概要
七つの大罪の一つで、他の6つが欲に対してこちらは放棄を表す大罪である。
その為か具体的に形容詞することが一番難しい。
怠惰・なまけというと理解に難しいが、これを無関心・無感動と変換すると、少し掴める処がある。
何事にも興味を持たず、また何に対しても心を開かず動かさない。それは一種の「拒絶」であり、自己を研鑽せず、また他者との繋がりも疎み、凝り固まった価値観の中で引きこもって朽ちていく死に様といえる。
そんな生き方が不健全であるとするのは、昔も今も通じる価値観だろう。
引きこもりが問題とされるのは、材や労を生み出さず蓄えだけをすり減らし、またそうした様子が自身に身近な人々の評価を凋落させていく一面を持つからである。
この逆が「勤勉」のみならず、「希望」と「勇気」もあることは示唆的といえる。
自身の身に潜む「何にも関わらずただ静かに生きていたい」という凍った心を奮い立たせ、怖れずに自分の外の世界と向き合うことを、我々は日々試されているのかもしれない。
該当する悪魔はベルフェゴール、象徴する幻獣はフェニックス、動物は熊と牛と驢馬とナマケモノとカタツムリ。
幻獣ではフェニックスは一生の終わりに一度、炎の中で転生を繰り返す為とされる。
動物ではロバとカタツムリは動作が鈍い事、牛は寝転がる事が多い事、ナマケモノは一日中ほとんど動かない事、熊は一年の半分を寝て過ごす(冬眠)為とされる。
現実逃避が入るのかどうかはユーザー次第。
関連キャラクター
「怠慢」「不真面目」要素を持つキャラクターはごまんといる為、『怠惰そのもの』をモチーフまたは象徴としたキャラクターのみを記載する。
基本的に「のん気でマイペースな昼行燈」というキャラ付けをされる事が殆どで、他の大罪よりもこの例に外れたキャラクターは出にくい傾向にある。
その性質から、総じて可能な限り働く事を嫌がってサボろうとし、努力する事や何かと向き合う事を徹底的に拒否している者ばかりとなっている。
能力としては「全く働かないが動きさえすれば最強クラスの実力者」か、「自身の怠惰に相手を引きずり込む堕落型」のどちらかに分類される事が殆ど。
- スロウス(鋼の錬金術師)
- キング(七つの大罪)
- ベルフェモン(デジタルモンスター)
- ベルフェゴール(家庭教師ヒットマンREBORN!)
- ベール(ドキドキ!プリキュア)
- ナマケルダ(ハピネスチャージプリキュア!)
- クロ(SERVAMP)
- ペテルギウス・ロマネコンティ(Re:ゼロから始める異世界生活)
- 藤麓介(保健室の死神)
- 大刀洗斬子(めだかボックス)
- ケッキング(ポケットモンスター)
- フェゴール(魔壊神トリリオン)
- カーマ/マーラ(Fate/GrandOrder)