超サイヤ人3
すーぱーさいやじんすりー
概要
漫画『ドラゴンボール』に登場するサイヤ人の変身形態「超サイヤ人」の強化形態。「超サイヤ人2」の更に上位の段階であり、その強さは「2」の4倍とされ、原作におけるサイヤ人の最強形態でもある。
これまでの超サイヤ人同様に髪と瞳が変色し、金色のオーラを纏うところまでは同じだが、「3」では更に髪が腰のあたりまで伸び、眼窩上隆起が起き眉毛が消えた強面(ゴテンクス曰く「悪人面」)になる。なお、変身が解けるとこれらの特徴は元に戻る。
原作でこの形態になったのは天界で修行し体得した孫悟空と、合体戦士であるゴテンクスの二名のみだが、後年の一部ゲームタイトルでは他のサイヤ人たちもこの形態に到達した姿が登場している(後述)。今のところ、前述の特徴から大きな変化があるのは『ドラゴンボールヒーローズ』『ゼノバース』の女サイヤ人(目元部分の変化がおきない)、ラディッツ(地面につくほどに髪が伸びる)、ナッパ(髪は生えず、髭が伸びる)の3人。
戦闘力の倍増こそ凄まじいが、エネルギーの消耗が激しいという弱点もある。そもそも、この形態は、あの世の住人となった悟空が編み出したものであり、あの世限定の強化形態とも言える。
劇中での活躍
悟空が魔人ブウ(元祖)との戦いで、変身した際に初登場。ブウと互角の戦いを展開するが、悟空の目的は「トランクスがドラゴンレーダーを回収するまでの時間稼ぎ」だった為、トランクスがレーダーを回収したことを察すると、戦闘を中断・撤退した。だが、変身の影響で現世に滞在可能な「時間エネルギー」を著しく減らしてしまい、本来の24時間と経たずに、あの世に戻る事になってしまった。
この時、あまりにも大きな気ゆえに、はるか界王神界に居た悟飯達にまで、悟空のパワーが届き、驚かせたほどである。(話の流れから考えれば、これより以前にあの世で変身した時に、地球に居た悟飯達や、界王神界に居たであろう界王神達に、超サイヤ人3の気を察知されていそうなものなのに、そんな様子は全くない・・・地球⇒界王神界には届いても、あの世⇒地球や、あの世⇒界王神界には届かないという設定なのだろうか?)
その後、老界王神の命と引き換えに完全復活した悟空は魔人ブウ(純粋)戦でも、超サイヤ人3で戦い、ベジータが時間稼ぎをしてくれている間に気を高めて、ブウを倒そうとするが、エネルギー切れにより超サイヤ人3が解けてしまう。
同様に、ゴテンクスも変身していられる時間は短く、魔人ブウ(悪)を追い詰めるものの、すんでのところで変身が解けてしまい、とどめを刺すに至らなかった。修行中トランクスは変身が解けるとフュージョンまで解けるというような発言をしていたが、魔人ブウとの戦いではフュージョンは解けずに普通の状態へと戻った。
このように原作では勝ち星0の変身となっているが、劇場版『ドラゴンボールZ 復活のフュージョン!!悟空とベジータ』では悟空が肥満体のジャネンバを、劇場版『ドラゴンボールZ 龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる』ではゴテンクスが通常状態、悟空が変身状態のヒルデガーンを倒している。
『ドラゴンボールGT』では究極ドラゴンボール編では一度も登場せず、ベビー編では満を持して悟空が変身したが、肉体が縮んだ影響で身体への負担がより倍増しすぐ解除されてしまい、2回連続で敗れてしまった。その後は超サイヤ人3より強くエネルギー消費も抑えられた超サイヤ人4が登場したことにより、一切登場しなくなった。
ブウ編後が描かれる劇場版『ドラゴンボールZ 神と神』及び『ドラゴンボール超 破壊神ビルス編』では超サイヤ人3の悟空が破壊神ビルスと戦った際には二発でやられてしまった。その後も“未来”トランクス編で超サイヤ人2の未来トランクスを倒したぐらいしか見せ場はなく、全体的に不遇な扱いとなっている。
なお超サイヤ人ゴッドや超サイヤ人ブルーよりもエネルギー消費が激しいとされ、ドラゴンボール超ではほとんど使われなくなった。
ただし、漫画版に限り初期の方は超サイヤ人ブルーは3並かそれ以上のエネルギー消費とされていたが“未来”トランクス編でその弱点が解消され為、今現在登場している超サイヤ人の中でもダントツでエネルギー消費が激しいと思われる。