山折り谷折り、大冒険!
概要
2020年7月17日に発売されたペーパーマリオシリーズ最新作。
前々作の「シール」、前作の「色」と続いて、今作では「折り紙」がメインのお話となっている。
ジャンルはアクションアドベンチャー、コンピューターRPG。
マリオストーリーやペーパーマリオRPGのようなコンピューターRPGの要素と、スーパーペーパーマリオのようなアクションRPGの要素が混在する。
バトルも今までとは違い、バラバラに配置された敵を揃えるというパズルのような変わり種なシステムが採用されている。
ただし、経験値集めによるレベルアップが存在しないため、一部のプレイヤーから、その事に対する批判の声もある。
(一応、最大HP増加で攻撃力が上がり、一部の敵に先制攻撃でバトルせずに倒せるようになる)
また、ペーパーマリオシリーズ恒例かつ、紙の世界でなければCERO:Aは無理な程にえげつないシーンが多い。並びに、誤解を招きかねない言い方やブラックな発言も多い。
ちなみに制作に関わったのはファイアーエムブレム風花雪月のスタッフなので、納得の黒さである。
ストーリー
ピーチ姫からオリガミ祭りの招待状を受け取ったマリオとルイージ。うきうきしながら向かった二人だが、到着した城下町は誰もおらず静まり返っていた。
不思議に思いつつピーチ城に赴くと、そこにはオリガミになったピーチ姫の姿が。
明らかにおかしい彼女からの「生まれ変わらない?」と勧誘を断ったマリオは地下へ落とされ、そこでオリガミに改造されるクッパ軍団や、同じ目に遭いかけて中途半端に折り畳まれていたクッパ、そしてオリガミの少女オリビアと遭遇。
そこにオリガミ王国の王と名乗るオリー王が現れ『「ペラペラ」たちを折りたたみ、世界をオリガミのための「オリガミ王国」に作り変えてやる』と宣言。
そしてどこからか現れた巨大な紙テープで、ピーチ城を遠い山の上へと運び去った。
危うい所で脱出できたマリオ達は、オリー王の野望を阻止するべく紙テープを追ってピーチ城を目指す。
キャラクター
味方キャラクター
この物語の主人公。新たな力「カミの手」を得て、オリガミの野望を阻止する為の大冒険へ繰り出す。
オリー王の妹で、今作の相棒枠。マリオ達の世界の事については疎いが、おっとりマイペースな性格。
暴走する兄を止めるためマリオと共に行動する。
Xボタンでヒントを教えてくれると共に、下記のカミさまの折り方を習得して、変身することでマリオのバトルや謎解きに協力することができる。
マリオの宿敵である大魔王。本作ではオリー王に中途半端に折られ、四角い紙と化してしまった。同じペラペラ同士、オリー王を倒すため手を組む。
畳まれた姿のまま元に戻れなくなっているが、その理由は終盤に明かされる。この状態でも、戦闘では炎を吐いてマリオを援護する。
今回は部下共々、ちゃんとピーチ姫からオリガミ祭りに招待されたらしい(クッパ軍団を利用しようとしたオリーの罠という可能性があるが)。
記憶喪失になり、自分探しの旅をするボム兵。通常のボム兵と比べると頭の導火線が無い。
旅先でロープウェイに乗り合わせた時にマリオと出会い、一時的に旅に同行する。
マリオの事は「アニキ」と呼ぶ。名前はオリビアの誤読から。
クッパJr.クラウンを自由に乗りこなす、わんぱく盛りのクッパの息子。
マリオシリーズでは珍しくマリオと協力する。戦闘では突進で敵を攻撃する。
クッパの側近にして伝説の魔法使い。今回はある理由でてんくうスパーランドで掃除に励んでいたが、マリオとクッパJr.と共に味方として行動するようになる。戦闘では魔法で敵を攻撃する。
何気にカメックがマリオの明確な味方として登場するのは今作が初である。
キノコ王国の住人。
今回も行く先々の町などに沢山いるほか、オリー王にオリガミに変えられたキノピオ達もおり、彼らを沢山助けるとバトル等でいいことが起こるようだ。
また、「考古学者キノピオ」や「キャプテン・ピオ」など共に冒険についていくキノピオもいる模様。
キノピオが明確に冒険の相棒となるのは初である。
考古学者キノピオは、戦闘ではスコップでコインを掘って敵を攻撃する(ハンマー攻撃の範囲)。
マリオの双子の弟。マリオをカートに乗せて共に城下町へ出向いたが、彼も同じく騒動に巻き込まれてしまう。
跡形も無くなったピーチ城でマリオに助けられた後は、ピーチ城を開けるカギを探すために単身で旅に出る。
クリボーやノコノコを始めとするクッパ軍団の面々。オリガミ兵達の標的にされており、この為本作ではマリオの味方サイドになっている。
敵キャラクター
オリビアの兄。オリガミ王国の王「オリガミキング」を自称する。
マリオ達の世界をオリガミの為の「オリガミ王国」に作り変える事を目論む。
ある理由から、キノピオを憎んでいる。
シリーズのヒロイン。今作では敵の手によってオリガミにされてしまい、変わり果てた姿で登場する。
本作のボス枠の一つ。オリー王の手下で、ピーチ城を捕らえている紙テープの番人。だがその正体は…。
本作のボス枠の一つ。土、水、火、氷のそれぞれの力を司る一種の神だが、オリー王によってオリガミにされて理性を失っており、寺院や神殿の奥でマリオ達の前に立ち塞がる。
下記のように、倒すとオリビアがカミさまに変身し、バトルや謎解きの手助けができるようになる。
- オリガミ兵
クッパ軍団を始めとしたペラペラ達が折られてオリガミにされてしまった姿。
こうなると元の姿と自我を取り戻すことは出来ないとされ、オリー王の下僕としてペラペラ達に襲いかかる。
- ハリボテ兵
名前の通り、ねぶたを彷彿としたハリボテの姿をした敵達。オリー王の魔力によって動いており(オリビアの台詞や、ハリボテクリボーのフィギュアの説明文で明言されている)、ハリボテヘイホーのフィギュアの説明文によるとペラペラ達を模して作ったものらしい。
地面や壁、建物などを次々と食べて大量のスカスカ穴を各地で発生させており、オリガミ兵と共にマリオ一行に襲いかかる。
また、ペラペラ達を捕食して捕らえる役割もあるようで、ハリボテ兵を倒すことで救出できる(空っぽでも動くものもいるため、ハリボテ兵に閉じ込められたペラペラが操縦している訳ではない)。
オリー王印のシールが弱点でそこを攻撃すれば弱体化して倒せる。しかし、攻撃時や攻撃された時に光っている間は攻撃が通用しないため、連続攻撃でゴリ押す事はできない所か手痛い反撃をくらう羽目になる。
なお、魔力が作り出された人形のようなものであるにも関わらず、寝坊助なハリボテノコノコや、太陽の香りを好むハリボテサンボなど、妙に生き物臭い性質を持つ者もいる。
舞台
今作では、場所によって戦闘BGMが変わる仕様になっている。エリアごとのスカスカをすべて塞ぐと、博物館でそのエリアのBGMを聞く事ができる。
赤カミテープエリア
キノピオタウン
お馴染み、キノピオ達が住むピーチ城の城下町。
オリガミ祭りの準備がされているが、キノピオ達はオリー王の襲撃で逃げ出したり、オリガミにされて連れ去られたためゴーストタウンと化していた。
デクの山から戻るとハリボテ兵が徘徊する危険な場所になっており、ハリボテ兵をすべて倒す事で一旦平和になる(すべて倒すまでは、いくら何人ものキノピオ達を呼び戻しても不穏なBGMが流れたままである)。
各地のキノピオ達を救うことで、町にキノピオ達が戻ってくる他、オリガミ祭りに呼ばれたクッパの部下達もキノピオ達と一緒に暮らしている。
アイテム屋やアクセサリーショップの他、バトルのアクションやボスとの再戦、ステージパズルの練習ができる『バトル道場』や、フィギュアや実績、BGM等を観賞でき、旅の土管で様々な場所と行き来できる『博物館』などがある。
もちろん、施設を利用するには店主達を救う必要がある。
ラクガキ水路
キノピオタウンのマンホールから入ることができる水路。ピーチ城前の土管と繋がっている。
名前のとおり、壁には落書きが描かれており、キノピオを救出し、カミテープエリアをクリアするごとに描き足されていく。
ピーチ城
お馴染み、ピーチ姫が住まうお城。今作ではキノピオタウンとは川を隔て、跳ね橋で行き来するようになっている。
内部の形状はスーパーマリオ64やマリオストーリーのものを彷彿とさせる。
地下ではオリガミヘイホーに扮したオリー王が、ブンボー軍団のホッチキスと共にクッパ軍団をオリガミ兵に変えていた。
オープニングイベントの後、各地から伸びてきた5色のカミテープに巻き付かれ、下記のムシブロ火山の火口へ持ち去られた。
ちなみに、ピーチ城跡でルイージが閉じ込められていた壁は、実はオープニングでオリガミピーチと出会った部屋の、左の扉の部屋のものである(終盤に期間限定だが入る事ができ、オリビアがその部屋の穴にどこか見覚えがあると発言する)。右側にも扉があるが、鍵がかかっていてどうやっても入れない(クッパは「その先は作ってないのだろう」と推測している)。
デクの山
ピーチ城がオリー王に持ち去られた際、マリオとオリビアが落ちた森。
ここにある木は全員自我があり、自分達を伐採するキノピオ達ペラペラに恨みを抱いている。
山の奥には不思議な泉があり、萎びていたり壊れたものを入れるとたちまち元の姿に戻す事ができる。
山の麓には、デクの山の木で作られたバーベキュー場があるが、看板や橋、焚き木などにされた木も意思を持っているがキノピオ達を恨んでいる様子はなく、むしろ人に役立つ道具としての役目に誇りを持っている。
ピクニックロード
赤カミテープを追ってマリオがやって来た、ピクニックに行くには最適な山道。
ノコノコ達に信仰されている『土ガミ寺院』や、冒険に役立つ様々なアイテムを開発する『センサー研究所』がある。
センサー研究所では各地の出張店へファックスで移動することができる。
ミハラシ山
ピクニックロードの奥にある大きな山。
頂上には赤カミテープがある『ミハラシタワー』があるが、土ガミの力で地面を盛り上げられているため、この近辺に隠された4つのタートルボールを探しだして土ガミに会わなければならない。フィギュアの説明文によると、ミハラシタワーから100万コインの夜景が見られると、キノピオ達の間で有名らしい。
また、キノピオタウンやモミジ山へ繋がるロープウェイもある。
青カミテープエリア
モミジ山
青カミテープを追って、ミハラシ山のロープウェイからたどり着く、一面に紅葉の木が生い茂った山道。
水を司る『水ガミ神殿』の他、ハリボテクリボーに落とされたボム平を探しに向かうことになり、大量のイガグリが転がる危険な谷『イガグリ谷』や、あたり一面にススキが生えた天然記念物の草原『ススキーノ大草原』などがある。
ススキーノ大草原ではいこいの広場があり、ソンブレロヘイホー、ガボン、ほねクリボーが缶詰め☆パーティーを開いており、缶詰めを持ってくれば開けて貰える。
うずまき川
OEDOランドとかぜわたり谷に向かうために船で渡る事になる川。
岩や流木がある上に、渦が発生する危険な川であり、船の体力に気を付けつつ、障害物を避けて川下りする事になる。体力が無くなると船が壊れ、ゲームオーバーになる(とはいえ、そのスリリングな体験が観光客から大人気だとか)。
なお、ハンマーで叩いても船の体力が減ってしまうが、代わりに旋回しやすくなる。また、側面に軽く当たった程度では体力が減らないので、焦らずゆっくり通るべし。
途中にはスカスカやコインがあり、これを全部取ると博物館にトロフィーが送られる(スカスカを埋めて出てきたコインは自動で収得した事になる)。ハートを取ると船の体力が1つ回復する。
OEDOランド
モミジ山からうずまき川を下る事でたどり着く、和風な城下町を彷彿とした大人気のテーマパーク。
入るには入国券を買う必要があり、2400両(コイン)で購入する町民券は1回限りしか入国できないが、9800両と4倍以上もするお大名券は何度でも入国できる上に園内のアトラクションを無料で遊べる他、景品や宝箱の中身もフィギュアやレアアイテムなどという特典付きという値段に見合ったプレミアムチケットである。アトラクションのスコアも含め、博物館コンプリートのためには、オリビアの言うとおりお大名券を買った方が得である。
青カミテープがある城『OEDO大劇場』の中に入るには、園内を回ってアトラクションを遊ぶ事とマスターキーを入手する必要があるが、入り口にも大量のオリガミ兵とハリボテ兵がいる為敵の目を欺けるアイテムを入手する必要がある。
なお、センサー研究所から入国できるが、不正入国と見なされて駆けつけたスタッフによって入り口まで追い出される(※現実でも、遊園地やテーマパークなどへ入り口や受付以外から入園するのは犯罪です。良い子も悪い子も真似しないように)。
黄カミテープエリア
かぜわたり谷
黄カミテープを追って、OEDOランドから更に川を下った終点にある谷。そこから『かぜぬけるトンネル』を抜ければヤケスナ砂漠へたどり着くのだが……。
なお、かぜぬけるトンネルにはクッパ軍団のチョロプー達が鉱石を採掘するために働いている。
アートギャラリーのアイデア絵を見ると、かぜぬけるトンネルをハリボテ兵の製造工場にする案もあったようである。
ヤケスナ砂漠
かぜぬけるトンネルを抜けてたどり着く、一面が砂に覆われた広大な砂漠。
あまりにも広いため、ブーツカー『ブーツ2000 GT-R』で移動する事がおすすめである。ブンボー軍団のパンチによって太陽に穴を開けられてしまったため、永遠に夜のままである。
各地に古代キノピ王朝の遺跡があり、その一部を利用した町『キノピサンドリア』があるが、オリガミの襲来でキノピオ達がいなくなったため、ムーチョ達に占領されている。『キノピサンドリア宮殿』は観光客のためにロイヤルホテルに改造されており、所々に古代文字が書かれている。
ヤケスナ大砂漠には砂に埋もれた数々の遺跡が点在し、『火ガミ洞窟』もその1つである。
キノピチュ遺跡
黄カミテープがある、ヤケスナ砂漠の中央で砂に埋もれた遺跡。
パンチによって顔に穴を開けられたキノピオ達がゾンビのようにさ迷っており、更にはパンチによって遺跡の一部がダンスホールになっている。
なお、フィギュアの説明によると、何の仕組みか不明だが夜になると砂の中に沈むらしい。
ちなみに、オリガミくろヘイホーはここでしか戦えないので、博物館コンプリートしたい時は注意。
紫カミテープエリア
大海原
広大な海に数々の島があるエリア。
本来なら黄カミテープの解放後に向かうべき場所だが、ある目的のために一度訪れることになる。
しかし、海の向こうは霧に覆われており、古代人キャプテン・ピオが持つ海図がなければまともに探索できない。
また、海底には宝や遺跡があり、キノピオを助ける事で宝の位置を教えてくれる(大海原で助けられるキノピオは下記のプリンセスピーチ号の乗客であり、全員助けると船長からお礼のおたからフィギュアが貰える)。
余談だがこのエリア、大海原を船で駆け抜け、海図を手に宝をサルベージし、塔に入るため知恵、力、勇気を示す宝珠(オーブ)を手に入れる必要があるなど、同社の別シリーズ作品との類似点が多く見受けられる。
今作は他の場所でも他作品のパロディが見受けられるため、意図的なものであろう。
なお、海図より外へ出ようとすると、巨大ゲッソーが通行止めしてくる。
プリンセスピーチ号
クルーズ中のはずの大型客船。その名の通り、ピーチ姫を意識したカラーリングに、ピーチ姫の王冠マークが付いている。
ハリボテボスゲッソーに襲われて船内は荒らされており、どことなくホラーな雰囲気である。
ハリボテボスゲッソーを倒した後、ある方法で霧が晴れると避難した乗客を探しに再び動き出す。
なお、この船の船長は大のピーチ姫ファンで、船長室には歴代のペーパーピーチ姫の写真が飾られている。
キノコ島
文字通り、キノコの形をした島。
オリガミ職人が住んでおり、オリー王やオリビアにも関係がある。
ダイヤ島
海の中にあるひし形の島。内部には3つの神殿があり、それぞれのキノピオ像が出題する試練をクリアすると、ウナバラタワーへ入るためのオーブを手に入れる事ができる。
神殿の裏には氷ガミさまが住まう『氷ガミ山』がある。
ウナバラタワー
ダイヤ島のキノピオ像の試練をクリアして中に入る事ができる天まで届く程の高い塔。紫カミテープがある。
それぞれのカミさまの寺院や神殿などの仕掛けを掻い潜りながら、登って行く事になる。
今まで入手したカミさまの力を使って、頂上の仕掛けを解くことで、てんくうスパーランドに行く事ができる。
フィギュアの説明文によると、大海原に人々が住み始めるはるか昔からそびえ立っていたらしい。
緑カミテープエリア
ここからは選択を間違えれば一発でゲームオーバーになる場面が多くなる。
てんくうスパーランド
はるか天空に存在する、極楽を自称する温泉アミューズメントパーク。色々な効能がある温泉があるが、オリガミの襲撃で宴会場にクッパ城が落ちてしまい、壊された宴会場の全額弁償のためにクッパ軍団が働く羽目になっている。
古代ギリシャを意識した造形をしており、住民であるてんくうキノピオ達もギリシャ風の服装に天使の翼が付いている(ちなみにフィギュアの説明文によると、翼は作り物らしい)。
実は、ヤケスナ砂漠にかつてあったとされる『古代キノピ王朝』の温泉好きな王族達が年に一度に慰安旅行として訪れた施設であり、お得意様のキノピ王朝が滅びてからマリオ達が久々の客である。
キャプテン・ピオが所持しているスーパーマリン号は、元々は『スパーマリン号』という名前のスパーランドの送迎用潜水艦であり、ダイヤ島の試練にアクセスしてスパーランドに向かうために必要な乗り物である。何故それをキャプテン・ピオが持っているのかというと……。
ジャングル
温泉巡りで『ジャングルの湯』を求めて向かうことになる場所。
ハリボテワンワンが徘徊する危険な場所になっており、ペラペラだろうがオリガミだろうが目につく者をバラバラに食い殺してしまう。そのため、道を間違えたりハリボテワンワンに捕まろうものなら即ゲームオーバーになる。
ヘイホー no Hey!ヘイホー!
毎度お馴染みクイズコーナー。前作との違いは司会と観客がムーチョではなくヘイホーであること。
いろどりの湯に向かうためには、このクイズをクリアする必要がある。
しかし、最後に任意で受けられるスペシャルクイズは、各地で聞くことになる歌の歌詞を覚えていないとわからない上に、外したら即ゲームオーバーである。
- ギンギン☆モリモリ
歌:デク爺withデクガールズ
いのちの種を食べたデク爺がデクガールのコーラスと共に歌う曲。何気に、デク爺が歌うものと、あるイベントでオリビアが歌うものとは、曲調(というより歌声)が違う。
考古学者キノピオ曰く、「年寄りも若返ってしまうようなノリのいい歌」。
- 川の流れのごとく
歌:船頭キノピオ
マリオ達を乗せてうずまき川へ船を漕ぎ出した船頭キノピオが歌う曲。決してかの名曲ではない。
考古学者キノピオ曰く、「人生とは何かを考えさせられる深イイ歌」。
- ヘキガの呪文
歌:オリビア
火ガミさまの寺院の入り口を開くための祈りの呪文。6体の石像に見られた状態で、呪文と共に踊らなければならず、尚且つ呪文を唱えるのは美しい声としなやかな体の持ち主でなければならず、オリビアがその役を受ける事になった(オリビアは照れていたが、結構ノリ気だった)。
……ここまで説明すると真面目な儀式なのだが、実際は歌詞とノリはアイドルコンサートそのもの。マリオと考古学者キノピオの全力のヲタ芸は必見。
なお、博物館コンプリートのためには、パーフェクトクイズで出題される問題にすべて正解しなければならない。
クッパ城
お馴染み、クッパ達の拠点である城。緑カミテープがある。
序盤でマリオとオリビアと別れたクッパが一旦戻るが、すでにオリガミ兵達に占領されてしまっており、カメックのミスでてんくうスパーランドの宴会場施設に落ちてしまう(後になってわかるが、説明文に『とっておき』とデカデカ書かれてその後に非常に小さく「は左のボタンです」と書かれている。そりゃカメックじゃなくても間違えるわな……)。
入り口はオリガミK.K.に阻まれ、雷雲を飛んで突破しようとするとブンボー軍団のハサミに切り刻まれてしまう。
中にはオリガミ兵とハリボテ兵の他、ハサミが産み出した切り絵が襲ってくる。
最終エリア
ムシブロ火口
ピーチ城に向かっていたクッパ軍団の戦艦が不時着した火山でオリー王の力で持ち去られたピーチ城が火口を塞ぐように佇む。
ここでは無数のハリボテクリボーから逃げ切り、戦艦の巨大大砲の元にいるクッパと合流しなければならない。
オリガミ城
オリー王によってピーチ城が作り変えられてしまった姿で、本作のラストダンジョン。その外観は、オリガミ職人の部屋で見ることができるオリガミ城とそっくり。
内部は落ちてきた者ならペラペラだろうがオリガミだろうがバラバラに食い破る、「ココット」のオリガミの化け物で敷き詰められており、通路から落ちたり、通路に徘徊するそれに捕まったら100もの大ダメージを食らう。もちろん、それで体力が無くなるとカミッペラにされてゲームオーバーである。
システム
360℃バトル
今作では、円形のバトルフィールドで戦う事になる。ステージの床は「リング」で回転させたり、「スライド」でズラす事ができるが、動かせる回数は限られている(リセットする事はできる)。
また、整列やルート選択に時間が足りない場合、+ボタンでコインを消費して時間を延長する事ができる(後にバトル道場から一度だけオートでコインによる時間延長ができるアイテムを入手できる。オンオフの切り替えが可能な他、使うコインの上限も設定できる)。Xボタンでオリビアからヒントを聞く事ができ、その間は時間が止まるため、時間をかけて考えたい人にはオススメである。
Yボタンを押し続ける事で、コインを消費して助けたキノピオの力を借りる事ができる。払ったコインや助けた数が多いほど性能が上がり、ボス戦ではマーカーをつけてルートが分かりやすくなる。
終盤になると敵の配置やルートが複雑になるためコインの消費量が多くなり、そのためか今作で手に入るコインの数がかなり多い。とりあえず、序盤はともかく、ある程度キノピオを救出したら通常バトルで100コインぐらいならお釣りが返ってくるほどである。
通常バトル
制限時間内に、バラバラに散らばった敵を整列する事で、攻撃力が上がったり、勝利後の獲得コインなどにボーナスが付く。
場合によっては1ターンに数回行動できるため、行動回数の事も考えて整列させる必要がある。
また、複数の敵グループと連戦になるウェーブバトルもある。戦闘が長引くものの、その分、獲得するコインが多くなる。
観客のキノピオからは有効な攻撃とやってはいけない攻撃、またはパズルのヒントも口にする(例:「最後にリングかな?」)
ボスバトル
通常バトルとは異なり、ステージ中央に佇むボスに向かって床を動かして進むルートを設定する。
床には様々なパネルが置かれており、ジャンプやハンマーなどで攻撃するアクションパネルや、カミの手やカミ様を使用する魔法陣パネルの他に、マリオを矢印の方向へ進ませる矢印パネル、行動回数を増やす青いパネル、攻撃力を上げる赤いパネル、魔法陣を起動させる「ON」と書かれた起動パネル、コインやハートの他にボスが隠したパネルが入っている宝箱パネル、重要なヒントが書かれた手紙の形のヒントパネルがある。
ただし、終点にアクションパネルや起動中の魔法陣を踏む必要があり、終点地点がアクションパネルではなかったり、起動していない魔法陣だったり(ルートの途中だった場合スルーする)、また、進行中に一度踏んだ矢印パネルを踏むとマリオが転んで行動をミスしてしまう。また、矢印パネルを踏むと、別の矢印パネルを踏まない限り、その方向に向かって一直線に進む。
ボスとの距離が近いほど与えるダメージが増えるが、同時にボスからのダメージも増える上に、ボスの中には近付きすぎると強烈な攻撃をしてくる者もいるため、場合によっては距離を離して攻撃することも必要である(1マス程度であれば、ハンマーも届く)。
攻撃する方向や攻撃方法、通るルートやボスとの距離が重要になり、愚直に接近して戦うだけでは苦戦するだけである。
苦戦するようなら、宝箱やヒントに頼るのも必要である。
また、通常バトルと同様に、アクションパネルでの行動選択時などで、観客席にいるキノピオがボス戦のアドバイスを口にする事がある(例:ジャンプ厳禁の敵に対し、「飛び込んだら危なそう」)ので、耳を傾けよう。
武器
武器は、初期装備の「マリオのブーツ」と「マリオのハンマー」以外は、何回か使うと壊れてしまう。
ブーツ
縦1列の敵を連続で踏みつける。空を飛んでいる敵にも攻撃でき、ボス戦でも離れた距離から攻撃できる。
アクションコマンドは踏みつけた瞬間にAボタンであり、成功するとダメージが増える他、ボス戦では最大4回連続で攻撃することができる。
しかし、トゲがある敵や燃えている敵などを踏みつけると逆にダメージを受けるので、そういった敵にはアイアンブーツで攻撃しよう。
ハンマー
近くの2×2マスの範囲をまとめて攻撃する。威力が大きく、トゲがある敵や燃えている敵にも攻撃できる。
ただし、基本的に遠くの敵や飛行している敵などを攻撃できない。
アクセサリー
アクセサリー屋で購入できる。
最大HPが上がったり、受けるダメージを減らしたり、ステージを動かす制限時間を増やしたり、折り紙にされたキノピオが近くにいると知らせたり、宝箱が近くにあるのを知らしてくれるものなど、様々である。
ただし、装備できる数には限りがあるので注意。
ちなみに、アクセサリーを一切装備せず、且つ一度もゲームオーバーにならないでクリアすると……?
また、ゲームオーバーになった回数が多いと、割り引きしてくれる。
ステータス
今作にはレベルアップの概念がないが、各地に隠された最大HPを増やすハートがある他、ピーチ城に巻き付いた紙テープを解放すると、カミッペラを入れる袋の量が増える。なお、一度訪れた場所にある最大HPを増やすハートの場所は、OEDOランド前で助けられるキノピオから聞く事ができる(助けた後は、キノピオタウンの赤レンガの倉庫のそばにいる)。
魔法陣
世界の各地に隠されている、オリガミの力を使うための魔法陣。壷の中や箱の中に隠されていたり、敵が隠し持っていたり、木の上や石の下になど、色んな所に隠されている。
しかし、オリビアが近くにいないと発動しない。
カミの手
最初に使う魔法陣。手の絵が描かれている。
使用するとマリオの両腕が長いオリガミの腕になり、壁を剥がして隠されたものを見つけたり、物を叩いたり、ジャンプでは届かない紐などを掴んで引っ張る事などができる。
ボス戦では一定の状況下で使用すると相手の体を掴んだり、ラッシュ攻撃などで大ダメージを与える事ができ、カミの手でトドメを刺すことで入手できるコインが増える。
なお、一部のプレイヤーからは、魔法陣の形状からとある特撮ヒーローを連想する人がいるとかいないとか。
カミさま
上述のカミさまの力を使うための魔法陣。使用するには、対応するカミさまを倒してカミさまの折り方をマスターする必要がある。
使用するとオリビアが魔法陣に対応したカミさまの姿になり、力を発揮する。
戦闘ではカミさまの魔法陣を持っている敵が出現し、そいつを倒すことで次のターンにカミの力で敵全体を攻撃する事ができる。また、ボス戦においてもある場面で使用することで、ボスの大技を防いだり、ボスを動けなくして隙を作るなどができる。
スカスカ
ハリボテ兵に捕食されて空いた穴。落ちるとダメージを受ける。カミッペラをばら蒔く事で塞ぐ事ができ、更にはコインも手に入れる事ができる。
しかし、完全に塞がっていないと、上に乗ると落ちてしまうので注意(何気にマリオの形に穴が開くという小ネタもある)。
塞ぐのに必要なカミッペラはオリガミ兵やハリボテ兵を倒すと出てくる他、木や草花等を叩いても出てくる。
スカスカに入らなかったカミッペラは消費しないため、無駄に撒き散らしても大丈夫である。
関連リンク
関連動画
関連タグ
ペーパーマリオシリーズ
・マリオストーリー-シリーズ第一作目
・ペーパーマリオRPG-シリーズ第二作目
・スーパーペーパーマリオ-シリーズ第三作目
・ペーパーマリオスーパーシール-シリーズ第四作目
・ペーパーマリオカラースプラッシュ-シリーズ第五作目
・ペーパーマリオオリガミキング-シリーズ第六作目