「何が滅ぼうとも 敵に“仲間”は売らんぜよ!!!」
概要ぜよ
“新世界”に存在する幻の島ゾウの獣人民族・ミンク族の指導者の一人で、ネコの獣人。
「侠客隊(ガーディアンズ)」と呼ばれる戦士たちの大親分にして神聖なるくじらの森の守護者で、モコモ公国の国長で“昼の王”とも呼ばれるイヌアラシと同等の権力を有する“夜の王”。
かつてイヌアラシとは親友の仲だったが、とあることが原因で仲違いし、現在では目が合えば殺しあうほどまで険悪な関係になってしまったが、実力は伯仲し決着がつかない。そのため、イヌアラシは昼の時間(朝6時~夕方18時)に、ネコマムシは夜の時間(夕方18時~朝6時)を過ごすようになった。
また、かつて二人はモモの助の父でもあるワノ国「九里(くり)」の大名・光月おでんの直近の家臣団『赤鞘九人男』の一員であり、錦えもんやカン十郎、そして雷ぞうとは同じ家臣団の仲間であることも明かされた。
人物ぜよ
イヌアラシ共々同族よりも遥かに大柄(座高だけで長身な錦えもんの上背を上回る)で威厳と威圧感に溢れており、その様相のため、主に敵から化け猫や化け物呼ばわりされることも多い。衣装はラクダシャツに腹巻き、股引を着用した上に派手柄の羽織を肩にかけ、首には御守りを下げるなど、口調も相まって任侠映画のヤクザを思わせる。
語尾に「~ぜよ」と付けて喋るなど、常に土佐弁を用いる。笑い方は「ゴロニャーッニャッニャ」。
見た目に違わず気性が荒い部分もあるが、それはあくまでも敵対者に対してであり、その実は忠義に厚く、親分肌で面倒見が良く、他のミンク族同様に茶目っ気もある。ネコのミンクなのでネコジャラシやボールを見るとはしゃぐ一面もある。こうした活発でじっとしていられない性分に加え、注射が大の苦手という子供っぽい部分もあり、チョッパーから傷の治療を受けた際には、主治医たる彼の「安静に」という言いつけを守らずにおもちゃで遊んではしゃいだり、勝手に出歩いたり入浴したりするなどの行動が目立ち、度々叱責を受けているが、謝罪はしつつも改める様子はない。
ただし、満月の夜は「状況が変わる」らしい(月の獅子)。
プロフィールじゃき
本名 | ネコマムシ |
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異名 | ネコマムシの旦那、くじらの森の守護神、夜の王 |
年齢 | 40歳 |
身長 | 318cm |
肩書き | モコモ公国国王 |
所属 | 光月おでんの家臣、赤鞘九人男、忍者海賊ミンク侍同盟 |
種族 | ネコのミンク |
覇気 | 武装色、見聞色 |
出身地 | 偉大なる航路 新世界 ゾウ モコモ公国 |
誕生日 | 11月22日(いいにゃんにゃん) |
血液型 | S型 |
好物 | ラザニア |
CV | 池田勝 |
戦闘力ぜよ
戦闘の実力は、猛者として名高いミンク族の中でもイヌアラシ共々ずば抜けており、この二人を止められる存在はいないとまでされている。
巨大な身体に関わらず非常に俊敏であり、動物系悪魔の実で獣化したジャックですら投げ飛ばす怪力を有する。四皇カイドウの快刀である彼ですらこの二人には手を焼き、最終的には毒ガスを使用せざるを得なかった。
経歴じゃ
かつてイヌアラシとは大親友の仲だった。
幼少期、まだ世間知らずだった二人はモコモ公国とかつて同盟関係だった光月家に会おうと、無謀にも子供二人だけで小舟に乗り、ワノ国を目指して外界へと旅立つ。当然、航海術も(ましてや“新世界”の海の知識も)持ち合わせていなかった二人の船は直様難波してしまうが、奇跡的にも目的地であるワノ国の九里ヶ浜に打ち上げられる。
ミンク族など見たことがなかった九里のゴロツキたちは、先に二人を発見したカッパ(魚人)の河松共々、磔にされて迫害を受けることになる。そこへ偶然にも漁をしていた九里大名・光月おでんが通りすがり、その姿を理由に相手を蔑むゴロツキたちに制裁を加えて説き伏せ、ネコマムシたちを保護した。彼の城でしばし各々の身の上を語ったネコマムシたちは、帰る場所もなかったために以降はおでんを頼り、そのまま家臣団に加わった。
後におでんは、海外からやってきた海賊“白ひげ”ことエドワード・ニューゲート率いる「白ひげ海賊団」と出会い、海外への憧れから彼の船に乗って航海の旅に出ることを目論む。結果、無理矢理船に乗り込もうとしたおでんとそれを止めようとしたイゾウ、そしておでんの行動を先読みして白ひげの船に密航していたイヌアラシとネコマムシの4名は、そのまま数年間、ワノ国を離れることになる。
後に、「古代文字を解読できる能力」に目を付けたゴール・D・ロジャーから誘いを受けたおでんは、妻のトキや二人の子供たちであるモモの助、日和と共にロジャー海賊団に加わり、イヌアラシ・ネコマムシもやはり密航しておでん一家についていった。このときイゾウは白ひげ一味への愛着もありそのまま船に残り、一年後の再会を約束した。
ロジャーたちの“最後の島”上陸の1年程前、『ロード歴史の本文(ポーネグリフ)』を解読するために奇しくもワノ国へ向かう一行だったが、この際トキが長旅の疲れと緊張の糸が切れたことで体調を崩して寝込んでしまう。病状の心配から、彼女たち妻子はここで船を下りることを決め、イヌアラシとネコマムシも、妻子の警護や仲間の家臣団への説明のためにこれに連れ添った。おでんも当初は共に船を下りることを考えていたが、その旅の目的でもあった「海外と光月家の繋がり」の答えが今一歩のところまで迫っていることや、トキからの強い後押しもあり、彼のみ故郷の土を踏むことなく、他の船員が石碑の文字を写し終えるとそのままワノ国を出航した。
また、このときネコマムシたちはロジャーたちに自身らの故郷モコモ公国に宛てた手紙を託しており、結果的に当時の国主であるひつギスカン公爵からの信用を受け、石碑の眠るくじらの森への案内を受けることができた。
25年前、最後の島への上陸を果たしたおでんはようやくワノ国に帰国。
おでんが長年不在であった間、新たにワノ国の将軍(国長)となった黒炭オロチと、それに結託した“百獣のカイドウ”率いる百獣海賊団による悪政で国は衰退の一途を辿っていた。オロチの掲げたとある約束から、一度は怒りを鞘を収め、彼の言いつけ通り5年間裸踊りに徹したおでんであったが、その5年後、とうとう彼の討伐を決意。ネコマムシたちも『赤鞘九人男』として従軍した。しかし、その道中の「兎丼(うどん)」にて待ち構えていたカイドウとその部下1000人の前に善戦むなしく敗北。この三日後、花の都においておでん一行の公開処刑が決定付けられる。
おでんの計らいにより、なんとか処刑を免れたネコマムシたち家臣団は、主君の妻子だけでも救わんとおでん城を目指す。しかし、カイドウとオロチが差し向けた追手により一人また一人と倒れ、イヌアラシやネコマムシもまた、この道中にて脱落していった。
その後、瀕死の状態でゾウに戻ってきたネコマムシたちだったが、主君を守れなかったことが原因なのか、ネコマムシはこれまで大親友だったイヌアラシと絶交。以降は、イヌアラシと会うだけで殺し合いをするようになり、イヌアラシと会わないようにネコマムシは部下共々18時~翌朝6時の間だけ活動するようになり、くじらの森の守護者として森のミンクたちを治めていた。
ワノ国の忍者雷ぞうを探していたジャックの襲撃時も部下を率いて夜間の戦闘を主導しジャックを苦しめたが、毒ガス兵器の攻撃を受けて拷問で左腕を切断された。しかしジャックがJOKERの救出のために撤退し、その後ゾウにやってきたサンジ一行に発見されて安全な場所に搬送の上治療され、一命を取り留める。
その後、イヌアラシと共にミンク族を率い、麦わら海賊団やハートの海賊団、ワノ国一行と「忍者海賊ミンク侍同盟」を結び、四皇・カイドウの討伐とワノ国解放のために共闘することとなる。
その盟約に基づく計画に従い、ネコマムシは行方不明となっている元白ひげ海賊団一番隊隊長・不死鳥のマルコを探索すべく、侠客隊の精鋭を従えてゾウを後にした。
余談じゃきに
名前の由来は、アニメ版でブルックの声を担当するチョー氏の妻・チョー子女史の作曲した楽曲『ネコマムシの旦那に会いに行こう』であると作者が公言している。これはチョー夫妻にとってもうれしかったようで、814話「“ネコマムシの旦那に会いに行こう”」の掲載された少年ジャンプを大量に購入したり、タイトルにもなった81巻を複数買ったりしている。
また、「ラザニアが好物」という設定はアメリカの漫画『ガーフィールド』が由来とおもわれる。