概要
概要
全キャラクターに標準装備されている『投げ技』とは別に、『固有の必殺技としての投げ技(通称:コマンド投げ)』を持つキャラクターの総称である。
ただし、ただコマンド投げがあれば良いわけではなく、『投げキャラ』を名乗るには必殺技がコマンド投げやその補助となる技で構成されている必要がある。
例えば、ギルティギアのソル=バッドガイは『ぶっきらぼうに投げる』というコマンド投げを持つが、攻撃のバリエーションのひとつに過ぎず主体とはなっていない。このため、ソルは投げキャラに相当しない。
投げキャラの主な特徴
- やたら図体がでかく、体力が多い
- 通常技のリーチが短い
- 機動力が低く、ダッシュや2段ジャンプなどが使えない
- その代わりに相手の攻撃を無効化しながら前進する手段がある
- コマンド投げの威力が高く、通常キャラのコンボ1回に相当する
- 超必殺技にもコマンド投げがあり、その威力は体力を半分以上奪うことも
このように投げキャラは長所も短所も異様なまでにはっきりしていることが多く、
投げキャラ以外のキャラクターは大抵投げキャラの弱点を突けるため『弱キャラ』と認識されやすい。
が、読みあいに勝てばそんな相手の先入観をガラスのようにブチ破るダメージとトラウマを与えられるため、この逆転のカタルシスを求めて投げキャラを使う者が後を絶たない。
ただしKOFシリーズの場合は、コマンド投げが連続技に組み込めると言う特性があるので、よほどの事が無い限りシリーズを通して強キャラになることが多い。
中でも大門五郎の場合、スタッフが公式に「どう調整しても「吸引力の変わらないただ一人のDAIMON」が出来上がってしまう為、バランス調整の為にリストラした事がある」と発言している事からも、KOFシリーズにおける投げキャラの強さをうかがい知れるだろう。
いつから…投げキャラは機動力がないものと錯覚していた?
上に挙げた特徴を満たしていないからといってそれは投げキャラではないと言えるだろうか?
『ストリートファイターII』の女性キャラのパイオニアたる春麗。
意外に思うかもしれないが、実は彼女もまたザンギとは異なる形で投げを主力とするキャラであったのだ。
必殺技がコンボに組み込みにくい(かたやボタン連打、かたやタメ技だが待ち戦法はとりづらい)というのもあるが、当時の通常投げは投げ抜けもできなかったので、素早い挙動もあり隙を見て近づいては投げる戦法が十二分に成立したのである。
加えて彼女は空中投げも持っており、地上から近づいては投げ、ジャンプで逃げる相手も追いかけて空中投げと二段構えで仕掛けることが可能。
つまり「一発の威力はさほど大きくないが、機動力を生かして相手に近づき何度も投げていく」という、もう一つの投げキャラの形が存在したのである。
しかし続編が出るに従い、普通にコンボに組み込める必殺技が追加されるなどしてその印象は薄まっていった。
その後、このタイプの投げキャラの形が目立つには『KOF'96』で投げ技のバリエーションを増やし、投げキャラとしての印象を強くしたクラーク達の登場を待つ事になる。
実際はクラークの機動力は標準レベルといったところなのだが、なにぶんこの『'96』からは小・中ジャンプやダッシュ・緊急回避といった相手に近づく為のシステムが充実するようになったため、近づいて投げるのは容易の所業となっていたわけである(ぶっちゃけ大門さえもこの恩恵にあずかっている)。
投げキャラ一覧
投げキャラ一覧
ザンギエフ (ストリートファイター):投げキャラの元祖
クラーク・スティル (KOF):投げキャラのターニングポイントとなった人物
(以下作品名50音順+同作品内キャラ名50音順、作品とキャラ記事の両方があるキャラのみ)
- アカツキ電光戦記(エヌアイン完全世界) - 鼎二尉
- AQUAPAZZA - 向坂環
- アルカナハート - 大道寺きら
- 餓狼伝説 - ライデン、グリフォンマスク、ギース・ハワード(『RB2』限定)
- ギルティギア - ポチョムキン
- KOF - バイス、乾いた大地の社、シェルミー、大門五郎、ラモン
- サムライスピリッツ - 花諷院骸羅、妖怪腐れ外道
- スカルガールズ - Cerebella
- ストリートファイターシリーズ - アレックス、ソドム、ヒューゴー、レインボー・ミカ
- 戦国BASARAX - 豊臣秀吉
- 鉄拳 - アーマーキング、キング
- ドラゴンブラスト - 山月
- バーチャファイター - ウルフ・ホークフィールド
- ヴァンガードプリンセス - リリス様
- ヴァンパイアシリーズ - ビクトル
- Fate/unlimitedcodes - バーサーカー
- ブレイブルー - テイガー
- ペルソナ4 THE ULTIMATE - 巽完二
- AC北斗の拳 - ハート様
- MELTYBLOOD - 軋間紅摩、弓塚さつき
- ヤタガラス - チャダ