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ケータイ小説の編集履歴

2020-04-09 14:43:16 バージョン

ケータイ小説

けーたいしょうせつ

携帯電話向けサイトで公開されるWeb小説。2000年代に流行った。

概要

2000年代に流行したWeb小説の一ジャンル。単に『携帯端末上で閲覧可能』であるだけではケータイ小説とは呼ばれず携帯電話の中でも特にフィーチャーホン(ガラケー)での閲覧を前提としたもののみを指す。十代女子を対象とした作品が多かった。


特徴

携帯電話の狭い横書きの画面での閲覧を前提としているため一文一文が短い、読者のレスポンスを受けながら執筆されるため次々と衝撃的な事件が起こり展開が早い、などの特徴がある。


web投稿小説の側面をもつがゆえに作者の多くは無名の人物(つまり実力はバラバラ)であり編集の目の無い創作物が大本という性質上、基本的な文法に難が見られる、ストーリーや登場人物の言動との因果関係の描写が希薄orスルーされているといった指摘がブーム最盛期からされていた。

※これらの部分は櫻井翔主演の『ザ・クイズショウ』や久米田康治の漫画『さよなら絶望先生』等でもネタにされた。



内容は、主に性描写の多い恋愛小説ティーンズラブ(TL)との共通点が多いが、ギャル系の作者の実体験をもとにしているとの触れ込みの作品が多く、現今のTLとはややズレがあった。2000年から公開されたYoshiの『Deep Love』がこのジャンルの元祖と言われる。SNSの普及に押されたこととギャル文化自体の衰退により、ジャンルの集大成ともいうべき恋空』がメディアミックスされ出した2008年前後にブームは沈静化。スマートフォンの普及後はWeb小説一般に吸収され、スマホ小説TL小説に移行している。


評価

読む人を選ぶの一言に尽きる。

  • 当時の女子高生ら若年層の女性からは恋愛描写等を自身の体験や思慕に照らし合わせて共感できると話題を呼び、絶大な人気を博した。ライターの杉浦由美子は著書『ケータイ小説のリアル』にて「読んで元気を出すための自己啓発書のような消費をされた」と指摘した。
  • 反面、前述のように従来の小説作品においては最低限は是正されているべき問題点がお座なりになっている&倫理常識的に矛盾が生じている作品でも実体験という触れ込みで出版されたために辛口な批評家からは「偽史的想像力」等の揶揄をされた。

一部には、これら当時の中高生をターゲットにした作品群の源流の一つにリアル鬼ごっこが上げられることがある。


ケータイ小説の一覧


pixivでのケータイ小説

pixivでもこのタグが用いられた小説作品は存在するが、オリジナル小説であり、二次創作はほとんど事例がない。キーワード検索の場合は二次創作も出てくる。


ケータイ小説投稿サイト一覧


関連タグ

小説 WEB小説 携帯電話

ギャル絵 ギャル文字 セカイ系

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