番組の沿革
レギュラー放送
タイトル | 放送期間 | 放送時間 |
---|---|---|
タモリのボキャブラ天国 | 1992年10月~1993年9月 | 水曜19時台 |
タモリのSuperボキャブラ天国 | 1994年4月~1996年9月 | 水曜22時台 |
タモリの超ボキャブラ天国 | 1996年10月~1997年3月 | ↓ |
新ボキャブラ天国 | 1997年4月~1997年9月 | 日曜深夜 |
黄金ボキャブラ天国 | 1997年10月~1998年3月 | 火曜20時台 |
家族そろってボキャブラ天国 | 1998年4月~1998年9月 | ↓ |
続!ボキャブラ天国 | 1998年10月~1999年3月 | 土曜深夜 |
歌うボキャブラ天国 | 1999年4月~1999年9月 | ↓ |
スペシャル放送
タイトル | 放送期間 | 放送時間 |
---|---|---|
ボキャTV 限りなくボキャブラに近い天国 | 1999年10月 | 土曜深夜 |
祝タモリのボキャブラ天国 新春復活スペシャル | 2003年1月 | 木曜深夜 |
タモリのボキャブラ天国大復活祭 | 2008年9月 | 日曜夜 |
概要
『Super』以前
- 小島奈津子の紹介で視聴者から投稿された格言・物や人の名前・歌の歌詞などをダジャレ・替え歌をVTRにした「ボキャブラ」ネタを、タモリやゲストの気分やスタジオのノリで品評していくものであった。
- なお当時は放送の規制が緩かったのか、ホモネタやエロネタなど過激な下ネタも少なくなく、再放送時にはいくつかの投稿ネタがカットされた。
- この頃の当番組は司会者がタモリ・製作会社がハウフルスと空耳アワーと共通点が多い。
品評方法
- 手元のボタンで評価する。
- 面白ければ「大玉」、まあまあは「小玉」、つまらなければ押さなくてもいい。
- 全員が「大玉」評価の場合はスタジオの全電飾が点滅する。
最終評価
- 上記の品評を参考にタモリが「ボキャブラマトリックス」で最終評価を行う。
- なお作品はハガキ大のマグネットに書かれ、貼り付ける位置によって評価される。
- 左「シブい」・右「インパクト」・上「知的」・下「バカ」の10段階である。
- マトリックスには以下の4つのエリアに分かれている。
- 「シブ知」 / シブくて知的な作品で、左上の緑。
- 「インパク知」 / インパクトがあって知的な作品で、右上の黄。
- 「バカシブ」 / シブくてバカな作品で、左下の青。
- 「バカパク」 / インパクトがあってバカな作品で、右下の赤。
- マトリックスで表せない作品は以下の評価で表す。
- ポイ / 面白くない作品で、マトリックスの下にある箱に廃棄される。
- 欄外 / ポイよりマシな作品で、箱の入り口付近に貼られる。
- 小島預かり / 名前の通り小島奈津子が預かる。
- 問題外 / ポイよりひどい作品で、小島のテーブルの下に置かれた。
- 寿 / 素晴らしい作品で、床の寿に置かれた。
ノベルティ
レギュラー
賞 | 期間 | 賞品 | 賞金 |
---|---|---|---|
採用 | 1992年10月~1996年9月 | 小座布団 | - |
ボキャブラ賞 | 1992年10月~1993年9月 | 二股スタンドトロフィー | 5万円 |
↓ | 1994年4月~1995年9月 | - | 8万円 |
↓ | 1995年10月~1996年8月 | 大座布団「雅」 | ↓ |
↓ | 1996年8月~1996年9月 | ↓ | 18万円 |
大ザブ賞 | 1992年10月~1996年8月 | 大座布団 | - |
↓ | 1996年8月~1996年9月 | ↓ | 8万円 |
LOVEザブ賞 | 1992年10月~1995年9月 | ラブ座布団 | - |
↓ | 1995年10月~1996年8月 | 桃色ラブ座布団 | ↓ |
↓ | 1996年8月~1996年9月 | ↓ | 8万円 |
スペシャル
賞 | 期間 | 賞品 |
---|---|---|
ボキャブラ大賞 | 1993年3月~1996年9月 | 美麗掛け布団 |
LOVEザブ大賞 | 1994年9月~1996年9月 | 超ロングラブ座布団 |
年末スペシャル
年度 | 作品 | 主演 |
---|---|---|
1994 | 美麗掛け布団 | 大座布団5枚セット |
1995 | 美麗掛け布団「誉」 | 大座布団「雅」5枚セット |
主なコーナー
クイズ
- ボキャブラゼミ(「初代」1992年度)
- クイズ100人がボキャブりました(「Super」1994年度)
- ボキャブラ・アカデミー(「Super」1995年度)
- ボキャブラ・ザ・インターネット(「Super」1996年度)
投稿
- ○○シリーズ(「初代」)
- 大人のボキャ天(「Super」)
- みなさん、カンバンは!(「Super」)
- ボキャブラマ(「Super」)
- ボキャブラ・ナウ・アーティスト(「Super」1996年度)
その他
- ボキャブラ発表会・ザ・ヒットパレード(「Super」<後述>)
- 今週の作品(1993年~1996年度)
『超』以降
源流は「タモリのSuperボキャブラ天国」が始まって4か月後にスタートした21世紀のお笑い界を担う若手芸人参加の「ボキャブラ発表会・ザ・ヒットパレード」である。
開始当初は不評だったが徐々に人気が出て行き、「タモリの超ボキャブラ天国」からキャブラーメインになった。
基本キャブラーはメジャー10組とチャレンジャー10組の20組で構成されている。
しかしそれと同時に番組の変遷が終了まで目まぐるしく変わっていった。
「Super」内「ヒットパレード」時代
- この頃のキャブラーはVTR出演にとどまっており、出演は10組程度だった。
- この頃の審査は完全合議制であり、1位は「イチバン」・最下位は「カス」表記であった。
- 1位になると芸人の勲章である「紅白大座布団」が贈られた。
- だが逆に最下位になると芸人の免罪符である「○カス超小座布団」が贈られた。
- ちなみに「○カス超小座布団」は開始後初のスペシャルで導入された。
- 末期になると「めざせ君」3組導入。
- これにより常連組が降格したり、めざせ君が昇格するなどの波乱が起こるようになった。
- その当時の○カス景品が常連10組とめざせ君で違いが見られた。
- 常連10組「○カスハンカチ」
- めざせ君「○カス超小座布団」
NEW雅時代
- 審査員が10人に増え、得点制になった。
- その際に「中玉」が追加され、合計30点満点になった。
- その得点でランク付けをしてキングを決める。
- キングになったキャブラーがボキャ天大座布団『NEW雅』を獲得する。
- 「黄金」以前は獲得する権利を獲得し、以下の者と対決をしていた。
- 「超」時代 / ドリームチームとの「ドリームマッチ」での対決。
- 「新」・「黄金」時代 / 視聴者投稿作品との対決。
- なおどちらも引き分ければ両方勝者となるルールであった。
- 5枚獲得すると100万円、10枚獲得すると100万円と「名人」の称号を獲得。
- 5枚又は10枚獲得した時点で他のキャブラーの座布団がチャラになるルールがあった。
- 「黄金」以前は獲得する権利を獲得し、以下の者と対決をしていた。
「超」時代
- 西山喜久恵・ボギャルが加入し、キャブラーがスタジオにも登場してきた。
- 8~10位は入れ替え戦要員になり、チャレンジャー上位3組と「入れ替え戦」でバトルをする。
- この頃のチャレンジャーたちの戦いは合議制で決められたいた。
- つまりチャレンジャー上位3組はメジャー下位3組の得点を上回れば昇格できる。
- 1996年12月11日からヒロミによる「ご指名ダーツ」が導入。
- 4~7位でもチャレンジャーに落ちる可能性が発生した。
- そのため入れ替え戦要員は9位と10位に、メジャー安全圏が上位3位に縮小した。
- 1997年2月5日に爆笑問題が5枚獲得で100万円獲得。
- しかし当時彼らが強すぎるためチャラになるルールは見送られていた。
「新」時代
- タモリ・西山喜久恵が降板し、谷村新司・ヒロミが司会に就任。
- 1997年8月31日にBOOMERが5枚獲得で100万円獲得。
- そのためチャラになるルールが爆笑問題を除いて初めて発動した。
「黄金」時代
- 司会が審査をしなくなった。
- 20組の他に予選落ちの3組もオンエアされた。
- 1998年1月6日から自動降格制度が導入した。
- そのためチャレンジャーたちの戦いに変化が起きた。
- チャレンジャーが15組に増えた。
- 完全得点化され、上位2組がメジャーに昇格。
- 次点の昇格はご指名ダーツで当たったメジャー組の得点次第で決まる。
- そのためチャレンジャーたちの戦いに変化が起きた。
- その日に爆笑問題が10枚獲得で「名人」の称号を獲得。
- しかしチャラになるルールは5枚獲得同様見送られていた。
- 11枚目以降で10枚獲得すると世界一周旅行が送られるらしい。
- 1998年3月3日には「街ボキャ」が最初に3ヶ月限定で行われた。
「家族そろって」時代
- 「ボキャブラ招待席」と「はじめてのボキャブラ」が開始。
- 上記のコーナーが開始したことによりキャブラーたちの戦いにも変化が起きた。
- 視聴者が考えたネタをキャブラーがアレンジする「サポーター投稿制度」が導入。
- 採用されたら小座布団が、キャブラーがキングで8万円と『NEW雅』が贈られる。
- 「ご指名ダーツ」が廃止になり、入れ替えが2組のみになった。
- チャレンジャーは10組戻った。
- 『NEW雅』はキングになったキャブラーが自動的に獲得した。
- 視聴者が考えたネタをキャブラーがアレンジする「サポーター投稿制度」が導入。
- 1998年5月19日にBOOMERが「名人」獲得で「ボキャ天大座布団『寅さん』」制度導入。
- 爆笑問題と同様だが、獲得するボキャ天大座布団が『寅さん』に替わっただけ。
- 1998年9月8日の最終回スペシャルで金谷ヒデユキが優勝して100万円獲得。
土曜深夜時代
- この時代の特徴は以下の通りである。
- 審査員は2人とヒロミに減少した。
- そのため最終評価は完全合議制であり、得点は関係なかった。
- なおどんなに面白くても挨拶や反応次第で評価ダウン・降格が多かった。
- 特に強権だったのがヒロミ・清水圭である。
- 不定期にワンナイトバトルが開催し、優勝者には豪華賞品が獲得する。
「続」時代
- 小島奈津子・谷村新司が降板し、荒瀬詩織が加入。
- この頃によりルールが大幅に変更する。そのため全キャブラーの座布団がチャラになった。
- 「おもしろい」「まあまあ」「つまらない」「ゴミ」の4段階に評価された。
- 審査員は1点×2人=2点評価になったため、合議制と重なり関係なくなった。
- メジャーが不定になり、キング不在の可能性も出てきた。
- メジャーは「つまらない」以下で降格、チャレンジャーは「おもしろい」で昇格。
- キング決めはメジャー「おもしろい」評価の中から1組選ぶ。
- キングになったキャブラーにはボキャ天大座布団『紫金』を獲得。
- 当初の5枚獲得の特典は『NEW雅』と同様の100万円であった。
- 1999年1月2日のスペシャルでプリンプリンが優勝してハワイ旅行獲得。
- 1999年2月13日に海砂利水魚が5枚獲得で100万円獲得。
- 1999年2月27日から5枚獲得の特典が100万円から豪華賞品に替わる。
「歌う」時代
- ボキャブラ対象が歌詞に限定される。
- それによりルールが大幅に変更する。
- メジャーは10組に戻り、ランキング制が復活される。
- 審査員に司会が復活し3点×3人=9点評価になったが、合議制のため関係ない。
- しかし面白さが同等の場合は原曲の新しい順にランキングされる。
- チャレンジャーはインディーズに改名する。
- ランキングされない代わりに、面白い作品は「今週のおすすめ」にピックアップされる。
- 最終的にメジャーより面白ければランキングボードに貼られる。
- その代わりメジャーはインディーズがランクインした分だけ降格。
- キングになったキャブラーにはボキャ天大座布団『歌姫』を獲得。
- 1999年9月4日にX-GUNが5枚獲得で豪華賞品獲得。
- 行き先ダーツで香港に当たり、香港旅行に行った。
- 1999年9月11日・18日に得点制の「新曲限定ワンナイトバトル」を開催。
- 第1回(1999年9月11日)の優勝はデンジャラス。「ボキャ天美術セット」を獲得。
- 第2回(1999年9月18日)の優勝はX-GUN。「ネタ作りセット」を獲得。
主なコーナー
- ボキャ天ドリームマッチ(「超」)
- ヒーローインタビュー / 敗戦の弁(「超」)
- 番組の最後に結果によって行われる。
- ボキャブラカレンダー(「新」)
- 吠えろ!キャブラー(「新」)
- 街ボキャ(1998年3月~1998年6月)
- ボキャブラ招待席(「家族そろって」)
- はじめてのボキャブラ(「家族そろって」)
復活特番
1999年9月25日に最終回を迎えたが、2003年1月2日と2008年9月28日に2度の復活している。
なお、前者は『Super』以前の内容であり、後者は『超』以降の内容である。
ちなみに『歌う』最終回の翌週には『ボキャTV』なる番組が放送されたそうな。
主なボキャブラ
元ネタ | 作品 |
---|---|
ターミネーター | 紙ねーなー |
クリフハンガー | くりご飯が~ |
5、4、3、2、1、0 | キャンプ、魚、釣り、食う、晩、ゲロー |
チンジャオロース | 死んじゃいそうです |
アクロンなら毛糸洗いに自信が持てます | アジャ転んだら関東あたりに地震が起きます |
イトーヨーカドー | 伊藤!よっ、加藤! |
どんなときも | ダンナとヒモ |
中央フリーウェイ | 中央ブリーフ連盟 |
あなたの町の0123 | あなたの町のテロリスト集団 |
雨は夜更け過ぎに、雪へと変わるだろう | 兄は夜更け過ぎに、雪江に変わるだろう |
津軽海峡・冬景色 | 妻に浣腸する儀式 |
月に代わっておしおきよ | 通勤にかかって5時起き |
フランダースの犬 | 普段ナースの犬 |
シルベスタ・スタローン | 白のベスト捨てたやろー |
ちょっと具が大きいんじゃない | ちょっと蛾が大きいんじゃない |
アーノルド・シュワルツェネッガー | 青のりとしば漬けがねぇじゃねーか |
もうすぐ春ですね | 猛毒ハブですね |
そーれ、そーれ鉄骨娘 | そーれ、そーれ鉄骨盗め |
パパからもらったクラリネット | パパから喰らったラリアット |
聞いてないよー!! | ひいてないよー!! |
ロケットパンチ | ロケットパンチョ |
宣誓!我々はスポーツマンシップにのっとり | 宣誓!我々はスポーツマンヒップにモッコリ |
陰陽師 | 本名「痔」 |
お昼休みはウキウキウォッチング | お尻ヤスリでフキフキウォッ血 |
対人恐怖症 | タイ人恐怖症 |
8×8=64 | パパ腹上死 |
その他にもいろいろなボキャブラがあります。
キャブラー
ボキャブラ天国シリーズに登場したお笑い芸人のことである。
この番組でデビューし、この番組がきっかけで売れた芸人も多くいる。
主なキャブラー達
キャブラー | キャッチフレーズ |
---|---|
爆笑問題 | 不発の核弾頭 |
BOOMER | 遅れてきたルーキー |
金谷ヒデユキ | 地獄のスナフキン |
海砂利水魚(現:くりぃむしちゅー) | 邪悪なお兄さん |
X-GUN | アジアの超特急 |
つぶやきシロー | ロンリーウィスパー |
アリtoキリギリス | 昆虫大戦争 |
Take2 | 魅惑のサラブレッド |
ネプチューン | 電光石火の三重殺(トリプルプレイ) |
デンジャラス | 列島危険地帯 |
パイレーツ | 聖☆美乳エンジェル |
TIM | 爆裂ボディ・ソニック |
フォークダンスDE成子坂 | 戦慄の不協和音 |
MANZAI-C | 彷徨のヒットマン |
アニマル梯団 | 野性の咆哮(おたけび) |
松本ハウス | 汚れなき壊れ屋 |
プリンプリン | ドタバタソルジャー |
U-turn | 回転禁止の青春 |
底ぬけAIR-LINE | きりもみ空中2回転 |
幹てつや | 歌う阪急電車 |
モリマン | ダーティー・プレイメイト |
スマイリーキクチ | 仮面の独白 |
アンタッチャブル | 一触即発BOYS |
サービスパンダ | 白と黒のエクスタシー |
出川哲朗 | (自称)ホストタモリ |
ロンドンブーツ1号2号 | くいだおれパンクス |
男同志 | 男色の悪魔 |
関連タグ
おっぱい星人(タモリとヒロミが当番組で自称した。)
ポイ(面白くない、評価するに値しない、といった理由でボツになったボキャブラネタにつけられた評価名。名前は、頻繁にゲストで出演していた故・大島渚が、あまりに寒いネタに対して「面白くないからポイしていいよ」と言ったことにちなんでいる。)