鋼鉄参謀
こうてつさんぼう
概要
『仮面ライダーストロンガー』に登場した、デルザー軍団の豪傑で、一説にはフィンランドの黄金魔人の子孫といわれている。
作中で、ストロンガーの電気技を逆流させるその厚い鋼鉄の装甲と持ち前のパワーで相当苦戦させ、倒す一歩手前まで追い詰めた。「スティィィィルッ‼」という掛け声を持つ。武器は鎖付きの巨大な鉄球で、軽々と振り回して敵を粉砕する。
ジェネラルシャドウとはお互いに実力を認め合っているようである(魔人同士が集まった際に、「ジェネラルシャドウ、あなたの考えは?」なるセリフがある)。
正々堂々とした戦いを好む。そのため、姦計を弄する荒ワシ師団長やドクターケイトらとは犬猿の仲。ドクターケイトが拐った子供達を人質としたこともあったが、飽くまでストロンガーに決闘を受けさせるため。その後は真っ向勝負に臨んだ。
超電子ダイナモでパワーアップする前のストロンガーを窮地に追い詰めたが、ケイトの毒ガスで装甲が腐食し体の自由を失い、しかし尚も戦いに臨む。そこに電キックを叩き込まれて敗れる。
ストロンガーをまともにいけば倒せたその実力から、pixivでも人気は高い。
派生作品
成井紀郎氏によるテレビマガジン掲載の漫画版においてはタックルをそこそこ追い詰めたものの、チャージアップしたストロンガーに鉄球ごとぶち抜かれて殴り殺された。
『S.I.CHERO SAGA』では、仮面ライダーディケイドのストーリーで、「ストロンガーの世界」のリ・イマジネーション改造魔人として登場。本家とは違い、タックルを人質にとってディケイド(彼はストロンガーと思い込んでいる)を倒そうとしたが、ディケイドカブトのクロックアップであっさり倒された。この世界の彼とドクターケイトは恋人同士。
SFCのSDのゲームでは光線砲を備えた戦車を戦闘員に操縦させながら自ら鉄球を振るい、他のボスと比べて武闘派ぶりを見せる。
また、『仮面ライダーSPIRITS』の村枝賢一氏お気に入りの怪人でもある。分冊の怪人戯画では“鈍色の鋼魔"の二つ名を添えて描かれている。
『SPIRITS』では、大首領JUDO直属の部下として登場。ショッカーと交戦する仮面ライダー1号を追い詰めるものの、仮面ライダー2号の救援により一時逃れられる。
その後、兵士を率いてゴーストタウンと化した東京にて2号と再び戦う。ドクロ少佐の介入に怒るなど、武人的な性質は健在。
高層ビルを掠めただけで崩落させるほどの鉄球と剛力で2号を追い詰めるが、仮面ライダースーパー1の冷熱ハンドで装甲を急激に冷やされ、そこにドクロ少佐の火炎を利用した2号のライダーパンチを叩きこまれ頭部を砕かれる。なおも戦おうとするが、スーパー1のパワーハンドで自らの鉄球を叩きつけられ大破し、やむなく撤退した。
しかし、他の組織の幹部であれば死亡しているほどのダメージでも動き続けている改造魔人の能力に、スーパー1を戦慄させている。
撤退後はデルザーピラミッドで拘束されていたが、仮面ライダー達との決戦に執着して脱走。
岩石男爵の破片を引き連れて街をさまよい、珠純子とシゲル姉弟に誘われる形で、ジェットコンドルが人々を集めた地下鉄の駅で風見志郎とヘビ女との戦いの場に出くわし、彼女に「鉄屑参謀」と嘲笑われたことで小競り合いとなる。
その後、人々を道連れにせんとしたジェットコンドルと、それを制止せんとする風見を追う中でダブルライダーと遭遇。岩石男爵の破片を鋼鉄球の代わりとして2人と交戦するが、「ライダーダブル時間差キック」を喰らい、爆炎の中に消えた。