演:高田将司 声:國島直希
概要
サイ・オオカミ・ワニのジューマンパワーを持つ、(後に最後の王者の資格による本来の6人目が登場するが)王者の資格無しに本来は存在し得ない6人目のジュウオウジャー……と言うよりもデスガリアンが生み出した本物に限り無く近い能力を持つ偽ジュウオウジャー。
(その為か第19話まではキャストクレジットでは「ジュウオウ」が付いておらず、「ザワールド」表記。変身者本人もジュウオウジャーとしては偽物と自覚している)
三色の戦士であり、向かって左から金、黒、銀という縦縞カラーリング。
イーグル同様形態を使い分けて戦う。
デスガリアンのエクストラプレイヤー・ザワールド
「レベルが違うんだよ!」
ジニスの能力によって洗脳されており、相手を挑発したり、情け容赦しない攻撃をする等、好戦的かつ攻撃的な性格で、自身の力に絶対の自信を持つ。
登場は第17話だが、その前の第16話にて素体となる人間の青年・門藤操と3人のジューマンが登場しており、ジニスによって無理矢理ジューマンパワーを引き出された上で悪の戦士に改造された。3人のジューマンはこの過程で犠牲になった模様。
登場時からその圧倒的強さでジュウオウジャーを苦しめ、メンバー達は恐怖心から戦闘不能になる。しかし叱責と激励によって立ち直った大和の奇策でジュウオウイーグルと一騎打ちとなり、トドメを刺そうとした途端異変が起きて操の姿に戻ってしまう。その後、操はナリアによって再びサジタリアークへと連れて行かれる事に。
ジニスに再度コンティニューメダルを注入されて洗脳を強化され再び戻るも、彼の本当の姿を信じる大和との戦いや説得で心が動き始め、ついにジュウオウジャー達の声が届き自らの意思でメダルの力を振り払い、デスガリアンとの決別を宣言。同時に自意識を取り戻した。
6人目の地球の戦士・ジュウオウザワールド
「今日から俺は、世界の王者! ジュウオウザ…ワールド!」
20話にて、上記の好戦的かつ攻撃的な性格はデスガリアンに改造された影響による物で、操の本来の性格は内向的かつ自罰的な物(ただし、強い罪悪感と責任感の裏返しという側面もある)と判明し、精神面の脆さという弱点が語られた(なお、圧倒的な戦闘能力と精神的な弱さを併せ持つ事から、東映公式サイトにて目が一と六しか無いサイコロに喩えられている)。
こうした性格から当初「自分には共に戦う資格が無い」と仲間入りを拒否していたが、最終的に(脳内でのジューマン達との会話も経て)ジュウオウジャーの一員としてデスガリアンと戦う事を決意する。
第21話で本格的に仲間入りし、6人での名乗りを披露した。キャッチフレーズは「世界の王者」。
第20話から本名と併記される形で「ジュウオウザワールド」表記となったが、同話OP放映時点では正式な仲間入りを果たしていなかった為か初期メンバーの様な専用カットが無くクレジットのみで、21話から紹介される様になった。
なお次回(20話)予告でジュウオウザワールドの名前が出た為か、テレビ朝日公式サイトでは19話放送後のページの更新の時点で、早くも門藤操及びジュウオウザワールドがジュウオウジャーの一員として追加されている。
また、「帰ってきた」では、地球の王者に改名した。
各種形態
- ライノスフォーム
黒いマスクの形態で基本形態。
野生大解放で両肩にサイの角型突起が生え、右腕がワニの尻尾、左手がオオカミの爪に変化する。
その状態で勢いよく突進し、肩の角をぶち当てる『ワールドザクラッシュ』が必殺技。
29話ではイーグル以外の4人と武器を持たないままでジュウオウスラッシュを発動させた。
- ウルフフォーム
銀のマスクの形態。ライノスのマスク頭部が開いて顔が現れる。
オオカミの力で、動体視力にも優れる大和ですら反応出来ない程の驚異的なスピードで移動が可能。
ジュウオウザガンロッド(ガンモード)を使った銃撃戦が得意で、キューブウルフを模した銃撃を放つ『ジュウオウザバースト』が必殺技。
- クロコダイルフォーム
金のマスクの形態。ウルフから口部分が開いてそれがそのまま頭部になる。
ワニの力でエレファント以上のパワーを誇る。
ジュウオウザガンロッド(ロッドモード)を振るっての接近戦が得意で、地面を打つ事でキューブクロコダイルを模したエネルギー波を敵に叩き付ける『ジュウオウザフィニッシュ』が必殺技。
VSニンニンジャーではこの姿でイーグル以外の4人と共に必殺技を放ち、強化版ジュウオウスラッシュを発動した。
使用アイテム
- ジュウオウザライト
(第19話までは「ザライト」名義)
懐中電灯型変身アイテム。後部にスイッチが付いている。
変身及び各フォームへの切り替え、ジュウオウキューブの召喚や合体等にも使用する。
デスガリアンによって製造された道具ではあるが、最終話で破損した際、地球の意志によって王者の資格と共に修復された。ジュウオウザワールドが地球にジュウオウジャーと認められたとも言える。
『帰ってきた動物戦隊ジュウオウジャー』ではライトからライトセーバーやビームサーベルのごとく、エネルギー刃を発現した。
- ジュウオウザガンロッド
(第19話までは「ザガンロッド」名義)
メインウェポン。フィッシングモード、ガンモード、ロッドモードに変形する。
それぞれ主にフィッシングモードはライノスフォーム、ロッドモードはクロコダイルフォーム、ガンモードはウルフフォームで使用。
先端より釣り糸を出す事で相手の動きを封じたり武器を絡め取る事等が出来る他、リールを回す事でガンモードでの射撃を行い、必殺技のチャージをする。
変身前でも扱う事が出来る。
巨大戦力
7番(クロコダイル)、8番(ウルフ)、9番(ライノス)のキューブを所有。それらが合体する事で、『トウサイジュウオー』となる。
ちなみにアイテムやジュウオウキューブは全てジニスによって完成品を渡された為、使用者である操本人も出所を詳しく知らない。
三人のジューマン
声-ボルケーノ太田(犀男)、かぬか光明(鰐男)、高橋英則(狼男)
演-草野伸介(犀男)、大林勝(鰐男)、蜂須賀祐一(狼男)
ラリーと同じく、地球で暮らす事となってしまった三人のジューマンで、ジュウオウザワールドのジューマンパワーの元となった存在。
詳細は門藤操の記事を参照。
関連項目
鋼星獣:星獣戦隊ギンガマンに登場する悪の組織によって作られた同じくイレギュラーな戦力。
狼鬼:百獣戦隊ガオレンジャーに登場するダークヒーロー(的存在)。同じく3体の動物(パワーアニマル)を操る。モチーフとなる動物も3体中2体(オオカミとワニ)が共通している。
アバレキラー:爆竜戦隊アバレンジャーに登場するダークヒーロー(的存在)。終盤までアバレンジャーと対立した。
魔導騎士ウルザード:魔法戦隊マジレンジャーに登場するダークヒーロー(的存在)。同じく洗脳状態だったがこちらは意図してマジレンジャーを似せた訳ではない。
デスリュウジャー:同じく戦隊側と同じ力を使う悪の戦士。後に戦隊側になり改名する点も同様。
仮面ライダーオーズ:同じく三体の動物の力を操る繋がり。ただし共通する動物はサイとワニのみで、オオカミは無い(オオカミ「ウオ」ならある)。ちなみにナレーターと同じ声の彼は気に入らない様子を見せていた。
仮面ライダーガイ:同じくサイ(型のミラーモンスター)の力を持つダークヒーローかつ、「ゲームを盛り上げようとする参加者」。また三体を合成したミラーモンスターの合成元の持ち主の一人でもあり、微妙に連想させるらしく早速そういうネタ絵も投稿された。
ザ・ワールド:ザワールド違い。こちらも元を正せばある意味ジニスと同じ声の究極生命体になった男が生み出したと言えなくは無い。
ここからは第44・45話のネタバレになります
実はジュウオウザワールドが王者の資格無しに誕生出来たのは、初代ジュウオウホエールがとある怪物の封印に使った地球の結晶に由来される“キューブ”(※後にジュウオウザライトへと組み込まれた)による物で、それをジニスが解析・使用した事でジューマンパワーの戦士をデスガリアン独自に作る事が出来た事が判明する。
『偽ジュウオウジャー』扱いされているが、大本のキューブもまた地球製であった事を考えると正確には“亜種”であり、正しく新種のジュウオウジャーだった。
最終話でジニスに破壊された際には他のジュウオウチェンジャーと共にジュウオウザライトが地球のパワーによって修復され、ジュウオウジャーの一員として地球に認められたことを実感した。