概要
アメリカのハンナ・バーベラ・プロダクションと日本の円谷プロダクションが製作したアニメ作品。アメリカでは1987~1988年にTV放映され、後に日本でも1989年4月28日に劇場公開された。興行成績は宜しくなかったが、高クオリティのアニメーションとアメリカナイズドされた作風に惹かれたファンも少なくない。
あまり知られていないが、日本において元号が平成に代わってから公開された初のウルトラ作品でもある(あくまで公開時期が平成にずれ込んだだけで、製作時期はギリギリ昭和であることに注意。平成に代わった後、最初に製作された作品はウルトラマンGである)。
アメリカの作品だけあって、登場するウルトラ戦士たちは70m越えの巨体であり(初代マンが40m、ウルトラマンタロウでも53m、超大型巨人ですら60m!)、実写のウルトラ戦士以上にスタイルが良い。
海外モノの宿命として、『ウルトラマンUSA』は版権が二社にあるが故に長い間DVD化やBlu-ray化がされていなかったが、2018年9月26日にBlu-rayが発売された。
ストーリー
M78星雲にあるソーキン星が謎の爆発を起こし、残存生命体のソーキン・モンスターが地球に飛来した。
三人のウルトラ戦士はソーキン・モンスターを倒すため、アメリカ空軍の三人の兵士たちと一体化し、地球を守る。
登場人物
ウルトラフォース
- スコット・マスターソン/ウルトラマンスコット(CV:古谷徹)
- ベス・オブライエン/ウルトラウーマンベス(CV:鶴ひろみ)
- チャック・ギャビン/ウルトラマンチャック(CV:小川真司)
※詳細は各項目を参照。
- ウォルター・フリーマン(CV:宮内幸平)
- ユリシーズ(CV:田の中勇)
- サムソン(CV:大竹宏)
- アンディ(CV:山田ふしぎ)
生物研究所
米軍
その後の登場
作中ではぼかして表現されていたが、彼ら三人も実は光の国出身であり、『ウルトラ銀河伝説』ではウルトラマンベリアルを倒すために、馳せ参じている。
上述の通り、他のウルトラ戦士よりも長身という設定であるはずだが、この作品では他のウルトラ戦士たちとほぼ同じくらいの背丈となっている(もっとも、ウルトラマンはミクロ化も超巨大化も可能であるため、上述の身長もソーキン・モンスターたちの体のサイズに合わせていたためのサイズで、本来の大きさじゃないのかもしれない)。
余談
長年VHSを除いてソフト化されなかった理由として、上述の版権以外にも脚本を担当した"ジョン・エリック・シーワード"という人物の所在が以前から不明であったことから、発生する印税の入金先の問題でソフト化が難しかったのではとの憶測が立っていた。その後、円谷プロが彼の連絡先を探していることが2018年4月に判明し、程無くしてアメリカの有志が情報提供に協力する旨がTwitterで伝えられた。このことからBlu-ray化はその進展の結果とも推測されている。なお、その有志によれば"ジョン・エリック・シーワード"は個人名ではなく、3〜4人ほどの人物の合同ペンネームであるらしい。
関連動画
Blu-ray告知動画