゴジラ

へいせいごじら

平成に製作されたゴジラシリーズの第1弾。1980~90年代にかけて製作されたものが含まれる。

概要

ゴジラ

1975年の『メカゴジラの逆襲』を最後に、東宝は長らくゴジラの製作を行っていなかったが、ゴジラ復活を望むファンの声を受け、1984年に、リブート作である『ゴジラ』を製作した。この後しばらくゴジラシリーズは製作されず、平成元年(1989年)に『ゴジラVSビオランテ』を公開、好評を得たため以降シリーズ化されることとなった。この為初登場は昭和だが、先代と区別するため「VSシリーズ」若しくは「平成シリーズ」と呼ばれる。


このシリーズでは、ゴジラは再び"人類の敵"として描かれ、ゲスト怪獣のほとんどはそのゴジラの敵として登場する(このうち、メカキングギドラモスラメカゴジラMOGERAは人類の味方として登場する)。またゲスト怪獣も人類の敵であった場合「結果的にゴジラに救われた」という終わり方がお決まりである。


平成シリーズの特徴として、一連の共通した世界観を持ち、同じ登場人物(超能力者三枝未希陸上自衛隊特殊戦略担当室の黒木翔Gフォース司令官の麻生孝昭など)が登場する(一応、昭和ゴジラも世界観につながりはあるとされるが、VSシリーズと比べて設定などがかなり曖昧である)。こうした登場人物たちの織り成す重厚な人間ドラマがシリーズ内の大きな見どころの一つである。また、戦闘シーンにおいては、リアリティの無い格闘シーンを嫌った特技監督・川北紘一の指導に加え、当時一世を風靡していた『ドラゴンボール』などの影響もあってか、光線技の使用頻度が上がっていることが挙げられる。例えば、ゴジラの放射熱線はトドメはもちろん通常ワザとしてもじゃんじゃん使用されまくっているし、相手の怪獣もこれに応戦する形で飛び道具自重せずに使用してくる。また、怪獣たちのぶっ放す光線の余波で兵器や周囲の建造物もどんどん吹っ飛んでいく。このため、他のシリーズと比べて戦闘描写がかなりド派手になっている。また、「生物として掴んだりするのはおかしい」との理由で飛び道具の多用と、それに伴う格闘の減少が見られ、怪獣の造形も歴代で最も「非生物的な」マッシブさを持っている(要は動きにくそうということである)。


こうした、迫力満点の戦闘描写と完成度の高い人間ドラマがうまく融合された構成は、今なお非常に高い評価を得ており、「ゴジラシリーズの中ではVSシリーズが一番好き」というファンも多い。この関係から、VSシリーズに登場したゴジラ(厳密には「VSビオランテ」以降のデザイン)も、他シリーズに登場した個体と比較して人気・知名度共に抜群に高く、放映終了から20年が経過した現在でも、「ゴジラ」と聞くとこのVSシリーズのゴジラを思い浮かべる人は多く、さらにゴジラのモニュメントなどが制作される際にはこの平成版に準拠したデザインが施されることも決して少なくない。


また、VSシリーズが大ヒットしたのは、80~90年代が「特撮冬の時代」と呼ばれるほど、特撮作品の放送が激減していた(ウルトラシリーズ仮面ライダーシリーズは放送を休止しており、東映メタルヒーロースーパー戦隊シリーズしか放送されていなかった)時期であったことも理由として考えられる。ゴジラは目の肥えた特撮ファンを楽しませることのできる、貴重な存在だったのだ。


作品

公開年タイトルタグ
1984『ゴジラ』84ゴジラ
1989『ゴジラVSビオランテ』ゴジラVSビオランテ
1991『ゴジラVSキングギドラ』ゴジラVSキングギドラ
1992『ゴジラVSモスラ』ゴジラVSモスラ
1993『ゴジラVSメカゴジラ』ゴジラVSメカゴジラ
1994『ゴジラVSスペースゴジラ』ゴジラVSスペースゴジラ
1995『ゴジラVSデストロイア』ゴジラVSデストロイア

関連項目

東宝 怪獣映画 東宝特撮 東宝怪獣

ゴジラシリーズ 昭和ゴジラ ミレニアムシリーズ GODZILLA

VSシリーズ

国連G対策センター


川北紘一 - 平成ゴジラの特技監督。独特のド派手な戦闘描写は川北氏の影響によるところが大きい。


平成ガメラ - ほぼ同時期に、角川映画により制作されていた怪獣映画のシリーズ。

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