宮尾時雨
みやびしぐれ
「ぼく…灯花様の理想…叶える…」
概要
ネオマギウスに所属する警戒心が強い魔法少女。
心を許した相手としか話さず、常にひとりで周囲に憐れまれている。
だが、人より魔法少女が優れているという思想が彼女を支えている。
警戒する要因である母親のことは大好きだけど大嫌い。
(『マギアレコード』内アーカイブ「魔法少女」より)
人物像
元はマギウスの翼に属していた黒羽根で組織解体後にネオマギウスを立ち上げた。
かつて里見灯花と柊ねむが提唱した「魔法少女が人よりも優れた存在であると言う思想」である「魔法少女至上主義」に傾倒している。
ライトグリーンの髪で左目が隠れている。一人称は「ぼく」。かなり内向的な性格で人一倍劣等感が強く、基本的に他者を信用することはない。ロボットが好きでたまに引きこもってはよく作るらしい。
安積はぐむとは唯一心を許せる黒羽根だった頃からの友人で、いつも行動を共にしている。
ゲーム上の性能
ディスク構成
Accele | Blast(縦方向) | Blast(横方向) | Charge |
---|---|---|---|
×2 | ×1 | ×1 | ×1 |
最大ステータス
レアリティ | レベル | HP | ATK | DEF |
---|---|---|---|---|
★4 | Lv.80 | 28,983 | 8,328 | 9,260 |
★5 | Lv.100 |
コネクト「どうしてぼくが助けるの…?」
レアリティ | 効果 |
---|---|
★4 | 攻撃力UP[Ⅶ]& 確率でクリティカル[Ⅶ]& 確率でスキル不可 |
★5 | 攻撃力UP[?]& 確率でクリティカル[?]& 確率でスキル不可 |
マギア「フルバースト・ヘイトユー」
レアリティ | 効果 |
---|---|
★4 | 敵単体に属性強化ダメージ[Ⅴ]& 攻撃力DOWN & マギアダメージDOWN(敵単/3T) |
★5 | 敵単体に属性強化ダメージ[?]& 攻撃力DOWN & マギアダメージDOWN(敵単/3T) |
専用メモリア「デジタル逃避行」
喋りたくない、聞きたくない、目もみたくない
そんな時は視線を向けて、精一杯画面の中に飛びこんで
無心でロボットのようにキーを打ち、コードを注ぎ込んでいく
本物のロボットが動くと、人間だったことを思い出す
基本データ
レアリティ | ★3 |
---|---|
タイプ | スキル |
イラストレーター | 都筑禰己 |
ステータス
レベル | HP | ATK | DEF |
---|---|---|---|
Lv.1 | 506 | 0 | 426 |
スキル「パリィ」
特殊能力 | 効果 | 発動ターン |
---|---|---|
通常 | 回避(自/1T) | 10T |
限界突破 |
活躍
メインストーリー第2部『集結の百禍編』
第1章『前書きは靴音と一緒に』
はぐむ達と共に灯花とねむの前に現れる。ネオマギウスに来て欲しいと説得するが失敗。逆に二人と環いろはと七海やちよから説得されるも、「弱者の立場になったことのない無神経な言い草」にムカついたようで灯花とねむの拉致を強行、いろは達と交戦状態に陥るが途中でプロミストブラッドが現れ、いろはたちと共闘する事になる。しかし乱戦の末にはぐむらが返り討ちに遭い、時雨は傷つき倒れゆく仲間たちを前に何もできずに泣き出してしまう。
その後、戦いは中止され、いろはと灯花の提案で他のグループらと共にキュゥべえとの対話に参加した。その後撤収し、アジトで他の仲間がキモチの腕輪の奪取に失敗した事と灯花とねむの説得失敗を受けて仲間の多くがネオマギウスから離脱していってしまう。
第2章『微笑みと火花』
1話で残りのメンバーが自分たちだけになってしまいはぐむと共に路頭に迷っていたところにいろはからスタンプラリーへの協力を要請される。終盤では樹里に協力を持ちかけられ神浜の情報と引き換えにプロミストブラッドと強制的に手を組むことになる。
2話では自分たちが弱いばかりに周りに利用されいいように振り回される現状に耐え兼ね、はぐむの機転で周囲を欺いてなんとか逃げのびる。
3話では敵対しても尚、自分たちを仲間として接するいろはに少しずつ心を開いていく矢先、プロミストブラッドの連中に襲われている魔法少女を合流したいろは達と共に助けようとしたが、その魔法少女が敵の刺客とも知らず、いろは達が他の構成員との戦いにかまけて警備が手薄になったその隙をつかれ、環ういを誘拐されてしまう。敵の報復を恐れて何もできなかったばかりにみすみす敵の作戦を許してしまい、最終的に自分たちを信頼してくれたいろは達を最悪の形で裏切ることになってしまった。
もとより初手で挫かれ全てを失い、すっかり自信を無くしていたところでさらに追い討ちをかけるように度重なる敗北によって心が完全に折れてしまった時雨は、路地裏ではぐむと共に「もういろはにも誰にも合わせる顔が無い」と己の惨めさに嘆き悲しんでいた。
するとそれに見かねた一人の魔法少女が時雨たちの前に現れ……
第3章『内なる常夜の夜明け』
藍家ひめなと名乗ったその魔法少女は、一夜でネオマギウスを仕切り、自信たっぷりに「私チャンがみんなを天辺に引っ張っちゃう」と豪語する。そんなひめなの破天荒ぶりに振り回されて困惑する中、樹里からのメッセージを受けてはぐむと共にキモチが潜伏しているという南凪区に向かうが、そこで鉢合わせとなったマギアユニオンにプロミストブラッドと内通していたことがバレてしまう。
やがてキモチの争奪戦に突入するも、双方から「どちらにつくか」と迫られた時雨たちは、キモチの結界を前に何も出来ずにいた。そこへ情報収集を終えたひめなが駆けつける。「あなたには弱い自分たちの気持ちなんてわからない」と卑屈になる時雨だが、そんな時雨に対してひめなは「天辺に登りたいという気持ちはいっしょ」と返し、さらに「二人に自信がなくて誰かに支えてほしいなら私チャンが支えてあげる」と時雨たちを激励、迷う二人に今はプロミストブラッドにつく方針を伝えて先にキモチの結界へと赴く。
しばらくして覚悟を決めたはぐむや新たに合流したメンバーと共にひめなの応援に向かうが、そこでひめなの突然の戦闘放棄でチーム揃って戦線を離脱し、戦いを見学することになる。
戦いの後、ひめなに「二人には迷いのなさが必要」と諭され、樹里に今後も従う皆を伝えた後、ひめな達は共に新たなメンバーをスカウトする為に宝崎市へと向かう。
当初こそひめなに対して反抗的だった時雨だが、今までの自分たちにはなかった自信とカリスマ性を持ち、いつの間にかリーダーとしてチームを導いていくひめなの姿に、時雨の心は次第に揺れ動かされていく。
魔法少女ストーリー
宮尾時雨
- 1話「煮え切らない日々」
- 工匠学舎に通う宮尾時雨は、クラスでは誰とも喋らず、仲の良い友達もいなくいつも一人。家では母はいつもおかしなマルチ商法などに引っかかる。時雨の唯一の楽しみはじいじからプログラミングを教わること。
- 時雨は、詐欺にしょっちゅうひっかかる母をじいじみたく救えない自分に苛立っていた。学校でもみんなに馴染めず見下される。そんな悩める少女のところへ出てくるのはお馴染みの白い営業マン。
- 最初はキュゥべえのことを胡散臭く感じていた時雨だが、自分には魔法少女になれる素質がある、それは誰にでも出来ることではないと説明されると、時雨は自分が特別な者であるということと、母を守れる程強くなれる、学校でもみんなに見直されるかもと思い、魔法少女になることを決める。「母が悪い人や事件に巻き込まれないようにしてほしい」と願って。
- しかし、魔法少女になった時雨は、魔女を倒すことはおろか、致命傷すら負わせられない。苦戦しているところ、何者かの攻撃で魔女が倒れる。それは梓みふゆの一撃だった。
- みふゆは時雨を「マギウスの翼」に勧誘する。時雨は魔法少女である以上必要であるグリーフシードの安定した供給と、いざというとき守って貰えるという点から、マギウスの翼に入る事を決める。
- 母は嫌いだけど好き……たぶん大好き……
- 2話「初めての理解者」
- マギウスの黒羽根として活躍するようになった時雨だが、羽根の中でも一人だった。しかし、そんな時雨に何度も話しかけてくれる黒羽根がいた。が、時雨は無視し自分の殻に閉じこもってしまう。
- ある日、時雨はクラスの女の子に魔女の口づけがされているのを目撃してしまう。魔法少女として魔女と戦わなきゃいけない……だが、自分1人では倒せない……いやいや入った魔女の結界内で砂場の魔女と戦うが、やはり苦戦してしまう。(誰か助けて……)と心の中で祈る時雨の元に、1人の魔法少女が加勢しにきた。それは同じ黒羽根の、いつも自分に話しかけてくれる安積はぐむであった。
- 2人で協力してなんとか魔女を倒すことが出来た。突然のことがあると慌ててパニックになってしまうはぐむに、時雨はシンパシーを感じる。2人は互いの名を名乗りあい、はぐむは時雨の手を握る。その行為にびっくりする時雨だったが、悪い感覚ではなかった。
- はぐむの手は、すごく温かい
- 3話「与えられた希望を信じて」
- 翌日、クラスはいつも通りであった。助けたはずの子もそんなことはすっかり忘れていつも通りおしゃべりしている。時雨は自分達魔法少女が命がけで戦っていることを誰も理解していないことに不満をもつようになってきた。
- はぐむにその事を話すと、彼女も同意してきた。だが2人には魔法少女達のことをどうやって知らせていいかわからない。はぐむは言う。「もっと頭のいい人じゃないとわからないよ」と。
- 家では母に帰りが遅いと叱られ、だがその理由を時雨は言えるはずがない。はぐむも黒羽根の活動で演劇部の衣装と小道具が遅れて叱られてしまい、2人は魔法少女として、黒羽根として戦っているのに誰にも解って貰えない空しさと、魔法少女になっても弱いままの自分達の境遇を呪う。
- そんな時、マギウスの本拠地に、「マギウスのお三方」の里見灯花と柊ねむが現れる。2人に時雨達は自分達の感じてきた報われなさを話す。すると灯花は魔法少女至上主義について話し始めた。魔法少女は人類の進化の最先端にいる選ばれた存在であり、人類という種の進化を促すために優れた存在である魔法少女が他の人々を先導するという選民思想。2人は、その考えに感銘を受け、希望を見いだし、灯花たちについていくことを誓う。
- そして、今。2人は灯花の魔法少女至上主義を受け継ぎ、ネオマギウスを結成した。震える手を握りしめながら、2人は神浜マギアユニオンの灯花とねむの元へ行くのだった……
- 弱い人なんて、大体同じきっかけ