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CERO

せろ

CEROは「コンピュータエンターテインメントレーティング機構(Computer Entertainment Rating Organization)の略称。
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分割編集

小文字で「cero」と記述する場合は日本のバンドを指すことがあり、これに関してはwikipedia同項目を参照

もしかして→セロ


概要編集

「コンピュータエンターテインメントレーティング機構」( 英語名:Computer Entertainment Rating Organization )の略称で。この団体により日本国内のコンシューマゲームおよび( エロゲを除く )PCゲームの推奨年齢表現に対する審査が行われている。


コンピュータゲームに含まれる残虐あるいは性的な表現、その他各種倫理に反する表現などが(どのくらいの強度で)含まれるか、そして内容により対象年齢は何歳以上なのかを審査しランク付けしている。

アダルトゲームのような「直接的な性的表現などを含む作品」に対してはそれらを修正しない限りは「審査の対象外」とされる。そうなると実質的には発売禁止扱いとなり、コンシューマのゲームソフトとしては発売しても流通がほぼ不可能ととなる。しかしまれにメーカーおよび審査元がご乱心しておりセウト状態の作品が普通に販売される場合は存在する。

その他にも倫理規定として、差別(を肯定するような)表現・実在する特定の人物や団体を中傷するような表現・犯罪行為を推奨するような表現などは審査対象外になる(事実上の発禁)と定められている。


発足以前の状態編集

CERO発足以前はこの種のレイティングに関してはハードを販売するメーカーの審査となっており、いわば自主規制状態であった。その場合ハードメーカーの考え方の違いにより同一作品であってもハードごとに画像や文章を差し替えたり、演出や内容の変更を求められる事例が存在し、ソフトメーカーにとっての障壁となっていた。そこで、メーカーを跨いだ統一的な判断基準でゾーニングするべく、ゲームの業界団体であるコンピュータエンターテインメント協会( CESA )の関連団体として設立された。


過去のレイティングの例編集

プレイステーションプレイステーション2Xbox:「このゲームには出血・暴力・グロテスクな表現が含まれます」の三角シールまたは取扱い説明書の表紙に表示(PS1)、PS2以降では、パッケージと取扱い説明書に表示

ゲームキューブニンテンドウ64:「この作品には出血・暴力・ホラー表現などが含まれています」(N64では四角の黄色いアイコンに◇◇)「このゲームには過激な表現が含まれています」の三角の赤い血渋きと警告の!を組み合わせたアイコン、黒帯に「このゲームには出血・暴力・ホラー表現などが含まれています」(ゲームキューブ以降)

セガサターン:「推奨年齢18歳以上」、「MA-18」、「X指定」のアイコン


審査対象編集

審査が開始された2002年に販売されていたコンシューマゲーム、具体的にはSCEIセガ任天堂マイクロソフトバンダイが設立時点で発売していたゲーム機を主として、一般向けのPC向けのゲーム、携帯アプリなどが対象となっている。


除外編集

アーケードゲーム18禁のパソコンゲームや一部のスマートフォンのゲームに関しては審査対象から除外される。

但し、近年では一般PCゲームのSteamなどのDL専売においてCEROの審査は通さずに発売に至っている事例(「Fallout4」など)も多々あり、マイクロソフトもDL専売作品に関しては2018年から国際年齢評価連合(IARC:International Age Rating Coalition)のレーティングも採用可能としている。任天堂も一定条件においてIARCレーティングのみで日本のeShopに陳列することを許可している。

※IARCはデジタル配信ゲームに限定したレーティングであり、実物をパッケージ販売するゲームには適用できない。パッケージ版を出すゲームについては他の手段で別途レーティング審査を通さなければならない。


過去のレイティング編集

2002年から2006年のCEROレーティングは現在のものとは異なり、CERO-DとCERO-Zの区別がなく『18歳以上対象』で統一されていたが、当時の神奈川県知事や東京都などの自治体による要請と、GTA3のおかげで販売規制の存在するZレーティングが追加された。


deadspace(デッドスペース)の海外版プレイ動画を見たCEROの女性審査会員は、あまりに過激な残虐描写に恐怖し悲鳴をあげ、激怒した。

この騒動からたとえ最上位のZ指定作品であっても表現規制が強化されるに至った。

実際、Z指定でもPC版や海外版から表現が差し替えられている作品が存在する。


なお、「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」に始まる「ソフトが複数収録された復刻小型ゲーム機」においては、たとえ大半がCERO-A区分に相当するソフトだとしても、一つでもCERO-A以上の区分が含まれているとその中で最上位のレーティングがそのゲーム機に適用される。


また、レトロゲームのオムニバス形式収録(及びNintendoSwitchOnline)のものでもその審査方法で設定される事もある。(国よっては、国外タイトルの場合、AIRCの基準などで指定されるものもある)


現在の区分編集

現在の審査は以下の区分により行われ、2006年3月以降はこの基準が適用される。

  1. 教育・データベース( 全年齢対象 )
  2. CERO-A( 全年齢対象 )
  3. CERO-B( 12歳以上対象 )
  4. CERO-C( 15歳以上対象 )
  5. CERO-D( 17歳以上対象 )
  6. CERO-Z( 18歳以上のみ対象 )

なお、Z( 18歳以上のみ対象 )を除いては基本的に購入が制限されることはなく、何歳でも購入は可能となっているが、おおむね保護者の自主規制に委ねられる。


また、二つ程これらと異なるアイコンが存在しており、

  1. CERO審査予定(発売前の発表で暫定的に付くアイコン)
  2. CERO規定適合(体験版に付く。しかし、あまり見かけない)

と、いったものがある。


コンテンツディスクリプターアイコン編集

また、「コンテンツディスクリプターアイコン」として、どのような表現が含まれているかを示すコンテンツアイコンが商品のパッケージに表示され、これは以下に抵触すると認められた表現があれば、該当するアイコンが与えられる。

本項目には理解しやすくするため、レーティングアイコンに近いマーク(環境依存)が付いています。

  1. 恋愛 : 異性愛同性愛などに対して設定。(🖤🖤)
  2. セクシャル : 半裸下着水着など肌の露出が多い衣装や、身体を触るなどのセクハラに相当する言動に設定。(♂♀️)
  3. 暴力 : 喧嘩拷問武器類の使用による戦闘、対戦格闘などに対して設定。(🔪🤛)
  4. 恐怖 : 出血や死体の描写など、過度に恐怖感を煽る表現に対して設定。(👻)
  5. 飲酒喫煙 : 未成年者の飲酒・喫煙、及びそれらを肯定・奨励する表現に対して設定。(🍷🚬)
  6. ギャンブル : 金品を賭けるなど、賭博罪に相当する違法なギャンブルに対して設定。(💰)
  7. 犯罪 : 殺人強盗などの法令に反する行為や犯罪( 者 )を肯定する表現に対して設定される。(🔫)
  8. 麻薬 : 麻薬・覚せい剤ドラッグその他違法な薬物を使用するか、それらを肯定したり取引するなどの表現に対して設定。(💉)
  9. 言葉・その他 : 差別用語放送禁止用語などの不快な言葉の使用や、第三者(特に実在の国・人種・宗教など)に対する差別的な表現、その他反社会的な行為や思想に対して設定。(💭に✕)

勘違い編集

保護者などが勘違いしやすい点として、CEROのレイティングは「ゲームの対象年齢を推奨している」のみであり、年齢制限を課しているわけではない。CERO-B、CERO-C、CERO-Dに関しては『○○歳以上対象』であり、(韓国やドイツのように)「表示年齢に達しない限りプレイ不可能」ということではない。

これは砕けた言い方をすると『この年齢以上の人にオススメするよ〜』というだけであって、CERO-Dまでは表示年齢に届かずとも購入及びプレイが可能。


しかし、ゲーム機本体にペアレンタルコントロール(チャイルドロック)機能がある場合は保護者がパスワードを介してその本体で「全年齢対象のみ」「CERO:〇まで」といった起動許可設定が可能なものがあり、これをされると遊べるゲームが大幅に目減りするという問題が起きている。


またあくまでも上に挙げたような表現がどれほど含まれるかによるレーティングでありゲームの難易度や複雑さとは関係ない。


例外編集

ただ、購入制限がかかるCERO-Zでも成年が購入後未成年にプレイさせ、18禁なのに小中学生のプレイが横行しているゲームや、審査漏れにより明らかに「これはまずい」状態のものが存在しているといわれる。GTAシリーズとかではよく見かける光景とされる。


COVID-19による影響編集

2020年4月7日に全国7都市を対象としたCOVID-19による緊急事態宣言が発表され、その影響によりCEROはレーティング審査を休止せざるをえなくなった。この事により審査待ちのゲームソフトの審査開始が遅れ、発売延期に繋がるのではと心配された。5月になって業務が再開され、テレワークの導入も進めているとの発表がなされた。


余談編集

たまに同人誌で、全年齢向けだからと「CERO-A」をパロディしたロゴを貼り付けている事例があるが、CEROという単語が残っている場合「レーティング審査を受けずに勝手にCEROレーティングを記載している」という事案としてCEROから直接削除指示を受けることになる。ロゴのパロディは慎重に。

なお、同人誌ではゾーニングの為にCEROアイコンを模した「DOJIN」というものがあったりする。


小学生向け漫画雑誌のコロコロコミックのとある号の付録にはスプラトゥーンのSwitchのパッケージ型のゲームカードケースでは「CORO」や星のカービィでは「PIPO」になっているという一風変わった遊び心を意識したパロディ付録が存在する。


一部のゲームではA判定を貰う目的で一旦審査を通した後、無断でB以上相当の描写を追加してから販売する等々のレーティング偽装したゲームもある。CERO仕事しろを参照。


2021年5月5日、twitterトレンドに『CERO-Z』が入るというイレギュラーが発生した。その原因は……この作品ゲーム化だった。


関連タグ編集

レイティング

階級 審査 検閲 みんなのトラウマ


レーティングの表記ゆれ編集

CERO:A CERO:B CERO:C CERO:D CERO:Z

CERO_A CERO_B CERO_C CERO_D CERO_Z


その他編集

CERO仕事しろ シミラ祭り


外部リンク編集

公式

wikipedia:コンピュータエンターテインメントレーティング機構

表現の自由を守る会:https://hyogen.jp/

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