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ずんべらぼうの編集履歴

2019-01-17 01:58:42 バージョン

ずんべらぼう

ずんべらぼう

のっぺら坊の別名。或いはその亜種ともいうべき妖怪。

概要

ずんべら坊とも表記され、ずべら坊とも呼ばれるのっぺらぼうの別名。或いはのっぺらぼうの亜種のような存在の妖怪


のっぺらぼうと同じく、目も鼻も口も無い卵のような顔をしているが、口だけ存在しているタイプもいるかどうかは不明。


名前自体は良く知られて得ているが、文献上ではあまり登場することは無く、巌谷小波による『大語園』などでみられる程度であるらしい。


のっぺらぼうがただ人を脅かして気絶させるだけなのに対して、こちらは朱の盆と同じく凶悪な妖怪らしく、津軽弘前(青森県)の伝承に登場するずんべらぼうは、のど自慢の男を散々脅かして最終的にショック死に追いやっている。



ゲゲゲの鬼太郎

※画像は6期に登場した美女タイプのもの

センシティブな作品

ゲゲゲのずんべら…

CV/青木笑児(第2期ゲゲゲの鬼太郎)、久川綾(6期ゲゲゲの鬼太郎)

ゲゲゲの鬼太郎では“ずんべら”という名称で登場。


本来は水木大御所の短編『霊形手術』に登場する妖怪なのだが、アニメが好調すぎて原作のストックが尽きたため、鬼太郎の登場するエピソードとして組み込まれた。


伝承と同じく、のっぺらぼうの亜種の様な妖怪。

アニメ第2期第6期共に、やっていることや魂を食べさせて相手の顔を奪う妖術も、ゲゲゲの鬼太郎に登場するのっぺらぼうと同じ。異なるのは、当初は生きた人間からではなく、死人の顔をコレクションしていたこと、そしてあくまでも趣味の一環であること。基本的には人間にあまり関わりを持たずに、ひっそりと暮らしていた。

ちなみにやろうと思えば、生きた人間からも同じ方法で顔を奪い取ることも可能。


第2期での設定

41話「霊形手術」に登場。

紳士的な所作と性格、そしてダンディな声が素敵な男性の姿をした妖怪で、目も鼻も口も無い卵のような顔をしているが、髪の毛はある。


人里離れた辺境にある自身の住み家で、自身の趣味である気に入った死者の顔を盗み取り、コレクションに勤しんでいる。真夜中にコレクションに必要不可欠な道具である、人間の魂=人魂採取に墓場に赴く以外は、あまり人間とも関わることなく、ひっそりと暮らしていた。

なおコレクションした顔は、自分のいう事しか聞かない特殊な金庫に保管しており、その日の気分で盗み取った顔を自分の顔に張り付けて楽しんでいた。

  • ちなみに顔を奪われた人物の顔は手書きで顔を描く事が出来るが、布で顔を吹いたり涙を流すと消えてしまう仕様となっている(ドラえもん秘密道具の取り消しゴムと目鼻ペンに対な効果である)。

彼が何故そんな趣味を持っているのかというと目玉の親父さんが言うには顔をコレクションすることこそ、奴の因果な宿命、存在理由という事らしい。


そんな彼の能力に目を付けたねずみ男は、金儲けに使えると踏み、彼をうまく言い包めて協力を取り付け、とある喫茶店でねずみ男と知り合った三吉の顔を剥ぎ取らせた。


その後、やたらと美形顔に拘り整形を繰り返していた、三吉の婚約者の月子(かなり性悪で高飛車な上に強欲)にその存在を知られ、彼女に唆されるままに結婚を決意。挙句、彼女に嗾けられるままに「人魂を養殖して顔を集めよう」と考えるようになってしまう。


ドーナツケーキなどに魂を練り込んだものを相手に食させて霊形手術を繰り返すが、一連の事件を偶然知った鬼太郎たちが、このままでは街中に顔盗り事件が氾濫してしまうと危惧し、乗り込んでくる。

鬼太郎たちはずんべらと月子の結婚を阻むべく、コレクションの入った金庫を深い山奥へと隠す。ずんべらは抵抗するが、月子が肥大化し過ぎた欲望から石と化して絶命し、彼女の因果応報的な最期を見た事で、自身の過ちに気付く。


ずんべらは「三吉くんに顔を返してやってくれ、やっぱり自分の顔の方が良い」といい、金庫と引き換えに三吉の顔を返還。生きている人間から顔を集めるのは金輪際止めて、今まで通り死人の顔だけを集めることを心に誓い、ねずみ男とも縁を切ると、元の静かな暮らしへと戻っていった。


第6期での設定

ゲゲゲの鬼太郎15話。

第15話「ずんべら霊形手術」に登場。

こちらでは2期と違って、妖艶な美女。

“美を追求するあまりに当時不老不死や美容に効果があると信じられてきた水銀を飲んで(おそらく錬丹術を試したものと思われる)中毒死した女性” (解説:目玉おやじ)が妖怪と化した存在で、姑獲鳥/産女百々目鬼ビアンニーペナンガランルサルカ産鬼と同じく“元”人間という設定となっている。

また、その出自からは第5期に登場した白髪鬼黒髪鬼に近い存在ともいえる。


顔を変えたいと望む人間に“人魂の天ぷら”を食べさせて霊形手術を施し、剥ぎ取った顔はつづらの中の木箱に保管してコレクションしていた。


普段は死人から顔を収集しているが、その出自ゆえに女性が誰でも持っている”美への欲求という業”を何よりも愛していると語る。

そのため、美への執着が強い女性を察知すると老婆に扮して近づき、無償で霊形手術を施して顔を剥ぎ取り、死人の顔を張り付けていた。

  • このシーンは無茶苦茶怖いので、トラウマになった人もいるかもしれない。

手術を施された人間は、望み通りの美しい顔を手に入れて有頂天になる。

しかしその効果は一時的なもの。所詮まがい物の死人の顔は長くは持たず、時間がたつと目も鼻も口も無い、のっぺらぼうとなってしまう。顔を維持し続ける為には、定期的に死人の顔を張り続けるという、それこそ妖怪じみた行為を繰り返さなくてはならない。


とはいっても、あくまでも彼女の行為は誰よりも美しい自分でありたいという女性たちの求めに応じたものであり、本人が元の顔に戻りたいと願い出れば、あっさりと本来の顔の返却に応じている。

その後、鬼太郎が人間から顔を取らないように言うと、ずんべらは含み笑いと共に「私は何もしないさ、女が私を必要としない限り」と答えたらしく、それを聞いたねこ娘は「食えない感じぃ」とぼやいていた。


劇中では犬山まなの同級生で、自分の顔に強いコンプレックスを抱く房野きららに老婆に変装して接近し、霊形手術を持ちかけてきららの顔を美少女の顔に取り換えた。

偶然その一部始終を目撃したねずみ男が金儲けに利用しようと考え、ねずみ男からの紹介でやって来た人気アイドル・ユウスケの取り巻きの女性の1人(性格は性悪とは言えないまでも、あんまりよろしくない)にも霊形手術を施した。

彼女から紹介料をせしめたねずみ男が分け前を払おうとしても、美に狂った女の姿を見るのが愛おしいからそれで充分だと断り、報酬は一切受け取らなかった。

だが故意なのか、後遺症のことまでは説明していなかった為に、のっぺらぼうになった二人が狂乱。偶然事態をを知ったまなから相談を受け、やって来た鬼太郎の要望に応えて2人に顔を返却した。

自分と同じような境遇ともいえる房野きららに対しては、何か思う事があるらしい様子を見せていたが、鬼太郎に対し、あくまでも自分から手を出すことは無いと告げ、元の生活へと戻っていった。



関連項目

のっぺらぼう ゲゲゲの鬼太郎

辻彩:彼女と同じく女性の顔を変えることができるスタンド使い

ブラッドスターク:同じ時間帯の顔を変える宇宙人

エボルト:上記と同じ

仮面ライダーエボル:上記と同じ

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