CV:吉野裕行
概要
スター☆トゥインクルプリキュアに登場する妖精の男の子。本作は様々な宇宙人が登場するが、プルンスは宇宙人ではなく宇宙妖精とカテゴライズされている。
ヒューマノイドタイプの宇宙人であるララとは異なり、姿は火星人に近い。
聖域スターパレスでスタープリンセスに仕えていたが、聖域がノットレイダーの襲撃にあった際、宇宙の「最後の希望」である妖精フワを逃すことを託される。
フワとともに逃避行を続ける中で惑星サマーンから調査に来ていたララに保護され、3人でプリキュアを求めて宇宙を旅していたが、フワによって地球に導かれ、星奈ひかるに出会う。
一人称は「プルンス」で、語尾に「〜でプルンス」(疑問形・反語の場合は「〜でプルンスか?」)とつけて喋る。
基本的に保護者然とした真面目な性格。また、プリキュアの男性型妖精のご多分に漏れず、プリキュアたちからの振り回され要員にして、ボケや暴走に対するツッコミ要員。
第8話では平和のためにえれなにスターカラーペンを奪うよう促し、平和の為に手を汚すかケンネル星との友情を守り通すかで彼女を葛藤させてしまう等、真面目さが災いし、融通が効かない部分も。
プリキュアチーム全体のサポート役という位置付けだが、ララ個人との結びつきが強く描かれており、行動もいつも二人一緒である。(なお、フワについてはひかる個人との結びつきが強く描かれている)
フワと違って飛行能力は持たないが、小型のUFOのような半球状の飛行物体を所持しておりそれを乗りこなす。(日頃は小さなカプセルの中に収納して持ち歩いている)
また、大量の空気を吸い込んで息を止めることで体が気球のように膨らみ空中に浮くこともできる。その吸い込んだ空気を一気に吐き出すことでロケットのように吹っ飛ぶことも可能。その力は凄まじく、(惑星の重力にもよるが)非常時にロケットの推進装置代わりになることや軌道修正も可能なほど。(しかし実際に宇宙空間で空気を噴射すると空気が凍ってしまう。星空界すげぇ。)
ただし息を止めて空気を溜めておくことはやはり苦しいようで、どうしても必要な時にしか行わない。
体と触手は伸縮自在。顔面を大きく広げて宇宙船の穴を塞いだり、数倍の大きさに巨大化する事もできる。この為落下時には顔面を大きくして先に落下地点にたどり着き、大きくしたままクッションになることも可能。
触手は人間サイズのものなら苦労せずに持ち上げられるほどの力があり、触手を伸ばしてララとひかるを運んだり、天井に張り付いたり、ララがノットレイに襲われた時は前半分の触手でノットレイを抑え込みながら、後ろ半分の触手でララを投げ飛ばして逃がすような活躍も披露している。ノットレイ程度なら複数体相手でもそれなりの時間応戦して足止めできる。従来の、異世界の知識の披露や、戦闘時の応援が主な役目だった妖精の面々を思えば、かなり優秀なサポーターである。
一方で普段ひかる達についていく場合は、一般人からの目をそらすため、ララの背中に貼り付いてリュックのように擬態している事が多い。
第1話ではララとは違い、最初から「未知の惑星」であった地球の言葉が理解できており、ひかるとララの間の通訳も兼ねていた。
ララがプリキュアに覚醒してからはスターカラーペンダントの力であらゆる異星人と会話可能になるが、スタープリンセスに仕えていた妖精であるプルンスはそのような力を先天的に有していたのかも知れない。
地球に居着くようになってからは観星町名物のスタードーナツの味に魅せられ、ロケットの修理の際にはスタードーナツ製造機を備え付けた。ただし本物の味には到底追いついていないらしく、また宇宙食栄養士という資格持ちであるプライド故か、研究と称して本物のスタードーナツをララと一緒に買い食いしている様子がよく描かれている。
その後着々と改良が進み、15話以降ひかるたちがプルンス作のスタードーナツを食べる姿が描写されるようになった。また22話では『プルンスタードーナツ』なるオリジナルの箱まで作っている。
結構器用なようで、ロケット修理時にはアーク溶接も行う様子が描かれている。
ララと出会うまではたった一人でフワを守りながら逃避行を続けていたプルンスだが、その時期は本当に苦労していたことが第15話では述懐されている。
それでも諦めずに頑張ることができたのは、その当時にたまたま耳にした宇宙アイドル・マオの歌から元気をもらえたからだという。そのためマオの熱狂的大ファン。
しかし同話でマオの正体が宇宙怪盗ブルーキャットであり、プリンセススターカラーペン争奪戦でプリキュアたちとはライバル関係になると知った時は、大ショックを受けていた。
そのショックが残ったまま第17話で再びゼニー星を訪れたとき、ペンの反応があるドラムスの屋敷の前でこれまた再びブルーキャットに遭遇。そして彼女が「一緒に盗みに行かないか」と誘うと、前回の件もあってぶち切れ(しかも前述の第8話で自分もえれなに同じような誘いをした件を棚に上げている)。台座からはこれまで大事にしてきたマオたんグッズがこぼれ落ち、そして泣き崩れるその様はまさに裏切られ脱オタしたアイドルファンの光景そのものだった。
ところが、ファンだった性はそう簡単に抜け出せず、ブルーキャットがプルンスに「ロープになって欲しい」と要求するもお断り……だったのだが、マオになって「お願いニャン」とおねだりされたら「最高級ロープでプルンス」とあっさりと応じてしまった。無論その後に後悔に苛まれるプルンスであった。
そんなブルーキャットも紆余曲折の末キュアコスモへと覚醒、仲間入りすることに。
惑星レインボーからの帰途では、ブルーキャットが「香水は変身能力が未熟なレインボー星人を助ける道具(=ブルーキャット自身の変化能力は未熟)」であるとうっかり口を滑らせ、プルンスはこれ見よがしに「そういえば、ブルーキャットの変化はみんな尻尾と耳が出ていたでプルンス」とからかい、これまで「青春を弄ばれた」ことに対する仕返しをする。
そして、皆でワイワイとドーナツを手にする中、プルンスはブルーキャットにドーナツを差し出す。ブルーキャットの姿ではあるとは言え、ようやく憧れのマオにドーナツを食べてもらうという宿願を果たしたプルンス。以降本名のユニを名乗った彼女にはややつっけんどんながら、仲間意識はあるようだ。
なお意外にも惚れっぽいのか、第26〜28話で行動を共にしたヤンヤンに対しマオと同じかそれ以上の入れ込みっぷりを見せた。
特に第28話でカッパードの攻撃から庇ったお礼としてほっぺにチューされた際は、嬉しさのあまりフワが驚くほど溶けてしまっている。
一部の視聴者からは「マオそっちのけで浮気した」などとネタにされた。
中の人について
ちなみにプリキュアのメインマスコットキャラ役に男性声優が起用されるのは、キラキラ☆プリキュアアラモードのいちご山の長老を演じた水島裕以来となる(妖精態に限定しなければ前作『HUGっと!プリキュア』にてハリハム・ハリー人間態を演じた福島潤がいる)。
また吉野氏は、『映画魔法つかいプリキュア!奇跡の変身!キュアモフルン!』でクマタ/ダークマター、『HUGっと』で内富士先生を演じた浪川大輔と、『Uncle Bomb』という声優ユニットを組んで活動している。
関連タグ
クラーゲン(超新星フラッシュマン)…こちらは敵マスコット。スタプリと同じ年にYoutubeで配信。