ナマズ科の魚類は東アジア全域に広く分布するが、日本においては広く分布するのはマナマズだけである。ほかにイワトコナマズ、ビワコオオナマズが琵琶湖近辺に分布する。
広義のナマズ類としては、日本国内にギギ科やゴンズイ科などナマズ目に含まれるいくつかの種類が生息する。ナマズ目の魚は全世界に2,867種も存在するが、日本に生息するのは海産種も含めて10種のみである(ほかに沖縄などで日本国外から移入された熱帯産ナマズ類が野生化していることが報告されている)。
英語名はCatfish(猫魚)。猫のような髭があるからだろうか?
概要
日本ではナマズというと沖縄を除く全国各地の淡水域に幅広く棲息するマナマズのことを指すことが多い。大きな体、扁平な頭部と長い口ヒゲを持ち、貪欲な肉食性の魚である。
古代から食用魚として漁獲されたほか、さまざまな文化に取り入れられた歴史を持つ。ただし本来は西日本にしか分布していなかったらしく、東日本に移入されたのは江戸時代頃と考えられている。現在では北海道まで分布しているが、沖縄にはいない。
日本では中世以降地震と関連付けられ、浮世絵をはじめとする絵画の題材にされるなどして、人間との関わりを深めてきた。
因みに『鯰』の字は近年独自のモノで、古くはナマズを『鮎』と表記した(現在では『鮎』はアユの事を指す)。
水草の繁茂する泥質の河川・湖沼や用水路などに生息するが、河川の護岸や水質汚染の影響を受けやすく、生息数は減少している。現在日本のナマズ類のうち5種類が環境省の定める絶滅危惧種に指定されている。
関連タグ
ひょうたん…禅問答に「ナマズをひょうたんで捕まえられるか?」というものがある。
海にナマズが居る…イドへ至る森へ至るイド
冬のナマズ…スティール・ボール・ラン
刃先がナマズの尻尾のように丸みを帯びた名刀…鯰尾藤四郎
モチーフにしたキャラクター
ナマズモズー/ナマズコング ダンシング忍者ヒゲナマ頭巾(スーパー戦隊シリーズ)
ヤツメナマズ、デンキナマズ、ナマズロード、ナマズ使い(サンサーラ・ナーガ)
パンガシウス…近年、イオン系スーパーマーケットで購入できるようになったナマズ目の白身魚。輸入先のベトナムでは「チャー」とも。当プロジェクトは世界自然保護基金(WWF)との共同イベントでもある。