概要
マスクをかぶり、愛車テントローに跨るが、正式な「仮面ライダー」ではない。
本名、岬ユリ子。ブラックサタンのアジトに拘束されていたところを脱走中のストロンガーが発見、救出されて共にアジトを脱走。テントウムシがベースのサイボーグだが、改造が少ないので奇械人より戦闘力は低い。ブラックサタンと敵対する反逆者となって城茂と共に戦った。
変身時には樹木の後ろを通っただけで瞬時にチェンジするなど、やたら仰々しいストロンガーとは対になる迅速な変身が可能。
本人は至って負けず嫌いで、自己主張が強い性格で、茂とは手柄をめぐって口ゲンカが絶えない関係で、功名心から先走った行動で、茂を窮地に陥らせたり、自身が窮地に陥る事も少なくなかった。
尚、それは彼女自身も密かにコンプレックスに思っており、後に立花藤兵衛の独白により、内心では、結果的に茂の足手まといになってしまう事が多いという現実に後ろめたさや歯痒さを感じていた事が明らかにされた。戦いにおいて、やたらと手柄に固執していた理由も、少しでも茂の心身の負担を減らそうという、彼女なりの思いやりの裏返しであったと籐兵衛は推測している。
一定のポーズと共に「エイッ!ヤー!!トー!!」という掛け声を発しながら変身する。
電波エネルギーを動力にしているので電波人間。一応、電波を電気に変換するという技術は実在するので、タックルも実際はストロンガーと同じく電気人間の一種なのだろう。
このゲームとはあまり関係ないはずだが、見た目はちょっとだけ似てる。
必殺技は電波投げ。電波エネルギーを衝撃波として打ち出すことで離れた敵を手を触れずに投げ飛ばすことができるという技。地味であるが戦闘員たちは転倒するだけで気絶し行動不能になった。また、戦闘員同士が近い位置に集まっているなら一度に複数人を転倒させることができる。戦闘員を蹴散らすことにおいてはストロンガーよりも活躍していたかも知れない。一方、怪人に対して有効だったことはほぼないため、結局はストロンガーをサポートするための技といったところが実態だ。
『MOVIE大戦2010』では破壊者となった門矢士と行動を共にする少女、岬ユリコとして登場した。一人称は今時珍しい「自分の名前」でちょっとぶりっ子っぽい。
リ・イマジネーションでありストロンガーに登場するユリ子とは別人。
本家との相違点は、マスクから髪の毛が出ていること、スカートに広がりがあること、ニーソックス着用なこと(本家は網タイツ)、マスクオフのシーンがあることなど。
実はMovie大戦本編前に蜂女に倒されていて、士と共にいたのは残された彼女の残留思念であり、同じく自らの居場所を失った士と行動を共にしていた。
その後、ネット版『スーパーヒーロー大戦乙』ではこちらのデザインでストロンガーの妻役で登場した。
どちらのタックルも、「電波投げ」が得意技。そして、どちらも大切な人を守るため、女性戦士(デルザー軍団のドクターケイト、スーパーショッカーの蜂女)に「ウルトラサイクロン」を放ち刺し違えた。
漫画『仮面ライダーSPIRITS』などのZXの作品では、バダンによって蘇生させられストロンガーと戦った。
小ネタ
元々、タックルは当時の女児たちの『私たちもライダーごっこがしたい!』という意見を耳にした平山了プロデューサーが意見を作品に取り入れたものであるらしく、デザイン画の時点では仮面ライダータックルと表記されていた。本来ならば史上初の女性の仮面ライダーとなるはずだったのだ。
しかし、紆余曲折の末に決定稿ではタックルから仮面ライダーの名は消されてしまった。(よく似た例に仮面ライダールデスことアナザーアギトがいる。)
彼女の登場がその後の特撮ヒーロー界に大きな影響を及ぼしたことは間違いなく、ゴレンジャーのモモレンジャーや宇宙刑事シャイダーのアニーなど彼女の影響なくして、存在しなかった変身ヒロインは多い。(こうした背景には女性の社会進出があったものと思われる。)
そして2002年夏にボツになった女性の仮面ライダーの設定は仮面ライダーファムとして日の目を見る。
とはいえ、一部のファンと一般人はどうしてライダーマンが仮面ライダー扱いされてタックルは仮面ライダーじゃないの?と思う人が多く、とうとう公式でもこのネタがいじられ、仮面ライダーディケイドのネットムービーでは、MCの鈴村健一と鳴滝が、タックルが仮面ライダー扱いされていない理由について対談し、鳴滝は「手足とか、口元出ちゃってるし…」と説明したが、鈴村から「じゃあ、ライダーマンは? あれも(口元)出てますけど?」とツッコまれると、何も言えなくなっていた。
光夏海『戦いましょう!タックルさんが『仮面ライダータックル』になるその日まで!』←いやもうなってるんです。放送開始前までは。
ちなみに夏海はこの回でライダーになりたいと言っていたが…。本当になってしまったうえに変身した作品では別人であるが大先輩のタックルが登場する
講談社などの昭和~平成までの全ライダーを紹介した大全集などの関連書籍では、タックルも歴代仮面ライダーと共に紹介されるため、広義の意味では歴代ライダーの一人として暗黙の認知はなされている。
そしてついに、超スーパーヒーロー大戦ではチームウーマンの枠で参戦した
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