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クエルボ(キュウレンジャー)の編集履歴

2018-01-14 17:10:03 バージョン

クエルボ(キュウレンジャー)

くえるぼ

『宇宙戦隊キュウレンジャー』の登場キャラクター。

CV:浪川大輔/スーツアクター:おぐらとしひろ


概要

かつて鳳ツルギの作戦参謀として彼と共に宇宙幕府ジャークマターと戦ったカラス座出身の戦士。小太り体型で2本のを武器に持つ。


ラッキーに似た性格で、ジャークマターとの戦いで仲間が次々と戦死していく中、ツルギに励ましの言葉を掛け続けていたが自身もドン・アルマゲの攻撃からツルギを庇い命を落とした。

これにより心に傷を負ったツルギはかつての自分達と同じくジャークマターと戦おうとする現代のキュウレンジャーを守るべく、『俺様の盾になれ』と言う相手を逆撫でさせる発言をしてまでも戦いから遠ざけようとした。


上記の逸話から解かる様にツルギの思い入れが深い仲間で、Space.25でもツルギの記憶の一部として彼が現れた(ただその際、クエルボの方からツルギに攻撃していたが理由は不明)。


Space.38の回想では、かつてケフェウス座星系・惑星アチョルクの試練で足手まといになりツルギに助けて貰っていたことが判明。

己の弱さに意気消沈しツルギの元を去ろうとするが、「強くなくてもいい。お前の長所はその頭脳だ。お前にしかできない戦い方があるはずだ」と諭された事でツルギ達の作戦参謀になり、後に何度も知略でツルギ達を救ったとのこと(この話を聞いたショウ司令は、自分にしか解らない点から襲ってくる仲間達が偽物と確信し、カローデスゴンの策略を破った)。


Space.44で二人の初めての出会いが明らかとなる。

ジャークマターの強制収容所があったカラス座系惑星ベローナにて、一度脱獄に失敗して失意の中にあったクエルボが囚人として潜入していたツルギと出会った…というもので、後にクエルボが立てた作戦をツルギが実行し同様に収監された住人達も救い出すことに成功する。

もともと長期的戦略を練る事に長けており、クエルボの計画をツルギが現状に合わせた形に落とし込む事で二人は無敵のコンビとなっていた。




















衝撃の再登場(Space.44のネタバレ注意)

Space.43でドン・アルマゲの正体を見たツルギは浮かない顔をしていた。

するとカラス座系の惑星がアントン博士の実験で次々と爆発する異常事態が発生し、キュウレンジャーは直ちにカラス座系へ向かい、ツルギと彼が出会った惑星ベローナへ着陸する。


博士が品種改良して生み出したボスワームを撃破したラッキー達は直ちに爆発の原因であるモライマーズを破壊しようとするも、そこでドン・アルマゲの襲撃を受け変身解除に追い込まれてしまう。

ベローナの民間人を避難させていたガルバランスチャンプとしばし戦線を離脱していたツルギがラッキーの元に向かう中、アルマゲはあのローブの姿でキュウレンジャーの前に現れる。


今まで聞かせた事がない声色で「ツルギ。僕の正体、ちゃんと伝えてくれたかい?」とツルギに問うアルマゲ。

ツルギがアルマゲの正体を隠していたと知りラッキーも「どうして言わなかったんだ!」と驚くが、


「信じたくなかった……。すなわち、今のドン・アルマゲは、“俺様の知っている男”だ……!」


というツルギの言葉に動揺するラッキー達。

そしてその光景を見ていたアルマゲは、着ていたローブを脱ぎ捨てた。


「そう。僕はツルギのかつての仲間…」






























「クエルボさ!」


なんとそこには死んだはずのクエルボの姿が………!!

そう…彼こそが宇宙全土を支配するジャークマターのショーグン「ドン・アルマゲ」の正体だったのだ。

333年前のツルギとの戦いで大ダメージを受け瀕死の状態だったアルマゲは、ツルギを守るために自ら盾となり死にかけていた彼の肉体に憑依し、現在のアルマゲの器となって生きていたのだ。


ドン・アルマゲ

「これが今の僕の姿だ…」


正体を明かしたクエルボは眩い光で自身を包み込み、白い甲冑と(Space.43でツルギに正体を明かした際に広げた)6つの翼を持つ、色こそ対照的だがアルマゲに酷似した姿……ドン・クエルボへと変貌を遂げた。


「また会おうキュウレンジャー。君達の大切な場所で待っているよ」とキュウレンジャーに伝え、ついに限界を迎え壊滅するベローナから飛び立っていった。

飛び立つ際、「俺様が、お前に取り憑いたドン・アルマゲを倒してやる!」と叫んだツルギに対し、「取り憑く? 僕が?誰に?僕がドン・アルマゲだ!」と発言しており、今までのドン・アルマゲが他の生物に取り憑いて操っていたのとは勝手が違うようで…


何とかカラス座系から脱出したキュウレンジャーは、クエルボの発言から宇宙を消滅させるのに十分に豊富なプラネジュームが存在し、メンバー全員に関わりのある惑星チキュウにクエルボが向かうと推測。

その後ホシ★ミナトから超弩級サイズのビッグモライマーズがチキュウへ配備されたと知り、キュウレンジャーはクエルボの野望を止めるべく再度チキュウへと向かうのだった。


組織内外における強固な支配体制

物語開始の時点で全宇宙のほぼ全てを支配していると言う、過去の戦隊に登場した敵組織達が霞む程の凄まじい規模と実績を有するジャークマターだが、全宇宙の支配が目的だと仮定すれば、その組織体制も残酷さを感じる程に合理的な物となっており、長期的な計画を練る事が得意だったというツルギの言葉を裏付けている。


理の叶った侵略手順

組織の主な活動目的である、惑星の大まかな侵略手順は以下の三段階になっている模様。


  • 第一段階:カロー率いる侵略部隊の武力制圧

ドン・アルマゲ直属であるカローが指揮する侵略部隊が対象の惑星に攻め込み、圧倒的な武力で蹂躙。抵抗勢力がいれば徹底的に壊滅へ追い込み、惑星の住民の精神を圧し折る


  • 第二段階:派遣されたダイカーンによる圧政

支配惑星を管理する為派遣されたダイカーンは、後述するプラネジューム採取に関する仕事をこなしていれば支配場所で何をしても構わない。即ち自身の欲望の為に統治の名目で住民をこき使う事が容認されており、それにより住民の心身を疲弊させてジャークマターへの反抗心を摘み取る


  • 第三段階:モライマーズによるプラネジュームの収奪

片手間次いでに圧政を敷くダイカーンだが、その目的は第一に、預けられたモライマーズによる支配した惑星のプラネジューム採取を邪魔されない様にする為。そしてそれが完了、プラネジュームを収奪された星は上記している様に爆発して滅んでしまう。そしてこの段階に到り、とうとう自分達の星まで失ってしまった住民は最早ジャークマターへ反抗する気すら失せている事だろう


全宇宙を未来永劫支配し続けようと考えている勢力に取って、常に付き纏う懸念は反乱分子の出現や台頭であるが、この侵略方法は最初から最後まで支配対象を虐げ、精神を挫き続ける事で反乱を未然に防ぐやり方の為、長期的に見ればかなり理へ叶っている。


内部崩壊の起き難い人事運用

全宇宙に比肩する物の無い規模と戦力を誇るジャークマターでも、所詮それを行使する連中には個々に思想や意志がある。それを完全にコントロール出来なければ独裁体制な組織の内部崩壊に繋がりかねないが、ドン・アルマゲはそれを最小限の労力かつ無理の無い方法で実現している。


  • 疑似生命体にも出世の可能性を示す完全実力主義

下級兵士であるインダベーやツヨインダベーは、戦闘用にジャークマターが大量製造した疑似生命体である。だが彼等にも個々の意思がある故、製造時に小細工(忠誠心の刷り込み等)をしても扱いが悪ければ反逆、その膨大な数で組織に大きな被害を齎す可能性を持つ。それを防ぐ為、組織内で実績を積めばそれ相応の階級に昇格出来るジャークマターの実力主義な昇進制度が下級の疑似生命体達にも適用されている。

劇中で度々出て来るダイカーンの位に伸し上がったツヨインダベー達の存在がその証拠であり、それに憧れ自分達も同じ風に出世しようとする形で他のツヨインダベーやインダベーもジャークマターに帰属。結果的に上からの待遇が多少悪くとも離反する気は起らない位のスタンスが下級兵士間に広まり、些細な事では一斉謀反が起こり難い空気となっている。


  • 圧政を『させる』事でのダイカーン達の飼い殺し

侵略手順の第二段階を読んで察した人もいるだろうが、ダイカーン達の支配惑星での圧政を容認するのは支配層で最も数が多い故忠誠心にバラツキがある(時と場合によっては反旗を翻す可能性も)であろう連中達を手っ取り早く手懐ける手段でもある。だがこれは同時に、ダイカーンとなった宇宙人達を圧政に酔いしれ『させる』事で堕落させ、ジャークマターに謀反を起こす気を無くさせ当人達の武力を衰えさせる一石二鳥どころか三鳥のメリットがある。

実際ダイカーンの中には使い様によってはジャークマターの脅威になりかねない能力を持った者が少なくないのだが、そうした連中は悉く圧政により実現した自らの欲望に溺れており、そのせいで少人数で挑んでくるキュウレンジャーにアッサリ倒され戦死する程度まで戦闘能力が低下している。一方で結局、一惑星の管理者に過ぎないダイカーン達が多少倒されてもジャークマターは痛くも痒くも無い為、そうして実質飼い殺されてしまう。


  • 特権を与えられての勅命=厄介者の追放と処分

下層の不満を抑える為に敷かれた実力主義な昇進制度だが、これを昇り詰めてカローとなった者全てがジャークマターに都合が良い訳では無いのは想像の通り。武闘派が過ぎて自らの安全管理が疎かだったり、ショーグンへの下剋上を内心で企む者等を放っておけば組織にとっての不安材料となる。

どうやら、そうした連中を波風立てずに処分する方法が“戦死するリスクの高い特別な指令=勅命”を下す事らしく、更に別星系を跨いで活動出来る特権も与える事で支配星系に立て籠もるのも封じている模様。これまで劇中に出て来た幹部格の殆ど(例外はショーグンの刺客2人だけか)はこの扱いを下されている様で、それと対決して撃破して来たキュウレンジャーはまんまとジャークマターにとっての厄介者を処分する役をさせられていた事となる。


結局、ドン・アルマゲが恐怖を持って自らの都合を自身以外の他者へ押し付ける為にジャークマターは存在している。それはドン・アルマゲ以外のジャークマター構成員とて同じであり、一見傘下へ与した者には寛容な人事運用であってもその背後にはドン・アルマゲからの恐怖があるのが伝わって来る。


支配体制の本当の意味

最初に書いたように上記の考察はドン・アルマゲが全宇宙の支配を目的としているという仮定に依るものであり、実際にジャークマターの構成員はその多くが全宇宙の支配が目的だと考えているが、ドン・アルマゲ=クエルボにとって全宇宙の支配はただの手段である。

クエルボの目的は矛盾に満ち溢れた今の宇宙を破壊する事し、そこに住む全ての生命を新しい宇宙へと転生させて強制的に救済する事にある。


考察の内容も


  • 理の叶った侵略手順の実態

未来永劫の支配など最初から考えておらず、支配が手段に過ぎないからこそ強固かつ合理的な侵略・支配体制が必要とされる。

合理的な侵略・支配システムは一日も早く救済を実行する、言い換えれば一日も早く宇宙を滅ぼすためのシステムであり、それがたまたま未来永劫の支配に都合のよいシステムでもあったに過ぎない。


  • 内部崩壊の起き難い人事運用の実態

来世での救済という絵に描いた餅では、人はついて来ない。ましてや救済の方法が今ある宇宙を滅ぼすなどというものならついてくる方がおかしい

そこで、救済のための方便として部下の好き勝手を許す風土を作り上げているのであり、飼い殺しは結果論に過ぎない。


と、必ずしもクエルボの思惑を反映したものではない。

そして何よりも、クエルボはツルギへの嫉妬が根底にあるとはいえ、全宇宙の生命を救済するという目的には一切の私心がなく、自身ですら救済という目的のための道具と見なしている事を付け加えておく。


余談

演じる浪川氏はスーパー戦隊シリーズで初代デカレッド(候補)ギョク・ロウ(特捜戦隊デカレンジャー)や炎神スピードル(炎神戦隊ゴーオンジャー)など正義サイドの役を多く演じているが、魔法戦隊マジレンジャーではラスボスの絶対神ン・マを演じている。

戦隊シリーズへの参加はタンクトップシャドー(烈車戦隊トッキュウジャー)より2年ぶりとなる。


名前の由来はスペイン語で「カラス」を指す「Cuervo(クエルボ)」。

変貌後の姿はカラスモチーフの割には白い体色なのは、からす座の元になったアポロンの使いの白いカラスに準じているものと思われる。



関連タグ

宇宙戦隊キュウレンジャー 鳳ツルギ からす座

オライオン(キュウレンジャー):同じくツルギの元、333年前のジャークマター討伐に参加した88星系の英雄仲間。

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