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柘植康英の編集履歴

2020-04-25 09:08:01 バージョン

柘植康英

つげこうえい

JR東海の第5代代表取締役社長。現在は同社第5代代表取締役会長。

概要

1953年岐阜県大垣市生まれ。東京大学を経て1977年国鉄に入社、1985年に国鉄新潟鉄道管理局(現・JR東日本新潟支社)の総務部人事課長を務めていた。1987年の国鉄分割民営化によりJR東海に入社。


2014年にJR東海の第5代社長に就任すると、これまでの「新幹線至上主義」「ビジネスありき」同社の経営姿勢を一部改め、次々と柔軟な施策を行なっている。


柘植によって改められた方針

鉄道車両関連

これまでJR東海が製造または保有した車両は運用効率化によるJR西日本への新幹線車両無償譲渡を除き一切行わず、経年30年が経過すると問答無用でスクラップにしていた。また、スクラップ後の部品も徹底管理により市場には一切流通させなかった。


柘植が社長就任後は廃車となったキハ11ミャンマーへ売却したのをはじめ、119系えちぜん鉄道へ、371系富士急行へ売却している。また、スクラップ後の部品についても「JR東海鉄道倶楽部」という部品通販サイトを立ち上げ、新幹線の方向幕や運転席などの販売を行なうようになった。


アニメ関連

JR東海はこれまでアニメに関して一切の協力やタイアップを行なわなかった。代表的な例として「究極超人あ~る」で飯田線沿線が聖地化し、それに関連して自治体では各種イベントが開催されたのにもかかわらずJR東海は徹底無視を貫き、駅へのポスター掲出すら許さなかったほどである。


柘植社長体制になってからはこれも改め、2016年に公開された「聲の形」で特別協賛(ちなみに聲の形の舞台は柘植の出身地である岐阜県大垣市である)を行なったのはじめ、「君の名は。」ではコラボレーションTOICAの販売、「新幹線変形ロボ_シンカリオン_THE_ANIMATION」ではクリスマス・エクスプレスパロディの承諾・監修、そして「ゆるキャン△」ではゆるキャン△梨っ子号という専用列車を運行するまでに至っている。


ゲーム関連

JR東海はアニメ同様ゲームに関しても一切承諾を行なって来なわず、特に「電車でGO!」に関しては自社の鉄道車両の登場を一切認めなかったことでタイトーとの軋轢を起こしている。アートディンクが発売している「A列車で行こう」に対しても同様で、「JRおよび大手私鉄の中でJR東海の車両のみ登場しない」という状態が長らく続いていた。


柘植社長体制になってからは2015年に「A列車で行こう9 JR東海パック」が発売され、これによりJRおよび大手私鉄の車両がすべて出揃うようになった。一方、「電車でGO!」に関しては過去の軋轢や「電車でGO!」の開発終了もあったことからしばらく時が過ぎていったが、2019年11月に続編の「電車でGO!!」で中央西線大曽根駅名古屋駅)の配信が開始されている。


実写関連

これまで自社の車掌と関連会社のパーサーを舞台にした「新幹線物語」の協力は行っていたが、特撮系に関してはアニメ・ゲーム同様一切許可を行なってこなかった。しかし柘植社長就任後の2016年に上映された「シン・ゴジラ」では無人新幹線爆弾というN700系に大量の爆薬を積み、無人運転でゴジラに突撃するという内容にもかかわらず車両や駅構内の撮影を許可し、映画では実物の車両や駅構内が登場している。JR東海でなくても自社の看板車両をこんな扱いされたら普通は怒るはずだが、方針転換の一環として承諾したものと思われる。


他社関連

JR東海はJR他社や沿線私鉄(名鉄近鉄といった大手私鉄はじめ、伊豆箱根鉄道静岡鉄道といった地方私鉄も含む)への敵対的な姿勢が目立ち、他社との合同きっぷも少なかった。特にJR東日本とは東海道新幹線のみ利用可能の自社都合割引切符を発売、JR東日本各駅では利用不可のため利用者からのクレームが大量発生したのにもかかわらず対応をJR東日本に丸投げするといった態度を行なったため犬猿の仲とされており、業界からも孤立した立場であった。(ちなみにこれらの態度は俺様の社長在任時に顕著であった。)


柘植は社長就任後これらについても若干ではあるが改め、JR東海および沿線地方私鉄16社による「JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」を販売。また、自身が国鉄新潟鉄道管理局在籍であったことからJR東日本との関係改善に努め、183系の廃車回送時は金手駅で横断幕を掲げお見送りをするなどしているほか、自社都合の割引乗車券についてもJR東日本の現場に負担のかからない内容にするなどの配慮を行なっている。


余談

  • 俺様が中央財界とのパイプ重視で東海地方の政経界と対立していた一方で、柘植は中部経済連合会の副会長をしていることもあり、東海地方の政経界と良好である。
  • これまでのJR東海の社長はいずれも国鉄時代は東京(所謂「中央」)にいた人物であったのに対し、上述の通り柘植は地方である新潟の人事課長をしていたこともあり、「人が満足感を持って働けることができることが、安全確保の前提条件」を教訓にしている。そのため新卒者からは人気がありながら上意下達かつ日勤教育の厳しさから離職者が多かった俺様時代と比較し、柘植時代は離職率は1%程度と低くなっている。

関連ダグ

JR東海 須田寛 葛西敬之 國鐵新潟

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