概要
本来の意味
フランス語のdonjon(「ドンジョン」。城にある、塔のような主楼。英語ではkeep(キープ)。日本の天主に相当する)に由来し、城の主楼直下によくある牢屋(もしくは地下牢)を意味するようになった。
こういう場所にある牢屋は、主楼自体が頑丈なうえに防備も堅く、絶対に逃がしたくない人物を閉じ込め、場合によっては尋問や拷問に掛ける恐ろしい場所として認識された。
派生した意味
そして、TRPGやテレビゲーム(RPGに限らず)において、ゲーム内の冒険の舞台となる領域とされる。兵士の代わりにモンスター、囚人の代わりに宝が眠る場所として。
ダンジョンは閉鎖的な人工空間である事が多く、迷路状の構造を持つ事が多い。……つまり、開放的なものや自然環境や整然とした構造もありえる。洞窟・森林・地下・城・塔など様々であり、環境やストーリーに応じた敵が徘徊しており、要所に罠をはじめとした仕掛けが隠されている。
また、その奥深くには宝(金銭や伝説の武器など)が隠されている事が多い。
多くの作品では、ダンジョンの形状というものはイベントが無い限り変わる事は少ないのだが、ローグライクゲームのように、自動生成される毎回形状が異なるものもある。
比喩表現
日常的な場所において、都心の大規模な駅が複雑すぎる構造のため「ダンジョン」と呼ばれることもある。地上部分がメインでも「ダンジョン」に含まれるが、構造を理解しにくい地下の多層構造が発達している例が多い。
(例:東京駅、大手町駅、新宿駅、渋谷駅、横浜駅、大阪駅/梅田駅/西梅田駅/東梅田駅/北新地駅)
ただし六本木ヒルズのように、地上部分そのものがダンジョンになっている例や梅田のように地下だけでなく地上や橋上もダンジョンになっている例(さらに梅田は日替わりダンジョンになっている状態である上に様々なトラップが仕掛けられている)も。油断大敵である。
関連イラスト
関連タグ
中にはエッチな罠だらけの物も……→エロトラップダンジョン
ダンジョンを主な題材とするゲーム
ダンジョンズ&ドラゴンズ 不思議のダンジョン ダンジョンマスター
ソード・ワールド2.0…この世界の魔剣は、使い手を求めてダンジョンを自動生成する。