概要
この単語は日本語では「等級分け」、「格付け」「数値化」などと訳され、レーティングとも表記されるが、この項目では特に「審査等により等級分けを行い、年齢制限の指標とする」行為に関して開設を行う。
単語のイメージ
この単語は日本においては「表現を限定する表現規制の一種」として受け止められている場合があるが、実際にはそれは結果論であり、本来は「製作者の作りたいものと青少年等への影響の兼ね合い」をゾーニングで解決したシステムである。
アメリカ映画におけるレイティング
このシステムは古くはアメリカ映画協会により1968年11月1日導入に導入したものが最初といわれ、このシステムの導入以前はヘイズ・コードと呼ばれる検閲システムによりチェックされ、異人種間混交や性的倒錯、あるいは下品な言葉遣いを含む映画はクレームがつけられた( ただし時期により差が存在した )とされ、そのためプロデューサーなどは「それらのシーンを含まない」「誰にでも見られる」映画を作らなければならず、題材も限られていたが、1968年にレイティングを導入したことで性的に露出度が高かったり暴力的な作品といった成人向けの作品を作ることができるようになり、「表現を規制される」どころか「表現の幅が広がる」という結果となっているといわれるが、皮肉なことにこのシステムは「審査を受けない作品を映画館から締め出す」という役割も持っており、アメリカの多くの映画館が加盟する「劇場連盟」ではレイティングを受けていない映画を流すことができないため、いわゆる「名画座」のようなことが困難となっている。
日本のレイティング
日本においては基本的に検閲に当たるため公的機関による発売前の審査はできず、業界団体の自主規制によるもの、あるいは公的機関による事後の指定によるものである。
商業作品のレイティング
映画
映倫がこれを行う。
ビデオソフト
映画に関しては映倫の審査を、OVAなどのオリジナル作品はビデ倫や映像倫、アダルトビデオはビデ倫、ソフ倫やメディ倫、その他諸団体が行う。
ゲーム
コンシューマゲームでは現在はCEROが行っており、過去にはハードメーカーが行っていた場合もあり、PCゲームに関してはソフ倫やメディ倫が行っている。
出版物
出版物に関しては自治体の有害図書認定が存在する。これは事後審査である。
個人の表現活動におけるレイティング
同人を含む個人の創作活動や表現活動に関するレイティングの基準は、この記事が執筆された現状では明確に設定されておらず、特にわいせつ物に当たるかどうかは警察の、有害図書に当たるかは自治体等の判断、あるいは印刷所等の内規( これはわいせつ物の頒布には印刷会社も罪に問われるため )などにゆだねられれる状況となっている。
レイティングの一例
個人で創作活動を行っている作家の中には、基準が作者個人のさじ加減によって決まるなど曖昧であることから問題が発生することがあり、他の基準、例えばコンピュータエンターテインメントレーティング機構やpixiv等イラスト投稿サイトなどの基準を参考にして自主的にレイティングを行う者も少なくない。
警戒
もし自分の作品が「ちょっと危ないかな?」と思ったら、下記素材のようなR指定マーク表示を使うことが推奨される。
関連タグ
映画:成人指定 PG-12 R15+ R-18+(tags.php)
cero:CERO-A CERO-B CERO-C CERO-D CERO仕事しろ
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