概要
富士駅（静岡県富士市）から甲府駅（山梨県甲府市）までを結ぶ国鉄→JR東海の鉄道路線。路線延長88.4km（営業キロ）。
私鉄の富士身延鉄道が建設・開業した路線で、1941年に国有化。トンネルが他路線より狭小である等車両限界の制限が厳しく、かつてはパンタグラフ部分を低屋根化した専用電車が投入されていた。現在もJR東海の在来線電車はすべて当線の車両限界に合わせて設計されている。
沿線には日蓮宗系及びそれから分派した施設が多く、身延山久遠寺や日蓮正宗本山大石寺などがそれに該当する。
日蓮系信者(顕正会や立正佼成会、霊友会など)を運ぶ列車も存在。但し、近年は減少している。
運行形態
現在使用中の車両
313系...普通列車に使用されている主力車両。
211系...朝の東海道線直通列車で富士-西富士宮間で313系と連結して使用されている車両。
373系...特急ふじかわとして使用されている車両。春季や秋季の観光シーズンに合わせて土曜休日に設定される臨時特急・急行列車に使用されることもある。
過去に使用されていた車両
115系...2007年3月17日まで使用されていた。導入初期はイラストのようなワインをイメージした赤い塗装だったが、後に湘南色に変更された。
123系...2007年3月17日まで使用されていた。
その他
小田急20000形RSE...1992年10月に団体臨時列車「カントリーハートインアサギリ号」として富士宮駅まで入線した。
キハ85系...2001年にお召し列車として乗り入れた。
683系...2008年に臨時特急列車「80周年みのぶ号」として乗り入れた。
ゆるキャン△コラボ
TVアニメゆるキャン△は、山梨県身延町が舞台。このため、舞台になった学校最寄り駅である甲斐常葉駅周辺の他、身延線の駅や列車も作品内に多く登場する。
このため、2020年2月に373系を使用した臨時列車「ゆるキャン△梨っ子号」が運行さ。
専用ヘッドマークが用意された他、車内ではキャラクターの衣装を着たマネキンの展示や、声優による車内放送、お土産までも用意されたアニメファンには堪らない列車となった。
駅一覧
| 駅名 | ふじかわ | 駅業務 | 乗り換え路線 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 富士 | ● | 直営 | 東海道本線 | 特急ふじかわは静岡駅まで直通 |
| 柚木 | 無人 | 高架駅。静岡鉄道にも同名の駅名がある | ||
| 竪堀 | 委託 | 高架駅 | ||
| 入山瀬 | 委託 | |||
| 富士根 | 無人 | |||
| 源道寺 | 無人 | |||
| 富士宮 | ● | 直営 | 当駅まで複線 | |
| 西富士宮 | 直営 | 富士から来た殆どの列車が当駅で折り返す。また、TOICAエリアはここまで | ||
| 沼久保 | 無人 | |||
| 芝川 | 無人 | 旧芝川町の代表駅 | ||
| 稲子 | 無人 | |||
| 十島 | 無人 | |||
| 井出 | 無人 | |||
| 寄畑 | 無人 | |||
| 内船 | ● | 無人 | ||
| 甲斐大島 | 無人 | |||
| 身延 | ● | 直営 | ||
| 塩之沢 | 無人 | |||
| 波高島 | 無人 | |||
| 下部温泉 | ● | 無人 | 下部温泉最寄り駅 | |
| 甲斐常盤 | 無人 | |||
| 市ノ瀬 | 無人 | |||
| 久那土 | 無人 | |||
| 甲斐岩間 | ● | 無人 | ||
| 落居 | 無人 | |||
| 鰍沢口 | ● | 無人 | ||
| 市川大門 | ● | 簡易委託 | 切符販売のみ | |
| 市川本町 | 無人 | |||
| 芦川 | 無人 | |||
| 甲斐上野 | 無人 | 全国の駅名で唯一母音が「アイウエオ」の並びになっている。 | ||
| 東花輪 | ● | 有人 | ||
| 小井川 | 委託 | |||
| 常永 | 無人 | |||
| 国母 | 無人 | |||
| 甲斐住吉 | 無人 | |||
| 南甲府 | ● | 直営 | ||
| 善光寺 | 無人 | |||
| 金手 | 無人 | 中央本線と並行しているが、そちらにホームは設置されていない | ||
| 甲府 | ● | 直営(JR東日本八王子支社) | 中央本線(JR東日本) |
『ふじかわ』欄の"●"：通常停車駅
関連イラスト
